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コマラジ「Japanese Rock 80’s on Radio」第24回 The Street Sliders特集

「Japanese Rock 80’s on Radio」なんと丸2年を迎え、次回から3年目に突入します。おれも北村さんも、締切的になかなか厳しいところに被ってくるスケジュールだったんですが、よく乗り切ってきたもんだ。普段から締め切りに追われている人は何気に強いのですw

しかし、この1年くらい、選曲リストの紹介ができてなくて(放送後がいちばん忙しい時なのだ・・・)ちょっと反省。

ということで、2023年3月5日放送の第24回、「ストリート・スライダーズ特集」でかけた曲をご紹介。

まず、3月23日に40周年記念の『On The Street Again -Tribute & Origin-』という、ベストとトリビュート盤をカップリングした出るということで、ジェームスさんがSNSで告知しているのを発見。で、ちょっとざわっとしたんですよね。これだけじゃ終わらないよね、まだなんかあるよね、と。

この時点で特集をやることを決めたんだけど、その後すぐに武道館公演発表ですよ。スライダーズにドームは似合わないけど、武道館じゃ一瞬で売り切れだろうなぁ・・・(実際、取れなかった)。

スライダーズは特にレア曲があるわけじゃないし、基本的に探せば聴ける曲ばかりなので、ソロ活動も含めてスライダーズの歴史を追いながら、各メンバーの音楽性が伝わればいいなと思って選曲。その名義での活動が始まった順にかけました。

M1 The Street Sliders「Baby, Don't Worry」(1989年)

シングル、または『Screw Driver』に収録。
北村さんの選曲。これぞスライダーズということで。



M2 Joy-Pops「おれの悪魔」(2020年)

「INNER SESSIONS」に収録。

Harry+蘭丸のソングライターチーム名であるJoy-Popsは、ストーンズにおけるGlimmer Twins的な意味合いでつけられたもので、元々は単独の活動を想定したものではありませんでした。
しかし、ZUZUの交通事故で活動停止を余儀なくされた1987年にJoy-Popsとしての初ライヴを行い、この時はアコースティック・ユニットという形でした。
Joy-Popsとしての初音源はCDシングル3枚組『ROUTE S.S.』の1枚として。ここで聴かれた2曲はまさにアコースティック・ユニットという感じの音源で、ここではそれをかけた方がいいかなと思いつつ、最近の別モノとしてのJoy-Popsは、まさにスライダーズ復活への試金石といった感があったので、Joy-Popsの復活1枚目から選びました。

M3 土屋公平「僕と焔のBlues」(2016年)

『午前三時の残光』収録。
メンバーの中でいちばんソロ・デビューが早かったのが蘭丸。上に書いた『ROUTE S.S.』の1枚がソロの初音源でした。その後の蘭丸が関わった音源に共通するのが、”ゆるっとファンキー”な感覚。これは既に『ROUTE S.S.』の時に現れています。
その後、いろいろな活動を経て、ソロは自身のウェブサイトでの通販という形で、さまざまな作品を大量にリリースしていきます。そんな中で、”ゆるっとファンキー”な蘭丸らしい曲を選んでみました。

M4 麗蘭「天の川サーフ」(2004年)

『SOSが鳴ってる』収録。
スライダーズのメンバーの中で、一番最初に課外活動をやったのはやっぱり蘭丸。スライダーズが2度目の活動休止をするタイミングで、やはり活動休止したRCサクセションの仲井戸麗市と共に、1991年に麗蘭を結成します。
これは2ndアルバムの収録曲で、蘭丸が歌っている曲で、スライダーズとは違う音楽性の幅が見える曲という事で。

M5 The 99 1/2「La・La・La」(1993年)

『The 99 1/2』収録。
蘭丸のソロ・ユニット。蘭丸のギターがフィーチャーされているものの、P.J.というレゲエ・シンガーがリード・ヴォーカルをとったことや、Charaやラヴ・タンバリンズのEllieなど、ゲストの女性シンガーが入ったりと、実は蘭丸のプロデューサー的な側面が出た作品。そういう意味では、スライダーズ・ファンには意外と理解されていないのかも。
この曲は90年代型のスウィートなUKソウルで、何気に名曲。前年に大ヒットしたスウィング・アウト・シスターの「Am I The Same Girl」からの影響あり。

