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丸の内線開通70周年展

 東京で今や「日本のムンバイ」と呼ばれる街葛西。何故か理由は解りませんが、それほどこの街には、昨今インド人(それもコンピューター関係のエンジニア)が数多く在住しているそうです。恐らく中央区辺りにある会社に地下鉄東西線一本で出られて、尚且つ千葉寄りにあるこの街は家賃が安いという特徴があります。恐らくその辺が主たる理由となって、葛西在住のインド人が増えているのではないかと思われます。

 そしてこの葛西には東京メトロが運営する「地下鉄博物館」があります。実は今この地下鉄博物館で特別展示『丸の内線開通70周年展』が開催中です。本当なら先月街歩き仲間の友人K君とここに訪れる予定だったのですが、前の記事でも書いたように眼科手術があったので、今日まで予定がずれてしまいました。

丸の内線300形車両実車展示

 丸の内線沿線で生まれ育った私にとって、地下鉄丸ノ内線は最も身近な公共交通機関であり、つい10年ほど前に現在住んでいるJR中央線沿線に引っ越してくるまでは通学や買い物などで常に丸の内線のお世話になってきました。

 東京メトロの自動改札と同じ入り口を通って中に入ると、いきなり赤い車両の丸の内線300形の実車展示があり、懐かしさでテンションが一気に上がりました。そしてその隣には、日本で最初の地下鉄道、地下鉄銀座線(上野―浅草間)に使われた実車展示と、昭和初期の上野駅構内を復元したベンチがあり、ますますテンションが上がったのは言うまでもありません。

昭和初期の銀座線上野駅ホームを復元したもの

 若い入館者たちは、運転シュミレーターのような操作系のアトラクションに並んでいましたが、年齢を重ねた我々の興味は只管開業当時の古い写真や、丸ノ内線の映る風景を眺め、当時に思いを馳せることです。特に丸ノ内線には、後楽園、茗荷谷、四ッ谷と言った地上駅や、御茶ノ水駅付近で一瞬地上に姿を現すところもあり、写真によって、その当時の風景の違いなどが読み取れたり、その当時の国鉄(現JR)の車両やホームの様子などが見て取れるので大変興味深く写真を鑑賞することが出来ました。

 偶々今日は東京都知事選挙の最終日。最終日に多くの聴衆を前に訴える候補の演説にチラリと耳を傾けつつ、次期都知事には是非とも長年の懸案であるj都営地下鉄と東京メトロの統一を是非とも推進して頂きたいものだと思いました。

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