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日本はトヨタの「効率型」を否定し、アイリスの「チャンス型」へのシフトを目指す必要があります。『いかなる時代環境でも利益を出す仕組み 危機のときに必ず業績が飛躍的に伸びるのはなぜか?』

『いかなる時代環境でも利益を出す仕組み 危機のときに必ず業績が飛躍的に伸びるのはなぜか?』は、効率よりも変化を重視する経営で生き残るためのビジネス書です。
「社長の仕事:長期視点の事業構想・実現させる仕組みの確立や改善」「ビジネスは面倒くさいことにこそチャンスがある」「経常利益の50%を設備などの投資に回す」など、既存の昭和システムを否定し、令和システムに移行するための方法を教えてくれます。
特に「選択と集中戦略:自社の強みに特化するVS選択と分散戦略:決して機会損失を起こさない」は、効率型からチャンス型への時代変化を如実に表しています。
チャンスを掴み取るには、効率を重視して余剰をカットするトヨタ方式から脱却して、一定の余剰を常に確保してチャンスが来たら一気に投入するアイリス方式を取り入れる必要があります。
機会損失を回避することで、ピンチでも経営を安定させたい会社にオススメです。

「大企業病を防ぐ:イノベーションを高める指標をKPIに設定する」「ヒットしたら担当者の手柄、失敗したら議長の責任」「経営者に必要:多面的・長期的・根本的(本質的)に物事を捉える」などを通して、チャンスを掴み取るシステムを学ぶことができます。
特に「効率×効果」の計算式:5×5=25」は、効率と効果にリソースを半分ずつ振り分けることで積を最大化させることができます。
効率にすべてのリソースを振り分けるトヨタ方式は「9×1=9」と「9」に対し、半々のアイリス方式は「5×5=25」と結果的に「25」もあるのです。
これからの経営は、「チャンスをいかにつかむか?」を重視するしかありません。
「ROEが求める効率性を否定することができるか?」が、変化の時代を生き残る会社ではないでしょうか。

#いかなる時代環境でも利益を出す仕組み #危機のときに必ず業績が飛躍的に伸びるのはなぜか #大山健太郎 #日経BP  

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