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宮崎に住む中学3年生向けに無料のオンラインの模試を開催してみた

こんにちは。
オンライン模試がひと段落ついたので、僕がオンライン模試をやってみて思ったことをツラツラと書いてみます。
初めて模試をやってみた直後の、割と正直な僕の気持ちです。

準備段階編

このパートではまずはオンライン模試をやろうと思った理由から書いていこうと思う。

オンライン模試をやろうと思った経緯

僕が中学生を対象に模試をやろうと決めたのは、ちょうど1ヶ月くらい前のこと。元々は子どもたちに向けて別のイベントをやろうと思っていたところ、新型コロナの影響で対面でイベントをすることがかなり厳しくなった。

正直それまでにイベントの準備を進めていたので、またゼロからの準備だと考えると少し心が折れそうな状態だった。

そして、何かほかにやれることはないかと模索してみると、ちょうど僕たちの塾ではそのとき中学3年生が高校受験を控えているところに目がいった。

「そうだ、中3向けに模試をやろう!!」

これが今回の模試に至る経緯だ。
自分たちは「大学生×少数精鋭」でやっている以上、大手にスピード感で負けてはいけないと思い、即準備をスタートさせた。

まず何から始めていいのかよく分からないけれど、とりあえず問題を作らなければならない。そういうわけで周りにいる友達で問題作れそうな人を探すために直接DMしたりインスタのストーリーを使って集めてみることにした。下がそのときのインスタのストーリー。

とりあえず作ってみたい人で募集してみた

その結果、僕は周りの友達に恵まれていたのか何人かやってくれる人が見つかった。最初に見つかったのは同じ学科(数学科)の後輩。この後輩には数学をお願いした。その次に見つかったのは理科の物理単元をやってくれる違う学部の友達。そしてその次に理科の化学単元と地学単元をお願いできるという同じ塾のメンバーが見つけてくれた友達。こうして数学と理科の物理・化学・地学単元については問題を作成してもらえる人を見つけた。

なかなかいい出だしだったのでそのまま募集を続けてみるも、他の教科をお願いできる人がなかなか出てこなかった。

途中でやっていいよ!!という人は何人かいたが、どうしても都合が合わず断念。

そんなこんなで残りの国語、英語、社会、理科(化学)についてはウチの塾のメンバーで割り振って作ることになった。
(最初から自分たちだけで作れよ!と思う方もいるかもしれないが、他の仕事を考えたときに外注した方が早いと思っていた)

こうして、お願いできる人にはお願いし、そのほかの教科に関しては自分たちで準備を始めた。

1つ目の問題発生

ここで1つ目の問題が発生する。そう。お気づきの方もいるかもしれないが、問題は何度も登場する。ここでの問題はまだ可愛いものだった。

1つ目の問題は、こちらが要求しているクオリティとそれぞれが作っている人のクオリティが違いすぎることだった。

まず、今回の模試は宮崎県で県立高校を目指している人をターゲットにするものだった。そういうわけで、問題を作る人たちには「宮崎県の過去問と傾向を見てもらって、この傾向を照らし合わせて宮崎県の県立高校入試とほぼ同様のものを作って欲しい」とお願いしていた。

僕の思っていた宮崎県の県立高校入試とほぼ同じものとは
✔︎ 問題数が同じ
✔︎ 問題の提示の仕方が同じ
✔︎ 問題の出題傾向が同じ
✔︎ しっかりとそれぞれの問題に意図がある
✔︎ 記述させる問題と選択させる問題のバランス
✔︎ 50分で解くことができるような問題
ざっとあげてみてもこのくらい。

しかし、実際にお願いしていた人から提出してもらった内容は
✔︎ 問題数は極端に少なかったり多かったりする
✔︎ 問題の提示の仕方は入試形式ではなく問題集のような提示の仕方
✔︎ 記述させる問題がほとんど
✔︎ 問題に意図がない
というものだった。(実際に本人たちに確認済み)
もちろん全てがこのようなものではなかったのだが、こういったような人もいた。

