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「やる気は個人の問題ではなく、職場の問題」に、やる気が失われてしまう仕組みを示しています。『こうして社員は、やる気を失っていく リーダーのための「人が自ら動く組織心理」』

『こうして社員は、やる気を失っていく リーダーのための「人が自ら動く組織心理」』は、やる気を失っていく事例を基に、やる気を維持させる仕組みが学べるビジネス書です。

「モチベーションの低い集団は、やる気に満ちた人を排除します」「リアリティ・ショック:自分の期待や夢と、組織での仕事や組織への所属の実際とのギャップにはじめて出会うことから生じるショック」「平気でやる気をそぐ人たちの共通項:自分がやっていることのまずさに気づいていない」など、組織によってやる気が失っていくことを示しています。

特に「下げる要因を取り除いていけば、勝手にやる気は上がっていく」は、モチベーションを下げないことが、結果的にやる気を高めることにつながることを示しています。

働く質を高めるための基礎条件として、「信頼と性善説」「権限委譲・自律性」「心理的安全性」「自主性・コントロール」「関係の質」「成果に応じた報酬」の6つが上げられます。

職場にやる気が見られないと感じている管理職は、自分がやる気を失う原因だと認識することから始めてみてはいかがでしょうか。

 

オタクの視点から言うと、「学習性無力感:無気力になり、その状況から脱しようとする努力もしなくなる状態」に刺さりました。

「X理論:アメとムチの経営手法を取る」「Y理論:人間は本来進んで仕事をしたがり、自己実現のために進んで行動する」のうち、Y理論が無い状態に陥ってしまうからでしょう。

オタクは、自分のやりたいことなら、勝手にやる気を出して突き進むものです。

しかし、組織がそれを評価しなければ、「学習性無力感」におそわれて、やる気を無くしていくのです。

これから二極化していく中で、やる気を構築する仕組みは必須条件となるでしょうね。

 

#こうして社員はやる気を失っていく #リーダーのための人が自ら動く組織心理 #松岡保昌 #日本実業出版社

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