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【政治】最高裁判所裁判官の国民審査。選ぶ基準は身近なあなたの届いて欲しい思い。

(5578文字)
おはようございます!
今週は衆議院議員総選挙があります!
それと同時に「最高裁判所 裁判官の国民審査」もあります!

これはついでにあるように見えますけど、ついでにするような代物ではこざいません!
とっても大事な国民による審査なのです。

日本の裁判所の配置図


簡易裁判所(比較的少額の民事) (比較的少額の刑事)
↓(控訴)             ↓(控訴)
地方裁判所            高等裁判所
↓(上告)             ↓(上告)
高等裁判所            最高裁判所


家庭裁判所(家事) (少年)    (人事訴訟)
↓(抗告)      ↓(抗告)    ↓(控訴)
高等裁判所     高等裁判所    高等裁判所
↓(特別上告)    ↓(再抗告)   ↓(上告)
最高裁判所     最高裁判所    最高裁判所


地方裁判所
↓(控訴)
高等裁判所
↓(上告)
最高裁判所

 こんな感じで最後は最高裁判所による判決となります。各裁判所がそれぞれ独立して裁判権を行使できるのですが、上訴があったときには、審級制度といって、上級裁判所の判断が下級裁判所の判断より優先することになっています。

 つまり、途中どんな裁判所での判決が出たとしても、最終(ほとんどが最高裁判所)の判決で確定してしまいます。

 たまに最高裁で判決が出ましたという記事を見かけ、

「なんでそんな判決になったんだ!」

 っていうことも多々あったと思いますが、それはこの最高裁判所の裁判官の方々の判断によるものなのです。

 人間が人間を裁くということは倫理上難しいことです。だからこそ、国民審査は大事なのです。

 日本の三権分立は明治維新の頃からと言われていますが、現在は戦後の強化されたものです。それでもアメリカなどと違い独立権限が薄く、時の権力者に抵抗できる権利では残念ながらありません。

 しかし、だからといって誰がなっても一緒ではありません。志を持っている方もたくさんいらっしゃいます。だからこそ、過去の判断や考え方を知り、その方に最高裁での判断をして欲しいと思っています。

話が長くなってすみませんでしたー(T_T)

最高裁判所には
国の法律が憲法に違反していないか
行政の対応に問題がないかを審査する役割
もあります。

 民間だったらすぐに捕まってしまうようなことでも、上級国民ってことで、普段通り生活している方もいます。それはやっぱり納得いかないです。

 こうした強い権限を持つ15人の裁判官たちがそれにふさわしいかどうか、私たちが投票という形で審査し、結果によっては辞めさせられる制度が、憲法で定められた国民審査です。

 今回は15人中、11人が審査対象!

 今回の審査は前回29年の衆院選以降に就任した11人/15人が対象です。

 この11人の裁判官にとっては「最初で最後の審査」となるようです。

投票では、辞めさせたい人がいた場合に「×」を書いてください
「×」が有効投票の過半数に達した裁判官は罷免されます。
「○」などほかの印や文字を書くと投票そのものが無効になります
また白紙で投票したときは「全員信任」となります。
投票率が1%を下回った場合は過半数に達しても罷免されません。
投票の結果は衆議院選挙の結果とともに公表されます。

 各裁判官の方が朝日新聞デジタルにアンケート➀~⑳~(23)項目について回答していますので、詳細についてはそこで確認をしてください。

 重要だと思われる判決についてはこちらで記載しておりますが、判断していない裁判については23項目の中で該当しそうな項目を記載しておきますので参考にしてください。

アンケートの項目一覧

 なるべく簡素化しましたがこんなに項目があるんです。今まで全然情報を出してなかったのに、一体何がったのでしょうか? それにしてもありがたいことです。税金でやっているので国民の耳に傾けて欲しいと切に願います。
①最高裁裁判官としての信条、大切にしていること、心構
②国民が最高裁に期待している役割
③国民に身近な司法となるため、取り組んでいること、心がけていること
④過去の裁判で自身の個性や信念が最も体現したと感じる裁判、その理由
 裁判がなければ就任前のお仕事
⑤最高裁裁判官の出身母体について
⑥最高裁裁判官の女性の数について
【憲法】
⑦日本国憲法を改正すべきだという議論について
⑧選挙区ごとの議員定数の是正についての司法からの関与について
⑨大法廷の数について
【刑事】
⑩改正刑事訴訟法について(裁判員裁判などの取り調べの録音・録画(可視化)の制度化)
⑪無罪判決や再審開始決定について
⑫死刑制度について
⑬性犯罪の事件での無罪判決について
【民事・行政】
⑭夫婦別姓や同性婚を認について
⑮大型の公害訴訟や住民訴訟について重視されている姿勢
⑯法的紛争のグローバル化について
【司法行政】
⑰刑事事件のIT化に期待すること
⑱コロナ禍での裁判のあり方や課題について
⑲海外のように審理がインターネットで中継されていることについて
⑳公私を問わず、インターネットとの接し方
【その他】
(21)最近のできごとでうれしかったこと、腹立たしく思ったこと
(22)趣味や尊敬する人物、在宅中の余暇の主な過ごし方
(23)最近読んだり見たりした本や映画などで、印象に残ったもの

審査対象者11名リスト

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深川卓也

⑭夫婦別姓認めないの違憲か合憲か
 →合憲(夫婦別姓は認めない)
⑧2019年参院選一票の格差が違憲が合憲か
 →合憲(一票の格差は問題なし)
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★三浦守

⑭夫婦別姓認めないの違憲か合憲か
 →違憲(夫婦別姓は認める)
⑧2019年参院選一票の格差が違憲が合憲か
 →違憲状態(一票の格差は憲法違反)

