ディスクユニオンweb版での連載

コロナの時期、1年間かけてディスクユニオンweb版にて
50回に渡り「ポール・マッカートニーの作り方」を書いていた。
https://diskunion.net/diw/ct/news/article/1/87737

ユニオンの事情でweb版が閲覧できない時期があったのですが
再開されているのでリンクいたします。
お時間ある時にでも。

さて、ザ・ビートルズがレコードデビューした年は1962年、つまり今年はポールがその音楽を世界に届けはじめてから60年経った年ですね、音楽業界で60年、還暦活動歴というね。

ポール・マッカートニーという存在がメディア史上で稀有な存在である理由は、その60年間、移り変わる様々なメディアを通して(活動している様を見せ続けている)ことにある、と最近感じています。
当然に、それを可能にしたのは彼の音楽的才能があってこそ、ジョン・レノンとの出会いがあったから、大戦なき世界で生まれた若者たちが戦場に向かう代わりにレコード店に通い続けたこと、つまり大きな戦争での断絶が60年間なかったことの証明でもあります。社会的な事象の証明でもあるんですね、すでにポールの存在は。

ユニオンでの連載ではポールの音楽的特徴を中心に思考を続けていたのですが、今年になってライブ活動を再開したポールの姿をネットで見続けているとまた別の感慨も湧き上がってきます。
80歳になったポール・マッカートニー、ライブ会場で誰かが撮影した姿が瞬時に共有される彼の姿には20歳でデビューした頃の白黒映像も重なるのです。60年間(ほぼ休むことなく)その音楽活動を世界中で(それも一線級で)共有され続けてきた人物。
かつてはその活動をレコード、そしてライブ、そして今は
観客が撮影した映像がSNSなどを通して世界中のファンが共有し続けている。

ポール自身は「自分は生きているだけだ。」とあまり過去に囚われることない性格みたいなので「今年は自分がデビューしてから60年だ。何か、記念にやってみるか」とか考えも思いもしていなさそうなので、40年間程度ではありますが(ポール・マッカートニー)を見続けてきた自分なりに稀有な存在について書いてみたいと。
2022年、大きな戦争が起きてしまうリスクを抱えている今、改めて思っております。

https://twitter.com/NorikoAtLondon/status/1598828658478546944


ツイッターで共有された2022年12月のポール・マッカートニー。

そして、
https://youtu.be/q08oC_34Mcc
1957年、ジョンと初めて会った時に弾いた曲を再現するポール。 その時もジョンを相手に優れたギターと歌を披露したのでしょう。
彼の才能が世界を開いたのだ。
で、それは今日も持続している、 続いているんですよね。


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