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『インターネットが無くても生きられるかもしれない』 日報:2022年5月10日

『ダンドリくん』を読みました。

オモコロで更新しているWebラジオ『マンスーン・ヤスミノの音声放送』でその存在を知り、全話読みました。

何事にも「段取り」を立てて生きている「ダンドリくん」の生活を覗き見るという牧歌的な漫画なのですが、久住昌之と泉晴紀の『夜行』コンビによる神経質かつ軽妙な語り口がピッタリ嵌まっており、素晴らしい作品でした。

作中の時代設定は1990年。プリンスの来日公演を見に行くエピソードやシステム手帳の便利さについて語るエピソードなど、非常に時代を感じます。

しかし人間生活のは変わらない。2022年の現代でも納得してしまうような生活の本質が『ダンドリくん』にはあるんですね。


話は変わりますが、僕は物心ついた頃からインターネットが存在する世代、いわゆるインターネット・ネイティヴ人間なので、中学生のインターネットに染まりきっていた時分には「インターネットのない生活なんて考えられない」と本気で思っていました。

しかし、成長するにつれ、触覚と聴覚のみのインターネットよりも五感すべてをフルに使って感じられる現実の生活の方が尊いのではないかと思い始め、20歳を過ぎた頃からは日常生活に面白さを感じるようになりました。

『ダンドリくん』を読みながら「1990年の生活も面白そうだな」と思うようになるなんて、中学生の僕は思いもしなかったでしょう。


仮に1990年に生まれていたとしても、パソコン通信でBBSにドハマりしていただけのような気もしますが。


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