🌾弾き語りの相棒: 自粛中に買ったアコースティックギター🌾

先日、自粛以来ほぼ半年ぶりくらいに演奏の仕事でステージに立ちました。しかもアカペラ＆ソロ弾き語りで、というご依頼だったのでなかなかシビれましたが、久々の人前でのステージはとっても楽しかったな。

弾き語りといえば、楽器伴奏をしながら歌うわけですが、歌ってるのになんで弾き”語り”って言うんだろう？ってググってみたら、そもそも三味線を弾きながら語っていたことが、現代にギターやピアノを弾きながら歌うことに転じた、と書いてある記事がありましたが本当かどうかはわかりません。

ここからは、その先日のステージで使用したアコースティックギターについて話していきます。
ずっと気になっていたギターでしたが日本には売っておらず、わざわざアメリカから個人輸入。ニューヨークのブランドであるD'Angelico GuitarsのExcel Lexingtonと言うトラディショナルな形状のモデルです。
とにかく音は置いといて、見た目が好きでして。個人的には抱えててカッコいい！って自分で感じれる事が楽器選びの重要な部分だと思ってます。俺にとっては正直音より大事。

まずこの特徴的なクワガタみたいなギターヘッドが最高で、「なんか凄そう」感を醸し出してる、と感じるのは俺だけだろうか？？
最終的な決め手は自分が大好きなAllen Stoneというアーティストが全く同じモデルを使用していたからでした。最近、アメリカのR&Bなギタリストに特に普及しているブランドで、音楽的なアイデンティティの面でも自分にピッタリ。

楽器の良し悪しを聞き分ける”耳”が無いわけでもないが、前述の通り、見た目がまず大事な自分としては、試し弾きして自分に合うか見極めたい！とかそういう事はなく、もう好きなアーティストが使ってる時点でゴーである。

ただでさえ前に進むのを止められてる様な自粛生活をどうにか潤いのあるものにしたかった”投資第一弾”だった。

アメリカから送って貰うということで、それこそコロナウィルスがパッケージについてたらどうしようとか細かい心配事もあったし、何より日本まで配達してくれるのか謎だった。購入した小売店に在庫がなくまずメーカー取り寄せで時間がかかってたので、結局届くまで１ヶ月かかったんだけど、無事到着。外装の段ボールに一応、除菌スプレーかけまくったりしてーの...。

ギター買った時ってのはハードケースを開けた瞬間の匂いが堪らないんですよね。例えば、椎●林檎さんが「マーシャルの匂いで飛んじゃって大変さ」なんて歌ってましたが、楽器の独特な匂いって麻薬みたいなんです（麻薬やったことありませんがw）。
※マーシャルってのはギターアンプの有名メーカーの名前です。

早速、弾いてみての感想は、「全然行ける、普通！w」
狭い部屋にかなり幅を取るギターハードケースが増えたことで、同居するツレにだいぶ申し訳なく思いながら、顔を見ない様にし、はしゃがない様にしてました笑

ここからは演奏性について批評まじりに語りますが、以下ファーストインプレッションです。

・フレットエッジがちゃんと面取りされてなくて弾いてると指が痛くなる。
・楽器は鳴らしてるうちに音が豊潤に育っていきますが、そのポテンシャル      があまり感じられない鳴りw　最高！って感じではなくあくまで普通。
・あ〜〜でも若干雑な鳴りだな..。
・全体的な質感もハンドメイドな高級感は少〜しだけ低い。
・内臓ピックアップは割りと良い感じ。
・値段相応の仕事ぶりww（安物ではありませんが、楽器店にある高級ラインナップと比べると...）
・本家D'AngelicoだけどMade in アジアでコストパフォーマンス高し！

でもね、やっぱりどんな高級ギターより、カッコいいんですよ笑

せめて、プレイアビリティは高次元であれ！と、御茶ノ水のヴィンテージアコースティックギターショップWoodmanさん（長い！w）にてバッチリ調整。
弦高がより低く（ローアクション）なる様にナットの溝調整、ブリッジサドル調整、ピックアップバランス調整。ローポジションからハイポジションまでストレス無く弾けて、鳴りにもまとまりが出ました。

最近のエレアコは埋め込み型のプリアンプが優秀。こいつにはFishmanプリが付いてて音も操作性も申し分なし。正直、この手のエレアコはわざわざ別でペダルタイプのプリアンプは要らないと思うな。なんやかんやペダル挟んで原音劣化ハイ落ちのほうが怖くないか？
（今回のステージはペダルタイプのリヴァーブのみ挟んでDI→ミキサーの信号ラインでした）
ステージではピックでガシガシとストロークをかましましたが、スピーカーから出てくる音も気持ち良くて、歌が上手く乗ってくれた。
音作りをして下さった音響さんに感謝である。

ここで実際の音を↓

そうだ、名前をつけよう。
キャサリン、とかじゃない方向性のやつ。

ということで、これから末長く付き合っていくだろう相棒のお話でした。

                                                                                                           
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　塚本タカセ

PS
あくまで個人見解ですが
トラディショナルなスタイルのアコギは出荷状態のままだと鳴らしきれないものが多い(もちろんそうじゃないのも)。握力あって手がデカい人とかはオールラウンドにいけるかも？だけど、俺みたいにエレキ育ちの人なんかは自分の手にあったセッティングじゃないとちゃんと鳴ってくれません。
確かに弦高は高めで、太い弦で！っていうセオリーもあるけど、ローアクションで弾きやすいほうがちゃんと鳴らし"きれる"場合もあるよなと。

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