ソーシャル・ネットワークと私の筋肉増強行動
三角筋、大胸筋、上腕三頭筋、筋肉たちが少しずつ大きくなってきた。
寒くてしばらくの間サボっていたジムを再開したことと、タンパク質を中心とした食事管理や完全栄養食導入の影響が大きいだろう。
ふと思ったのは、
なぜ私はジムに通っているのだろう?
なぜ私はこの鶏むね肉と完全栄養食を食べ続けているのだろう?
という問いだ。
一体何によって私の行動は決定されているのだろう?
これはあまりにも大きな問で、様々な観点から考えられることだと思う。
進化心理学者なら
遺伝子研究者なら
脳神経科学者なら
法律家ならもしかしたら
などと言うのかもしれない。
「つながり 社会的ネットワークの驚くべき力」という本を読んだのだが、
私の筋肉増強行動を考える上で重要なヒントが書いてあった。
つまり「個人としての特性」以上に「誰とつながっているか」「ネットワーク上で何が起きているか」が人の行動や規範に対して大きな影響を与えているという主張だ。
私は、「筋肉の大きさこそが重要である」という規範がマジョリティである米国の大学に留学をしていたし、筋トレにいそしむ先輩との交流もある。完全栄養食についてはホットリンクの親しい先輩から話を聞いて影響を受けた。属しているネットワークからの影響で私の行動や規範が変わり、私もまた身の上話をすることでネットワーク上に存在する周囲の人々に情報を伝達し、行動に影響を与え、新たなる筋肉増強者を増やしているかもしれない。
マスメディアを用いて国民に情報を一括送信する時代は終わりに向かいつつあり、世はソーシャル・ネットワークの時代だ。情報は数珠つなぎのように人から人へ、グループからグループへ伝達され、人の行動を変容させる。
企業のソーシャルメディア活用においても、
「どういうコンテンツならバズるか」
という視点だけでなく
「どういうネットワークを築けば情報が伝播するのか」
これを考える必要がある。
最近の私の筋肉増強行動からそんなところへ考えがつながっていった。