薬剤師なのになぜ本屋さんに拘るのか
薬局×本屋「ページ薬局」は新聞だけではなく、多くの媒体で取り上げられました。
これだけの注目を集めるなんてオープン前には想像もできませんでした。
色んなところで知られるようにもなって嬉しい反面、少し緊張もしています。
先日、ある取材の際にこんな質問を受けました。
「薬剤師なのになんでそこまで本屋に拘っているんですか?」
その方は僕のnoteも読んでくれて、「1ヶ月100冊読書」や本屋さんに足繫く通う習慣、そして「偶然の出会い」を大事にしたいとの考えを知った上で質問を投げかけられました。
紙の本も本屋さんも好きで、本屋さんが残ってほしい気持ちは昨年から変わりありません。
自分で店舗を持つようになったからかもしれませんが、むしろ出版業界に携わりたい気持ちはどんどん強くなっているように思います。
幼い頃から本好きだったわけでも、書店や出版社での勤務経験があるわけでもない畑違いの薬剤師なのに、です。
なぜ?と深く問われ、自分自身ここまで思い入れがある理由を改めて考えてみたところ、ある答えが頭に浮かんできました。
出版業界の方々とのご縁
ページ薬局をオープンするまでにサポートいただいた方々、そしてオープンしてからお繋がりができた方々。
このご縁にありがたみを感じているからこそ、より一層思い入れが強まっているのだと思えてきました。
僕の薬局に医療業界と縁のない方が薬を買いに来て、「いつか薬局をやりたいんです!」と言われても正直そっけない対応をしてしまうかもしれません。
薬関係ならまだしも、業界のことを知らずに薬局をやりたいなんてまともに受け入れられない気もします。
僕が書店を訪れて、「いつか本屋をやりたいんです!」と言っても不思議がられたり迷惑そうにされてもおかしくはありません。
でも、書店の方々はそんな対応はされませんでした。
本屋をしたい理由を問い、話をじっくりと聞いてくれた上でその場でアドバイスをくれたり、人を繋いでくれたりと親身になってくれた方がほとんどでした。
なかにはノーアポにもかかわらずお茶を飲みながら1時間ほど時間を作ってくださったこともありました。
全国区の有名な本屋さんの方が、です。
さらにそれはオープンしてからも。
SNSで知ってくださった出版社の方、著者さん、書店員さんがお店に来てくれてPOPやサインを授けてくれたり。
同じく著名な書店の方が立地や地域性、客層などを加味して品揃えについて丁寧にアドバイスをくれたことまでありました。
そして、今ページ薬局に本を卸してくれている書店さん、ならびに書架のメンテナンスを定期的にサポートしてくださっている方には足を向けて寝られません。
シンプルに出版業界の方、良い人多すぎます(笑)。
開局して半年が経ち、そうこうしているうちにあっという間に1周年を迎えそうです。
新参者の僕にできることはほとんどないかもしれませんが、少しでも役に立てないか、盛り上げたりできないか、頭を捻ってあれこれ試してみようと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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