馳知事の維新顧問就任から政治情勢を読む

知事選では自民県議の半数を固められなかった馳氏。少しでも足場を固めたいところだが・・・

県議会には日本維新の会所属の議員はいない。馳氏が県内では自身の立場を支えるほどの存在感を持たない維新の顧問に就任する狙いには、勢力を拡大する参政党を警戒する自民党の意図があるのだろう。今や『石川県は参政党の聖地』となったのだから。

そのわけは2010年11月、山野之義市長誕生にまで遡る。6選を目指す現職山出保氏に挑む山野氏の戦いの裏話は参政党神谷氏が主宰する「全国龍馬プロジェクト」のホームページにひっそりと紹介されている。

https://www.ryouma-project.com/pdf/manga_ryomaproject.pdf


龍馬プロジェクトには石川県の若手政治家が党派を超えて参加している。参政党が国会で議席を獲得した今、自民党にとっては見過ごすことのできない存在だ。

加えて、自民党議員の中には知事選挙で山野氏の応援に回った議員らの存在がある。知事選は保守層を三分する戦いとなったが、自民党が推薦しない山野候補を応援した自民議員らは処分を受けた。彼らに参政党が接触するのは当然だ。

ある議員は自身のフェイスブックで馳知事白山登山を酷評する投稿を行ってきた。もう心は参政党なのだろうかなどと邪推するも、現在は削除済みとなっており、自民党の後ろ盾を失いたくないという思惑も見てとれる。

来年の統一地方選が楽しみだ。

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