エッセンシャル思考

「やることが多すぎて、ほんと疲れる」

「その割には成果が出ない」

「最初の頃は、目的がハッキリしてたけど、最近よく分からなくなってきた」

「ん?、この作業って何のためにやってるんだっけ?」

そんなふうに感じている人は優秀で勤勉な人かもしれません。

優秀で勤勉なので、多くの仕事を任されて、それを上手くこなそうとするために失敗してしまってる可能性があります。

こんな状態から抜け出すには、

・「やらなくては」
・「どれも大事」
・「全部できる」

という考えを改めなくてはいけません。
さもないと上図の左側のように、エネルギーが分散して、どの方向にも少しづつしか進みません。

そうではなく、

「やると決める」
「大事なものは滅多にない」
「何でもできるが、全部はやらない」

と考えるようにすると、右側のように最も大事なことに努力が注がれて成果につながります。

『より少なく、しかしより良く』

この考え方をエッセンシャル思考といいます。

じつは、優秀な人ほど反対に非エッセンシャル思考に陥りやすいようです。

会社や上司は良かれと思い、たくさんの仕事を優秀な社員や部下に任せるからです。

この善意の罠にハマらないために
常にエッセンシャル思考を頭の片隅に置いておかないと危ないです。


私は去年4月に新設された組織のマネージャーに任命されたのですが、同じ状況に陥りそうになりました。

異動前に上司との面談がありました。
そこで提示されたミッションは9個。
1つのミッション内に複数項目があったので、実際は30個!

これを見て、
「全部は無理だ!」
「全部中途半端になっちゃう」
と思いました。

そこで上司に、
「最も重要なミッションはどれですか?」
と尋ねました。

答えは、
「○○」と「△△」の2つ

上司やスタッフにヒアリングすると○○と△△のミッションをやり遂げるには、既に検討段階にあった営業支援システムの導入が必要でした。

そのシステムの導入が最重要だと見極めた後は、上司や部下に対して、半年間はシステム導入に全力で取り組むので、○○と△△は半年後にすると宣言しました。

そして、その他のミッションはとりあえず手をつけませんとも宣言しました。

これで、本当に大事なことにエネルギーを集中できると思ったのですが、、、

そんな上手くは行かないですね、
実際は色々なところから仕事を振られ、迷走しながら非エッセンシャル思考になってしまったこともありました。

その迷走の話は次回にします。

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