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初めてビブリオバトルに参加した感想

先日、初めてビブリオバトルに参加しました。

前から存在は知っていたのですが、どこかハードルが高いように感じていたためこれまで参加には至りませんでした。


今回参加させてもらったのは薬剤師や薬学生などを対象とした「薬系ビブリオバトル」

主催者は「とくひ」くんという現役薬学生で、clubhouseを通じてたまたま知り合った後、第2回開催に声をかけてもらいました。

ビブリオバトルのルール

① 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる
② 順番に一人5分間で本を紹介する
③ それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う
④ 全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い,最多票を集めたものを『チャンプ本』とする

おさらい的な情報ですが「知的書評合戦ビブリオバトル公式ウェブサイト」によれば基本ルールは上の4つです。

さらに4つの公式ルールに紐づいて、詳細もいくつか記されています。

① 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる
a 他人が推薦したものでもかまわないが,必ず発表者自身が選ぶこと
b それぞれの開催でテーマを設定することは問題ない

② 順番に一人5分間で本を紹介する
a 5分が過ぎた時点でタイムアップとし発表を終了する
b 原則レジュメやプレゼン資料の配布等はせず,できるだけライブ感をもって発表する
c 発表者は必ず5分間を使い切る

③ それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う
a 発表内容の揚げ足をとったり,批判をするようなことはせず,発表内容でわからなかった点の追加説明や,「どの本を一番読みたくなったか?」の判断を後でするための材料をきく
b 全参加者がその場が楽しい場となるように配慮する
c 質問応答が途中の場合などに関しては,ディスカッションの時間を多少延長しても構わないが,当初の制限時間を大幅に超えないように運営すること

④ 全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員一票で行い,最多票を集めたものを『チャンプ本』とする
a 自分の紹介した本には投票せず,紹介者も他の発表者の本に投票する
b チャンプ本は参加者全員の投票で民主的に決定され,教員や司会者,審査員といった少数権力者により決定されてはならない

*参加者は発表参加者,聴講参加者よりなる.全参加者という場合にはこれらすべてを指す

長くなったため掻い摘むと、
自分が読んで面白いと思った本を5分間めいっぱいで紹介し、ポジティブな質疑応答2,3分を経て読みたくなった本を投票で決める
みたいな感じにまとめれるかと思います。

ビブリオバトルのハードル

なぜこれまでハードルが高そうだと感じていたかを振り返ってみました。

「いかにも読書家を対象としていて、にわかが本の紹介をするような雰囲気ではなさそう…」

ストレートにいうと読書家の方以外、ビブリオバトルは参加しにくいのではないでしょうか。


5分を使い切ってのプレゼンというのもネックになりそうですが、知っている人同士だと本の話題を喋るぐらいの感覚で、そこまで難しくはないはずです。

知らない人に向けて紹介するからこそ自分の読書量がある程度なければ、と怖気づいてしまう方が出てくるのはないかと思います。

実際に参加してみて

では参加してどうだったのかというと、本の虫でなくとも十分楽しめそうだと印象はだいぶ変わりました。

その理由としては本の紹介をするといっても、自分が読んで面白いと思った本だけなので、極端な話その本についてだけ熱く語れれば何も問題はないからです。

しかもルールの詳細にもありますが、「聴講参加者」という投票だけをするポジションもあるため、プレゼンに抵抗感があったりビブリオバトルがどんなものか覗きたい方はいきなり発表をしなくてもいいわけです。


それに5分も時間はいらないと思っていましたが、いざ本を選んだ経緯や要約、それに面白かったポイントなどを話すとあっという間に時間は過ぎました。


ちなみに今回紹介した本はこちら。

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南海キャンディーズ山里亮太さんの著書、「天才はあきらめた」

今年3月に二度目の達成を果たした1ヶ月100冊読書で、詩集などを除いて唯一一気読みしたのがこの本でした。


「1ヶ月100冊読書の中から…」との前振りはずるいかなとも過りましたが、そのおかげか初の参加で見事チャンプ本に選んでいただきました。

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おわりに

そうはいっても「ビブリオバトル」がどこか高尚な雰囲気を醸し出しているのは否めません。

なので新規の参加者を募りたい場合にはビブリオバトルの名称を全面的に押し出さない方がいいような気もしています。

「本の紹介をし合う」という内容そのものをプッシュして伝えたり、あるいは発表者のプロフィールを事前に示して、潜在的に読みたい本を探している層に聴講者としての参加を訴えかけたり、とすれば少しはハードルを下げられるかもしれないと思いました。


何はともあれ初参加でチャンプ本に選んでもらえて気をよくしたので、参加できそうなビブリオバトルが他にもないか探してみようと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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