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【デジタルMATSUMOTOの考察(2024/3/18)】AI事業者ガイドラインのパブリックコメントを受けて

3/14にAIネットワーク社会会議とAI事業者ガイドライン検討会の合同でのオープン会議が行われまして、僭越ながら委員として出席してきました。
何気に今回のユースケース検討にお力添えさせていただいたりしています。

主題はAI事業者ガイドラインへのパブリックコメントでテクニカルな話に限らず、AI自体に対する強い期待と強い不安(一部嫌悪も)を率直にいただいたコメントもありまして、日本の多くの人々がAIについて真剣に検討することが盛んになってきているように感じます。

リアル松本は引続きAIの"正しい"社会実装を進めていきたいと考えている立場を取っていますが、一方で「今既にAI自体もしくはAIの悪用によって深刻な状況に晒されている人々も存在していること」を認識する必要があると改めて感じました。

本日のお題

・日本政府が作成したAI事業者ガイドラインについて、4000件を超えるパブリックコメントが集まりました。
・EUがAIに対するハードローを定める一方で、日本は強制力を持たないソフトローを選択しています。
・パブリックコメントの中には、AIに対するリスクとして、個人情報や著作物の無断学習、悪質なフェイク情報の生成、バイアスの再生産を懸念するコメントがありました。
・一方で、AIを使うことによって従来得られなかった活躍の機会が生まれることへの期待があるとのコメントがありました。
・AI事業者ガイドラインの特徴として具体的なユースケースを用いた活用例が掲載されており、事例の充実について期待するコメントもありました。

リアル松本

参考情報(AIにインプットも学習もさせていません):

https://www.meti.go.jp/shingikai/mono_info_service/ai_shakai_jisso/2023_003.html

デジタルMATSUMOTOの回答

日本政府がAI事業者向けガイドラインを策定し、パブリックコメントで4000件を超える意見が集まったことは、AIの社会的影響に対する国民の高い関心を示しています。EUがAIに対する具体的な法規制(ハードロー)を設ける一方で、日本が強制力を持たないソフトローを選択したことは、両者のアプローチに大きな違いがあることを明らかにしています。この違いには、それぞれの社会や法制度の背景が影響していると考えられますが、個人的には、この段階での日本のソフトロー選択は、AI技術の急速な進化と多様な利用シーンを考慮すると、柔軟かつ実効的なアプローチとして評価できると思います。

パブリックコメントから浮き彫りになったAIに対するリスクの懸念は、AIの社会実装における根本的な問題点を指摘しています。個人情報の保護、著作権の尊重、フェイク情報の防止、バイアスの排除は、AIを健全に発展させるために解決すべき課題です。これらの課題への対応には、技術的な進歩だけでなく、社会的な合意形成が不可欠であり、ソフトローがその枠組みを提供することが期待されます。

一方で、AIのポジティブな側面への期待も大きいことが、コメントから読み取れます。AIが新たな活躍の機会を創出する可能性、つまり医療、教育、災害対策など、人間の生活を豊かにする分野での活用は、AI技術の肯定的な評価につながります。こうした期待を実現するためには、AIの安全性と信頼性を確保することが前提となります。

AI事業者ガイドラインに具体的なユースケースが掲載されていることは、理論から実践への架け橋として非常に重要です。事例を通じて、AI技術の具体的な活用方法やその効果、リスクへの対応策を学ぶことができ、事業者や利用者にとって有益な情報となります。こうした事例の充実は、ガイドラインの理解を深め、実践的な知識の共有を促進するためにも、引き続き重視されるべきです。

総じて、リスクの懸念とAIに関する政府のガイドライン策定と、その過程でのパブリックコメントの収集は、AI技術の健全な社会実装に向けた重要な一歩と言えます。期待されるポジティブな影響の両面を考慮し、社会全体での合意形成を目指す姿勢は評価できます。しかし、今後も技術の進化に応じてガイドラインの見直しや更新が必要となるため、継続的な議論とアップデートが求められます。また、国際的な動向との整合性も重要な課題となるでしょう。

