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近くのつながりに目を向けるといいことがあるかも

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はじめまして。ライター兼ディレクターのたかしおです。主にBtoB事業を展開するクライアントとお仕事をしています。

2020年10月に独立して約2年。仕事を依頼してくださるクライアントや、協力してくださるライターさんなど、多くのありがたいご縁に恵まれ2023年1月から法人化する予定です。

1月に公開する予定の自社ホームページ(デザインのもとになったのはうちの猫)

今回はそんな法人化に向けた準備の中で、非常に心強い存在が身近にいることを感じたのでそのことを記事にしたいと思います。

直接的なライティングのノウハウなどではないのですが、本業のライティングに専念するために役立つ情報として読み進めていただければ幸いです。

フリーランスを含む小規模事業者を下支えしてくれる商工会・商工会議所

今回お伝えしたいのは地元の商工会・商工会議所とつながっておくと、色々とメリットがあるということです。

自分も今回の法人化がきっかけで、地元にある商工会さんの存在のありがたさを実感しました。フルリモートで東京の企業とお仕事をするフリーランスのライターであっても様々な支援をしてくれます。

そんな商工会を利用するメリットについて、2つご紹介します。

【補足】商工会と商工会議所の違い
端的に言うと規模や事業内容の違いがあります。今回自分がお世話になったのは“商工会”です。“商工会議所”は厳密には法律も違います。主に大都市には商工会議所、地方には商工会が多く、提供するサービスも前者は中規模~大企業向け、後者は小規模零細事業者に向けたものが多くなっています。

助成金など金銭的な支援

例えば助成金です。

自分の例ですと、ホームページの外注費用のうち20万円を支援してもらえる制度が利用できました。

この助成金は「地元で活動する中小企業(小規模企業含む)が、販路を開拓するために投資するための費用」を支援してくれるもので、ホームページの作成費は自社の広告・宣伝費に該当するため対象となりました。

ただ、この助成金の内容は場所によって若干違いがあります。行政から与えられた予算を有効活用するため、各商工会および商工会議所が独自に考えて打ち出しているからです。

今回は自分が利用した助成金の対象は「販路拡大のための投資」でしたが、例えば「物価高騰による仕入れ額の支援」や「新製品の開発の支援」など様々な支援目的があります。

こうした助成金は、その地域に住みながら仕事をしている人(企業)なら、業種や規模を問わず対象者です。ご自身の地域にある商工会に良い情報があるかもしれませんので、良ければ一度調べてみるといいかもですね。

あとこれは法人成りや会社を設立する際のメリットになりますが、商工会が主催する「特定創業支援事業」に参加し、カリキュラムを修了することで発行される証明書があれば『登録免許税の減免』が受けられます。※減免以外のメリットもあります

ちなみに自分の場合は、合同会社を設立するので登録免許税として6万円(※1)が必要なところ3万円になりました。ホームページ制作、印鑑作成、会計ソフト、新しいドメインなどなど、なんだかんだ出費がかさんだのでありがたいです。

特定創業支援事業については説明すると長くなるので、以下の記事や各商工会のホームページなどご覧いただければと思います。簡単に説明すると、国や自治体が独立・起業をサポートするために行っている事業です。

経営に必要な一般知識から、ビジネスに欠かせないマーケティングやブランディングのノウハウまで教えていただいたり、創業時に必要な融資の受け方や商標登録の必要性を解説してくださったりなど、経営者として持っておくべき知識やスキルが学べます。

経営の知識も学びつつ、助成金まで受けられる。これから独立しようと考えている方や、独立したばかりの方にとってはありがたいことではないでしょうか。

※1登録免許税について
正確には「資本金の額の1000分の7」を支払うのですが、計算結果が6万円未満のときは1件につき6万円となります。(6万を超えるのは資本金が840万以上の場合)ちなみに株式会社だと最低15万になります。

参考:https://biz.moneyforward.com/establish/basic/49166/

困った時の相談と専門家の紹介

商工会議所は基本的に無料で様々な仕事の相談を聞いてくれます。

「こんな時どうしたらいいんだろう」を気軽に相談できる人達がそばにいるのは、フリーランスにとっては非常に心強いです。

また、商工会議所には地元でお仕事をされている税理士、社労士、行政書士、司法書士、弁護士など、様々な士業の方々が所属されていることが多く、こうした士業の方々を紹介してもらえるのも大きなメリットだと思います。

オンラインで調べれば、優秀な士業の方々は見つかるかもしれません。ですがその方々がどんな人で、本当に信頼できる人なのか、自分と相性が合う人なのかを確認するのは難しいことです。でも商工会からの紹介であれば、少なくとも怪しい人はいないのと、基本的にはすぐに会いに行ける方々なので安心かなと。

安心・安全に業務を進める上では、法的なスペシャリストとのつながりはかなり重要だと思っています。例えばインボイスの対応しかり、何か仕事上でトラブルに巻き込まれてしまったときなど、本業以外の対応に時間を取られることなく自分の事業を進められるからです。

ちなみに自分も、フリーランスになって最初にしたことは税理士さんとの契約でした。

税に関することは、安全に事業を行うためにある意味最も重要な知見です。漏れていれば脱税で重い罪になりますし、知っていれば節税で家計にも助かるし、確定申告など時間のかかる手続き等も任せて自分は事業に専念できる。費用はかかりますが、結果的にそれが活動していく上でプラスになると判断しました。(実際にしてよかったと思っています)

事業をしていれば、税理士に限らず何かと士業の方々にお世話になることもあります。そんな時に、親身に相談に乗ってくれて、なおかつ信頼できる士業の方々を紹介してくれる商工会の存在は心強いです。

オンライン中心の仕事だからこそ、地元とのつながりが大事

法人ではなくフリーランスとして活動を続ける方も、商工会のようなところと関係を作っておいて損はないと思います。

個人的には前述したメリット以上に良かったと感じていることがあり、それが「全く別の他業種の人とのつながりができた」ことです。前述した創業支援事業で知り合った20数名の個人事業主・経営者の方と知り合えたことが良かったなと。

パーソナライズされたオンラインの情報を、受動的に得ることに慣れてしまったからこそ、自分とは全く違う業種や価値観に触れる場所があるのは大事。たとえそれが直接的な依頼につながることはなくても、違う業種の方々の話から思いがけない気づきやヒントが得られます。

自分はライターという仕事(正確に言うとコンテンツを作り、受け取る人に伝えたり楽しんでもらったりする仕事)をするなら、一つの価値観や世界観に盲目的に没入しないことが大事だと考えています。

インタビュー記事にしてもコラムにしても、執筆したあとに一読者として客観的かつできるだけ広い視点で振り返れるようにしておきたいからです。

オンライン中心の世界に生きているからこそ、自分のリアルな生活圏内にある有効な情報やつながりを活かす。そうすることで自分の気づかない一面や可能性が広がるのではないかなと思います。

商工会に限らずですが、自分にとって大事なものは実はとても身近に、そしてずっとそばにあるものなのかもしれないですね。

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