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「銀行が預金者から、預金の保管料を口座維持手数料として徴収するという案すら出ている」と、銀行の低迷すら如実に表している図鑑です。『くらべる!決算書図鑑 比較でわかる同業他社の意外な戦略&儲けのしくみ』

『くらべる!決算書図鑑 比較でわかる同業他社の意外な戦略&儲けのしくみ』は、業界の構造をイラストで表したビジネス書です。

「両利き:企業の現状を同時に両側から分析すること」「備える考え方:日本→現在のストックを守る/グローバル→未来への投資を重視する」「精神的にも健康でいるために遊びが重要である」など、決算書をイラストで表すことで、業界で伸びている会社と、衰退している会社がわかります。

特に「利益率:売上高に対し、利益がどれくらいあるかを示す指標」は、会社がどれだけ儲けているかを示す数値を知ることができます。

他にも、「ROA(総資産利益率):企業が保有している資産を上手に活用して利益を出せているかどうかを示す指標」や「ROE(自己資本利益率):株主から受け取ったお金を上手に使って利益を出しているかどうかを示す指標」で、会社が仕組みを上手く活用しているのかがわかります。

このように決算書の数値を見るだけで、投資する価値のある会社かどうかがわかるのです。

自分自身やお金を会社に投資したいサラリーマンにオススメです。

 

「紙の出版物の売上は年々減っているのだが、電子出版の市場が拡大して売上を伸ばしている」「大手私鉄の旅客収入割合/定期客4:定期外客6→通勤通学の客足よりも観光需要がカギ」「感染防止に有効な密を避けるという行動様式ではこれまでどおりに屋内スポーツを楽しむ人口の減少が懸念される」などを通して、意外な真実を数字から把握することができます。

特に「朝日新聞と比べて日本経済新聞が業績の落ち込みを緩和できているのは、デジタル化の取り組みが功を奏したため」は、デジタル化が新聞業界の明暗を分けたことを示しています。

「日経:早期から電子化をスタートしたこともあり、会員数は着実に増加」「朝日:代理店からの反発により参入が遅れたため、十分な会員数を確保できずにいる」と、日経と朝日には対応に差が出ました。

なぜなら「朝日:紙→デジタル/専売店の売上を奪う→顧客名簿を抱えているのは専売店」となるため、抱え込んでいる専売店により『イノベーションのジレンマ』を引き起こしたのです。

業界の構造を知りたいサラリーマンは、イラストを通して理解を深めてください。

 

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