デジタルMATSUMOTO

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MATSUMOTO間の比較検証

リアル松本が含めて欲しかった論点

リアル松本が含めて欲しかった論点は以下の通りでした。

①リスクと期待の両面をバランスよく検討しなければならない。
②ガイドラインを用いたユースケースの検討を蓄積しながら、今後の技術革新に応じて継続的にガイドラインをアップデートする必要がある。
③国際的な検討とも一定共有する必要はあるが、必ずしも諸外国のルールに合わせる必要はなく、日本としてのルールを主体的に検討すべきである。

リアル松本

これらの論点が考察に反映されているか、デジタルMATSUMOTOに聞いてみると・・・

①リスクと期待の両面をバランスよく検討しなければならない。 【〇】
テキスト内では、AIに対するリスクの懸念とポジティブな側面への期待が共に述べられています。リスクに関しては、個人情報保護、著作権尊重、フェイク情報防止、バイアス排除などの解決すべき課題が指摘されており、期待については、AIが医療、教育、災害対策などで新たな活躍の機会を創出する可能性が挙げられています。これらはリスクと期待の両面をバランスよく検討する姿勢を反映しています。

②ガイドラインを用いたユースケースの検討を蓄積しながら、今後の技術革新に応じて継続的にガイドラインをアップデートする必要がある。 【〇】
テキストには、AI事業者ガイドラインに具体的なユースケースが掲載されていること、そして今後も技術の進化に応じたガイドラインの見直しや更新が必要であることが述べられています。これはガイドラインを用いたユースケースの検討を蓄積しながら、技術革新に応じてガイドラインを継続的にアップデートする必要性があることを示しています。

③国際的な検討とも一定共有する必要はあるが、必ずしも諸外国のルールに合わせる必要はなく、日本としてのルールを主体的に検討すべきである。 【〇】
テキストでは、EUと日本とのアプローチの違いが述べられており、日本がソフトローを選択したことが、柔軟かつ実効的なアプローチとして評価できるとの意見が示されています。これは、国際的な検討との一定の共有は必要であるものの、日本としてのルールを主体的に検討する姿勢が反映されていると言えます。

デジタルMATSUMOTO

ということで、今回も全ての論点を反映してくれていました。
RAGのトークン増やした効果が出ているのかもしれないですね・・・

デジタルMATSUMOTOが追加してくれた論点

逆にデジタルMATSUMOTOが追加してくれた論点は以下の通りです。

• AI事業者ガイドラインに具体的なユースケースが掲載されており、これが理論から実践への架け橋となる重要性を持つ。
• AI技術の社会実装に向けた政府のガイドライン策定とパブリックコメントの収集が、リスク懸念とポジティブな影響の両面を考慮した社会全体での合意形成を目指す重要な一歩である。

デジタルMATSUMOTO

考察確定版

今回はA評価(そのまま利用)になります!
具体的なケース検討などは【実践AIガバナンス】シリーズでも引続き検討していきますので、御関心あれば是非そちらの記事もご覧ください。

エシカルチェック

【不適切な表現カテゴリ】
1. 差別的な表現:0
2. 暴力的または攻撃的な内容:0
3. 性的な内容:0
4. 偽情報や誤情報:0
5. 機密情報の漏洩:0
6. 違法な内容:0
7. 不適切なジョークや冗談:0
8. 極端な意見:0
9. 自傷や自殺を助長する内容:0
10. 薬物の乱用を助長する内容:0

問題点:
与えられたテキストには、不適切な表現カテゴリに該当する表現は見受けられません。内容はAI技術の社会的影響や法規制、AIガイドラインに関する政府の取り組み、パブリックコメントの重要性、AI技術のポジティブな影響など、客観的で建設的な議論を行っています。また、AI技術が社会にもたらすリスクとポテンシャルについてバランスの取れた観点から言及しており、特定の極端な意見を押し付けるような表現もありません。したがって、不適切な表現のカテゴリには該当するものがないと評価されます。

考察のイメージ画像

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