見出し画像

『気軽に好きって言えない』 日報:2019年12月23日

最近ジェニーハイというアーティストをヘビロテで聞いています。

ジェニーハイはゲスの極み乙女の川谷絵音、吉本の小籔千豊とくっきー、tricotの中嶋イッキュウ、そして佐村河内守のゴーストライターとして騒動となった新垣隆の5人が組んだバンドです。一癖も二癖もある人たちが集まって作られたイロモノにも思えるバンドですが、作る音楽が物凄く素晴らしいんです。

解説できるほど音楽に詳しくないので私が言える事は少ないですが、メロディの不思議な雰囲気とピアノの旋律の美しさとアンニュイな歌詞が癖になります。川谷絵音は天才。

しかし、ジェニーハイのメンバーはお騒がせタレントやアーティストが少なくないです。気軽に好きと言うことを躊躇してしまいます。
少なくとも一名は倫理的に擁護のしようがない方向で大炎上した人ですし。

もちろん、音楽の評価とメンバーの人格は関係ない事は分かっています。これは音楽だけでなく、作品全般に言えます。作品の評価と作者の人格は分けて考えるべきです。作品が自分の感性に合うからと言って、作者の人格にまでそれを求めるのは横暴以外の何物でもないからです。

「作品は好きだが作者の人格全てを受け入れられるわけではない」という評価軸があって然るべきだと思います。私自身もそれを信条としているつもりです。

しかし、世の中にはそうでない人もいる。「川谷絵音の音楽が好き」という発言は「不倫問題の正当化」として捉えられてしまう可能性がある。作品と作者は紐づけられて語られがち。
むしろ、そういう思考の方が普通だと思います。自分の好きな作品なら作者にも好意を抱くのは人間心理として自然。とすれば、その対偶として自分の嫌いな作者の作品は嫌いというのもまた自然な思考でしょう。

だから気軽に好きと言えない。製作者の全てを肯定していると思われてしまいそうで。

今日のお昼は麻婆茄子を食べました。茄子は苦手だけど、麻婆茄子は好物。小鉢がたくさん付いていてお得でした。

麻婆茄子は好きだけど茄子の全てを受け入れられるわけではない。

執筆時間:34分51秒

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?