これに関しては完全に僕が悪い。
これでもかというほど説明しておくべきだったとかなり反省したし、お願いした人に訂正をしてもらうのも正直心苦しかった。

もっと細かいところまで説明しておくべきだと反省した僕は模試が終わったいま、猛スピードで模試制作マニュアルを作成している(半分自分への戒めも込めて)

あれ、思ったより当日まで時間がないぞと思いながらも、フルパワーで模試制作をまた続け始めた。

2つ目の問題発生

予想外の出来事に「やばい、時間がない」と思いながも模試制作を続けていると、すぐに2つ目の問題に衝突した。それは著作権の関係である。

国語の問題ではよく小説などの文を引っ張ってきたりしていて、そのまま僕も載せようと思っていたときのこと。

あれ、もしかしてこれって著作権ある?

なんか嫌な予感がし始めてからネットで検索してみた。

まさかね、流石にいけるよね(涙目)

カタカタカタ…
著作権に関するページを読んでみると、なんか著作権がネックになりそうだ…。

僕たちに著作権という大きな問題がのしかかってきた。
「どうしよう…。」と頭を抱えていると、インスタで「本を出版します!」というストーリーを上げてるのが目に入った。これだ。僕はこの瞬間にこれしかないと感じ、その人に模試で作品の一部を使わせてほしいと即DMを送った。

神様がいた。この方は僕が小学生のときからお世話になっている方で、この方の作品も何度か読ませてもらっていた。今回新たに出版する作品とは別の作品を少し使わせていただけることになった。

というわけで、なんとか著作権の壁を越えることができたのだった。
(今回は無料模試なので著作権には触れないという説もある)

模試初稿提出日

僕たちは「初稿日」と名付けて、最初に模試を提出する日を決めた。その日に間に合ったのは2教科のみ。他の教科はまだ全然できてなかった。このときは流石に焦った。「えっ、まじやばない??」て思ったけど、「なら自分でやってください!」と言われるのが怖かったので強気では言えなかった。

提出できたのは後輩にお願いした数学と僕が担当した国語。
後輩ちゃんも普段は塾講師のアルバイトをしているようで流石の問題内容だった。

さて、とりあえず提出された分の中身をしっかり塾のメンバーで見ていかなきゃ!と思っていたがあることに気づいた。

ちゃんとできてる模試ってなんなん?

そういえば僕も模試を作るのは初めて。何が正しいのかなんて分からないけれど、尊敬する人の「自分が選んだ道を正解にしろ。」という言葉を胸に、この模試を自分で見て判断しなければと思い、模試の内容を見始めた。

iPad on MacBookのスタイルが最強だと気づいた

それぞれの問題の意図なんかを作ってくれた後輩ちゃんに確認しながら確認していると、彼女は本当に考えながら作っていて「よくできてるなぁ」と感心した。そういうわけで数学は少しの誤字を訂正した上で完成!

続いて、国語の問題について。これは僕自身が作ったやつ。
国語の問題は物語分と説明文、資料の読み取り、古文漢文の構成だ。
物語文や説明文は当然本をしっかりと読み込んで、中学3年生にちょうど良いものを探さなければいけない。これがなかなか難しかった。
普段月1冊ペースくらいでしか本を読まない僕が、このときばかりは3日で3冊読んでた。でもなんとか満足いくクオリティで完成。

模試がギリギリ完成

他の教科に関してはまだほとんど完成していない状態で、本当にギリギリでの提出になった。しかも訂正は平均7回くらいだった。4回目くらいから僕自身が涙目になりながらもLINEや電話で訂正点を伝えてたのはいい思い出。
みんなありがとうね。

