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伸びないレンズは美しい。

単焦点レンズが素晴らしいのは、伸びないことだと思う。
明るいとか、写りが良い傾向にあるとか、もちろんそれも素晴らしいところなのだけれど、何より素晴らしいのはレンズが伸びないから、常に美しいシルエットを保っていることだ。

私は繰り出し式のズームレンズがあまり好きではない。
ビルドクオリティの高いレンズでも、繰り出し式だとどうしてもバランスが崩れてしまう。
例えばオリンパスのプロレンズは金属鏡筒で、ズームリングも金属製ですごく手触りも良くて、ずっと触っていたい気分になるのだけれど、ズーミングして繰り出してしまうと、一気に普通のレンズになってしまう気がする。

そんなわけで、インナーズーム式のレンズは素晴らしいと思うし、そもそもズーム機構のない単焦点レンズは素晴らしい。

外装が金属製だとなお良い。
カメラを触っているという高揚感がある。
写真はNOKTON 17.5mm F0.95 Aspherical。
鏡筒も金属製だし、付属のフードも金属製ですごく雰囲気のあるレンズで気に入っている。
絞りのクリック感もなんだか上質な感じだし、ピントリングもしっとりした感触で、「良いもの」を使っている感覚がすごくある。

多分このレンズが引き合いに出されるのは、F0.95の明るさとか、ボケの感じとかそういうところなんだろうけど、そんなことより格好いいよね。


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