序文

80年代の日本のロック名盤選を紹介していこうと思います。
ここでいう80年代とは、79年の東京ロッカーズに始まり、93~94年に渋谷系、小室系、B-ingのタイアップソングなどが表面化するまでを指します。
中でも、80年代後半以降。硬派な音楽雑誌が採り上げたがらなかった、ロックがメジャー化した時代の名盤を、多少振り幅を持たせながら紹介していこうと思います。

この時代はインディーズ・ブームに始まりバンド・ブームに終わるまで、社会現象的な側面で語られることは多かれど、盤単位で音楽そのものが語られることは少ないように感じます。
だからこそ、もう1度"音楽"を再評価していきたい。

そして、メジャー化と言いながら、その裏では大量にインディーズ作品が生まれていた時代でもあり、現在とは違い、両者の間には明確な境界線がありました。
そのため、未CD化の盤、シングル・オンリーの盤、さらにはソノシートのみの音源など、今となっては入手が困難なものも多いのですが、そんな多様性も面白いのです。
超メジャーな盤からどマイナーなものまでいろいろ紹介していきたいと思います。

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