そんなこんなでようやく模試が完成した。

完成したとき飛び跳ねたよ

もちろん業務用コピー機なんてないわけで、自宅の家庭用コピー機で模試受験者全員分を印刷した。
結構時間かかるのね。

そして、Googleフォームを見ながら受験者全員分の住所と名前を封筒に手書きし、全教科分の問題用紙・解答用紙・説明の紙・チラシを入れる。
よしこれで完成。と思いきや、、、

3つ目の問題発生

「すみません!問題ちょっと間違えてる部分がありました!」

なるほどね。うん。この辺はスムーズに行き過ぎだと思ったもん(涙目)
どうやら問題に訂正箇所があったらしい。
結構大きめのミスだったし気づかなかった僕も悪かったので、その部分を印刷し直した。
そしてやっと!!!やっと!!!やっとの思いで模試が完成した。
全員分を郵便局に持っていってお姉さんに託しました。
よろしくお願いします!!!!!!!!!!!

なんか塾が感謝されてるみたいになっちゃった


解説動画の撮影

「模試を作り終わったぞ!!!!!」と解放感を感じようとしていたところ、解説動画を撮影していないことに気づいた。おっと。これはかなりまずい。急いで問題作成者に連絡をして、解説を動画を撮影する日程を調整した。

数学の日程が一番早く決まったので、すぐに撮影をした。
「よし、これは間に合うぞ。」
少し安心していたのだが、数学の撮影をした日から諸事情で黒板が使えないことに。
どうにかするしかないので、他の教科はタブレットを使って解説動画を作った。

このとき、タブレットのポテンシャルの高さを実感した

解説動画を撮影した後は、すぐに編集。
僕とメンバー2人で撮影したり編集したりで動き回った。
時には、メンバーがPCのスペック不足でネットカフェに動画編集をしに行ったりもしてくれた。本当に感謝。

そして、ついに、ついに、、ついに、、、模試の準備が全て完了した!!!!!!!

もうこの時点でお疲れ様会くらい行っていいんじゃないかというほど頑張ったと自負していたが、まだ次の日の当日があるので気を抜けない。

模試当日編

コンディションは最悪

ついに当日。前日も夜遅くまで機材や環境の調整でほとんど寝れていなかったので、コンディションは最悪。

左から、YouTubeスタジオ用・OBS用・視聴者視点用

以前から存在は知っていたのだが、使ったことのないOBSを使うことにした。OBSとは各種配信サイトに対応している無料のライブ配信用ソフト

YouTube配信だけでなく、当日はoViceを使ったバーチャル受験会場も用意した。やれることは全てやったつもりだ。

よし、1日頑張るぞ!

ハプニング発生

なんとか問題は起きず試験が開始した。
「なんとか無事に模試を運営できている!!」と少し落ち着きながら、模試を行っていたところ、衝撃のコメントが送られてきて一気に血の気がひいた。

リスニングって流しました?

何をおかしなことを。流してないはずが、、、、

流してなかった!!!!!!!

この瞬間はマジで焦った。
慌てて、試験終了後にのちほど流すことを連絡。
この瞬間にまともな判断をできた自分を褒めたい。
自分よ、よくやった。

模試終了後編

それ以外にハプニングはなく、無事模試が終了した。
模試終了後、気づいたら布団で寝ていた。

ここ数日分の疲れがどっときたのか、次の日も1日動けなかった。
みんな、よく頑張りました。

後日、公式LINEで集めた受験者の回答用紙を採点して成績表を作り返却。
今回は成績表もデータで渡した。そちらの方が、いつでも見れるし紙とデータで選べるからいいかなと思った。
そうして大学生だけで開催した模試は無事終了した。

なんとか成功したよ。大学生だけで模試を開催することができたよ。

これを書いている今も、このときはみんな本当に頑張ったと思う。
今後も、ガクセイ塾で模試をすることがきっとあるはずだから、その時の参考になれば嬉しいな。

書くのにすごく時間がかかってしまったけど、それだけたくさんの思い出が詰まったイベントだった。

こんな長い記事を最後まで読んでいただきありがとうございました。


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