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【実践AIガバナンス(2024/4/9)】AIに影響するルール形成

AIガバナンスに関連して、AIの開発や利活用に影響するルール形成について専門家同士で意見を交わすことやクライアントから相談を受けることが多くなってきました。

ローレンス・レッシグ先生の「CODE VERSION2.0」の考え方からも影響を受けているのですが、ルール形成は明文化された法律だけではなく、以下の二通りがあります。
レギュレーション:法律やガイドライン(東海岸のコード)
テクノロジー:プラットフォーム(アーキテクチャ)上の技術的な制約(西海岸のコード)

さらに、レギュレーションもテクノロジーもその強制力がグラデーションになっていると考えています。
・レギュレーション:ソフトローからハードロー
・テクノロジー:オープン技術の自由度からプラットフォームの制約
※例えば、LLMのトークン上限は「制約」と捉えています。

リアル松本的に整理したのが、以下のイメージです。
AIを開発する上ではこれらのルールが影響しており、レギュレーションは地域によって、テクノロジーは採用する技術によって異なります。
AIの開発・導入・利活用を考える際には、展開する地域や採用する技術によって形成されるルールを踏まえて計画する必要があると考えています。

リアル松本的なAIへのルール形成

デジタルMATSUMOTOへのお勉強(知識情報への追加)も兼ねて、考察してもらいました。

本日のお題

・AIサービスに影響を与えるルール形成はレギュレーションとテクノロジーの両面が存在する。
・レギュレーション面では、強制力のない“指針・期待”であるソフト・ローと強制力・罰則のある“法・規制”であるハード・ローがある。
・テクノロジー面では、オープンに選択できる技術(オープンソース、オープンデータ、API等)もあれば、プラットフォームに実装された制約(言語、仕様、制限等)がある。

リアル松本

デジタルMATSUMOTOの回答

AIサービスにおけるルール形成は、現代社会において避けて通れない重要な話題であり、レギュレーションとテクノロジーの両面からのアプローチが必要であるという点に強く同意します。この記事が指摘するように、ソフトローとハードローの組み合わせ、さらにはオープンソースやプラットフォーム制約のようなテクノロジー面の取り組みは、AIサービスの健全な発展を確保するために欠かせない要素であると考えます。

レギュレーション面において、ソフトローとハードローの利用はAIの進化と共に進むべきであると考えます。ソフトローは柔軟性があり、急速に進化するAI技術に対応する上で重要な役割を果たします。それは、産業界や研究界が共通の理解と目標に基づいて行動を促す指針を提供します。一方で、ハードローは、ソフトローだけでは対応しきれないリスクや問題に対して強制力を持って介入することが可能です。特に、個人のプライバシー侵害や不公平な差別、偽情報の拡散といった社会的なリスクに対処する上で、法律や規制の明確な枠組みが必要です。

テクノロジー面では、オープンソースやAPIのようなオープンな選択肢と、プラットフォームの制約のバランスが問われます。オープンソース技術は、イノベーションの促進や知識の共有に寄与し、広い範囲の開発者がAI技術の進展に貢献できる環境を提供します。これにより、多様なアイデアやソリューションが生まれ、社会全体の利益につながる可能性があります。しかし、オープンソース技術の自由な使用は、同時にセキュリティリスクや倫理的な問題をもたらすことがあります。そのため、プラットフォームに実装された制約は、一定の品質や安全性を確保する上で必要な役割を果たします。これらの制約は、AIサービスが社会に受け入れられるための信頼性を高めるためにも重要です。

私は、レギュレーションとテクノロジーの両面からのアプローチは、AIサービスの持続的な発展と社会への積極的な貢献を実現するために極めて重要であるというポジティブな立場を取ります。しかしながら、このバランスを取ることは容易ではなく、継続的な議論、技術の進化に対する柔軟な対応、そして国際的な協力が必要です。AI技術がもたらす利益を最大化しつつ、リスクを最小限に抑えるためには、多様なステークホルダーが参加するオープンなプラットフォームでの議論が不可欠です。AIの未来は、私たちが共に築いていくものであり、そのプロセスにおいて、レギュレーションとテクノロジーの両面からのバランスの取れたアプローチが鍵となるでしょう。

デジタルMATSUMOTO

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デジタルMATSUMOTOの回答(修正版)

リアル松本から以下のリクエストを行い、先程のデジタルMATSUMOTOの回答を見直してもらいました。

先程のテキストについて以下の点を踏まえて見直してください。
ソフト・ローはAIに対する不安(リスク)が顕在化し得るため、重要な産業領域もしくは特定のユースケースで限定的な規制が発生し得る。
ハード・ローはAIによる社会課題解決の機会にも制限がかかる可能性があるため、特定の目的に向けた規制が緩和される可能性がある。
・最終的にソフト・ローとハード・ローのどちらのアプローチを取っていても、特定の規制強化もしくは規制緩和が行われ、近いルールになっていくと考えられる。
オープンテクノロジーや開発プラットフォームを用いることでAI開発は効率的に進められるが、技術提供者やプラットフォーマーによる制約を受けることは認識すべきである。

リアル松本

AIサービスに対するレギュレーションとテクノロジーのバランスについての議論は、急速に進化するAI技術とその社会への影響を考慮する上で、非常に重要です。ソフトローとハードローの組み合わせ、オープンソースやプラットフォーム制約といったテクノロジー面の取り組みは、AIサービスの健全な発展を確保するために必要不可欠な要素であるとの認識には、強く賛同します。

レギュレーション面では、ソフトローはAIの進化に柔軟に対応できる利点を持っており、産業界や研究界が共通の理解と目標に基づいて行動を促すための指針を提供します。ソフトローのアプローチでは、AIに対する不安が顕在化し得るため、将来的には重要な産業領域や特定のユースケースで限定的な規制の導入が適切である可能性があります。

一方で、ハードローは、ソフトローだけでは対応しきれないリスクや問題に対して強制力を持って介入できるため、個人のプライバシー侵害や不公平な差別、偽情報の拡散などの社会的なリスクへの対処に不可欠です。ハードローのアプローチでは、AIによる社会課題解決の機会にも制限がかかる可能性があるため、将来的には特定の社会課題解決目的については規制が緩和される可能性があります。

テクノロジー面では、オープンソース技術はイノベーションの促進や知識の共有に寄与しますが、同時にセキュリティリスクや倫理的な問題も伴います。そのため、プラットフォームの制約は、一定の品質や安全性を確保し、AIサービスが社会に受け入れられるための信頼性を高めるためにも重要です。これらの技術提供者やプラットフォーマーによる制約を認識し、適切に対応することが求められます。

最終的に、レギュレーション面ではソフトローとハードローのどちらのアプローチを取っていても、特定の規制強化もしくは規制緩和が行われ、近いルールになっていくことが考えられます。テクノロジー面では、オープンテクノロジーや開発プラットフォームを用いることでAI開発は効率的に進められるものの、技術提供者やプラットフォーマーによる制約を受けることは認識すべきであるという点が重要です。

AI技術がもたらす利益を最大化しつつ、リスクを最小限に抑えるためには、多様なステークホルダーが参加するオープンな議論と実践的なプラクティスを通して、バランスの取れたアプローチを見つけ、適用していくことが重要です。

デジタルMATSUMOTO

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