本屋を開業したいと思ったら読むべき本3選
本屋さんを開きたい。
そう思ってから何をし始めたのかというと、まず書籍から情報を得ようとひたすら本を読み漁りました。
書店員の経験もなく、出版業界とも全く縁がなかったため業界や読書のハウツー本、書店経営など合わせて20冊以上。
その中で役に立った、本屋さんをこれから自分でしたいという人向けに3冊の本を紹介させてもらいます。
これからの本屋読本
新刊書店、古本屋、本屋×○○といった掛け算の業態。
どんな形で本屋をするにしても絶対に読んだ方がいい、まさにバイブルともいえる書籍です。
この本ならではの特色が、中盤辺りの「本の仕入れ大全」。
書店の業務、取り組み、広報活動など経営に関する情報は他の本でも得られますが、仕入れの方法に関して具体的に、それも仕入れの経路を網羅しているのは大変参考になりました。
また、本屋の経営が厳しいことを踏まえた上での生き残り戦略、「ダウンサイジング」と「掛け算」も勉強になります。
ちなみに上で書籍の紹介だけではなく、何とこの本の内容は全て無料で公開されているのです。
全文無料で読めるならもはや読まない手はありません。
本屋を開業したいと思うなら真っ先に読んでもらいたい1冊です。
本屋、はじめました
本屋「Title」さんという、新刊書店の開業記録をまとめられた本です。
2017年発刊で、2020年には文庫本も発売されています。
カフェが併設してあるとはいえ、掛け算の業態というよりも王道な個店の書店といったイメージです。
この本を読んでから実際にお店にも伺ったのですが、洗練された本屋さんだと感じました。
特にオススメしたいのが、巻末の事業計画書。
「Title」さんの図面やコンセプト、初期在庫、店舗デザイン、さらにはモデル損益として経営数字の予測が記されているのは書店開業を志す方には参考になるのは間違いないはずです。
加えて2016年度の営業成績として売上や人件費、家賃といった固定費の内容も盛り込まれているので、これにより書店がどう経営されるものなのか、よりイメージしやすくなりました。
増補となっているので今から読むのであれば文庫本の方がいいかと思います。
夢の猫本屋ができるまで
「本×猫」。
掛け算の業態で大成功した一例、「Cat´s Mew Books」(キャッツミャウブックス)さん。
こちらにはオープン後の売上などの実情も書かれていますが、読むべきは開業までの過程です。
なぜ「猫」の本屋さんなのか、単なる思いつきで猫と本を組み合わせたのではないことが文章からでも十分に伝わってきます。
そしてこの立ち上げのストーリーこそ、キャッツミャウブックスさんの成功の一因ともなっているのだと感じました。
クラウドファンディングで目標金額の223%にものぼる支援を集めた呼びかけ文だけでも読めば、小さな書店がどのようなブランディングをするべきか、きっと参考になることでしょう。
以上、
の3冊の本を紹介させていただきました。
本屋開業を志す方のご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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