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『傘を出し入れするためのワームホール』 日報:2022年5月13日

本日の東京は一日中雨でした。

雨の日の昼休みはオフィスから出るのが面倒なので、オフィスビルに併設されたコンビニでお昼ごはんを済ませてしまう事が多いのですが、今日は特に憂鬱な気分だったので、あえてランチに出かけました。

お気に入りの中華料理屋さんの日替わりランチAセット(800円)が回鍋肉でした。ラッキー。

今日の日替わりランチ、Bセット(900円)がカニ玉で、Cセット(900円)が塩ラーメンだったのですが、この3種類でAセット以外を選ぶ人居ますかね?
回鍋肉が一番魅力的なのに一番安いってどういうこと?店バグった?

と思ったら隣のサラリーマン二人組はBセットとCセットを注文していました。好みは人それぞれ。



ライスをお代わりして2杯食べて、腹いっぱい大満足で店から出ると、傘を下げている人々がチラホラと目に止まりました。どうやら雨が少し収まったらしい。

長い傘をハンドバックのように腕に下げて歩く人々を見て、ふと「満員電車で長傘をどうやって持てば良いんだろう」と思いました。

僕は東京に来てからというもの、折りたたみ傘しか使ったことがありません。朝の通勤ラッシュ、満員の車内で、濡れた傘を人に当てずに保持する検討がつかないからです。

思い返すと、濡れた傘を人から当てられた経験もありません。あんなものが少しでも身体に触れようものなら服がビシャビシャで最悪の気分に急転直下です。そんな最悪な出来事は死んでも忘れられないでしょうから、覚えが無いということはそもそも経験がないのです。

つまり、皆が普通に取得している「濡れ傘を乗客に当てない技術」を僕だけが取得していないということになります。義務教育でも高等教育でも、自動車教習所でも教えてくれなかったぞ、そんな技術。

僕にはその方法が皆目検討つかず、皆は普通に、息を吸うようにできる技術。
その実現について考えた結果、「人々は傘を出し入れするためのワームホールを持っているのではないか」という結論に落ち着きました。

おい、お前もワームホールを持っているんだろう。

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