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★草野耕一

⑭夫婦別姓認めないの違憲か合憲か
 →違憲(夫婦別姓は認める)

⑧2019年参院選一票の格差が違憲が合憲か
 →条件付き合憲(一票の格差は問題なし)

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★宇賀克也

⑭夫婦別姓認めないの違憲か合憲か
 →違憲(夫婦別姓は認める)
⑧2019年参院選一票の格差が違憲が合憲か
 →違憲状態(一票の格差は憲法違反)
他「表現の不自由展」施設の利用を認めるか
 →施設の理由を認める
他 米軍基地移設に伴う辺野古サンゴ移植訴訟
 →沖縄県の敗訴確定(反対)

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林道晴

⑭夫婦別姓認めないの違憲か合憲か
 →合憲(夫婦別姓は認めない)
⑧2019年参院選一票の格差が違憲が合憲か
 →合憲(一票の格差は問題なし)
他「表現の不自由展」施設の利用を認めるか
 →施設の理由を認める

他 米軍基地移設に伴う辺野古サンゴ移植訴訟
 →沖縄県の敗訴確定(賛成)

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岡村和美

⑭夫婦別姓認めないの違憲か合憲か
 →合憲(夫婦別姓は認めない)
⑧2019年参院選一票の格差が違憲が合憲か
 →合憲(一票の格差は問題なし)
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長嶺安政

⑭夫婦別姓認めないの違憲か合憲か
 →合憲(夫婦別姓は認めない)
⑧2019年参院選一票の格差が違憲が合憲か
 →判断していないためアンケートを確認してください
他「表現の不自由展」施設の利用を認めるか
 →施設の理由を認める

他 米軍基地移設に伴う辺野古サンゴ移植訴訟
 →沖縄県の敗訴確定(賛成)

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安浪亮介

⑧2019年参院選一票の格差が違憲が合憲か
 →判断していないためアンケートを確認してください

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渡邉惠理子

⑭夫婦別姓認めないの違憲か合憲か
 →判断していないためアンケートを確認してください
⑧2019年参院選一票の格差が違憲が合憲か
 →判断していないためアンケートを確認してください

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岡正晶

⑭夫婦別姓認めないの違憲か合憲か
 →判断していないためアンケートを確認してください
⑧2019年参院選一票の格差が違憲が合憲か
 →判断していないためアンケートを確認してください
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堺徹

⑭夫婦別姓認めないの違憲か合憲か
 →判断していないためアンケートを確認してください
⑧2019年参院選一票の格差が違憲が合憲か
 →判断していないためアンケートを確認してください

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 いかがだったでしょうか。まだ最高裁での判断をしていない方が多いため、難しいとおもいます。

個人的な意見

としては、やっぱり➀夫婦別姓や②一票の格差、③沖縄の基地問題は大きいと思っています。

 ➀夫婦別姓は、ダメと言っているのではなく、そういう選択肢もできるということなのになぜそこまでかたくなに拒否なのかの理由がないので男尊女卑の差別でしかないと思っています。

 ②一票の格差も、各都道府県ごとに分けるのは手続き上仕方がないのかもしれないけど、そもそも国の仕事をしてもらうのに選挙区の支持がないと当選できないということの理解が出来ません。選挙区の支持があれば国の仕事の貢献度が上がるのなら話は別ですが。だから、せめて一票の格差だけはなくして欲しいし、なるべく公平にできるものは公平にするのが社会だと思っています。

 ③沖縄のサンゴ移設問題は一つの訴訟であって、沖縄に集中している基地問題についてはひどいとしかいいようがないです。アメリカ軍の基地がなくなったら、日本の防衛とか安全保障の問題とか、中国や北朝鮮とかの脅威とか色々いう方がいますが、それはどこの国でも一緒。
 日本が人口は多いので今はこんな感じになっていますが、これからどんどん減少していき、国防どころから社会保証すら減少していく中で、そんなことをしている場合でしょうか。

 限りある地球をどこまで持続させていくかということをIPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)の各国から集まった科学者たちが考えているのに、一体日本は何をしているんだという思いです。

 そんな感じで私がこの3点➀②③を重く受け止めた結果、三浦さん、草野さん、宇賀さんは、いいなと思いました。

 ある一部の@@@@からは「う(宇賀)さん(三浦)くさ(草野)い」とは、表現の不自由展での大阪会場を認めると判断した方を含めて「う(宇賀)さん(三浦)くさ(草野)いは(林)な(長嶺)」とかいう記事が上位に入っております。「Dappi」が問題になって根強いし、それこそ表現の自由が認められているので、発言は自由なのですが、私とは反対なので分かりやすいと思いました。

 私は、深川さん、林さん、岡村さん、長嶺さんには続けて欲しくないと思ったので、当日は意思表示しようと思います。

 安浪さん、渡邉さん、岡さん、堺さんにつきましては、実績がありませんし、アンケートの結果だけでは判断できないと思いましたので、もう国民審査をする機会はありませんが、大多数の方が納得できるような公平な判断が出来る裁判官になって欲しいと思います。

 それにしても投票用紙に何故「✕」をしなきゃいけないんだろうか。相手も人間です。「〇」をするのと「✕」をするのとでは意味が全く違う。

 韓国の裁判所みたいに国民の方を向いてもいけない。やっぱり裁判官に必要となるのは、公平性だろうと思います。

2021年10月31日(日)は、
『衆議院議員総選挙』と『最高裁判所裁判官国民審査』
があります。

あなたの一票が、今まで繋いできたたくさんの人々の功績のひとつになり、それがいつか必ず、誰一人取り残さない社会の実現につながります。

そのために。
#私も投票します




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