M6 HARRY「徒花」(2019年)

『狼煙』のベース・オーバーダブ盤収録。
北村さんが、”このアルバムは日本のブルースの最高峰なのでは”というので、そこから1曲選びました。
このアルバム、最初にリリースされた時はベースレスで、ギターとドラムのみの作品でした。実はそっちは未聴なんですが、もしかしたらベースはない方がいいんじゃないかなーという気がした。なんというか、ベースが入っちゃうと”普通”なんですよね。ベースという”つなぎ”が入ることで音楽的な完成度が高まって、Harryの攻めた言葉選びとかアグレッシヴな感じが薄まってしまう感じがして。
Harryがソロになった時、どんな活動するのかな?とあんまりイメージできなかったんですが、ベースレスというのはいいアイデアだなと思いました。ちなみに、Harryがソロになったばかりの頃、日比谷の野音で恒例の”ブルース・カーニバル”というイベントがあって、僕はアイク・ターナーのキングス・オブ・リズムをお目当てに見に行ったら、なんとアイクが入国拒否されて帰国。バンドだけで演奏するという。現地でそれを知って、迷った挙句に払い戻したんですよ。貧乏だったしw したら、その日のトップバッターがHarryで、会場の外で漏れてくる音を聴きながら、やっぱ見ておけばよかったかなと。。。

M7 市川洋二「静かに暮らす」(2021年)

ジェームスの最新ソロ作『道草』収録。
出たときにジェームスさんがわざわざ送ってくださいました。
ジェームスさんはスライダーズの解散後、サポート・ベーシストなどのほか、元ZIGGYの森重樹一と松尾宗仁のProdigal Sonsがバンド化するときに加入。ソロ活動は2014年からスタート。
ジェームスさんはスタックスのようなサザンソウルが好きとのことだったので、ソウルっぽい曲を選んでみました。スライダーズはブルースやレゲエ色はあっても、ソウルっぽさはあまりないので、これはやはりソロならではの曲調だと思う。ジェームスさんの声はディープなサザンソウルよりもスウィートなソウルと親和性があると思うので、70年代風の派手なスーツを着て、イナタくもスウィートなソウル・バラードを歌ったらよりいいものができそうな気がしました。

M8 The Street Sliders「Let’s Go Down The Street」(1987年)

『THE LIVE!~HEAVEN & HELL』収録のライヴ・ヴァージョン。
今度は僕が好きなスライダーズの曲を。この曲を選んだことに深い意味はないのですが『THE LIVE!~HEAVEN & HELL』を聴きまくった世代なので、そこから1曲選びたいなと思って、パーカッションが効きまくったこの曲にしました。

M9 The Street Sliders「のら犬にさえなれない」(2001)

『LAST LIVE』収録。
エンディング・トークのバックでかけました。
これ、解散ライヴのいちばん最後に演奏されたヴァージョンなんですよ。そこから今回の再結成につながる1曲ということで。
活動は続くのかなぁ?


という内容になりました。
そして、大変申し訳ないのですが、番組のアーカイブはありません。
タイムシフト再生ができない上に、原盤権の関係上、Youtubeなどにもあげられないのです。
この番組はこれからもその状態が続くので、ぜひリアルタイムでご視聴ください。

なお、3年目のスタートとなる次回からは、放送時間が変更になります。
毎月第二水曜日の 23:00~23:55です。
リアルタイム視聴という意味では、週末の夜よりも平日の夜遅めの時間の方がいいのではないかと。

というわけで、「Japanese Rock 80’s」はこれからも他の番組にはない切り口と選曲でやっていきますので、よろしくお願いします!


Japanese Rock 80’s on Radio

毎月第二水曜日の 23:00~23:55放送

コマラジ 85.7MHz

西東京方面以外の方は、以下から聴けます!

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