📕おすすめ本紹介📕Vol.2（2024.1）

明けましておめでとうございます！🐲
新年になりましたね。2023年の私の総評としては、就活や資格試験、卒業研究や自動車免許取得などがあり、大学4年間で1番充実したというか、努力に結果が伴うことが多かった一年であったと思います。2024年は、社会人として世のため人のためにに働くことになるので、それまでにしっかり遊んで、焦らず社会人生活になれるための準備の一年にしていきたいなと思います。
1月1日は初詣に行ってアクティブに過ごした方もいらっしゃれば、おうちでまったりと過ごした方もいらっしゃると思います。私は初詣に二回行ってきました！二回目はもはや初詣と言えるのかわかりませんが（笑）。家族で初詣に行ってから家でまったり過ごすのが毎年の恒例行事でしたが、今年はもっとアクティブに、家から遠出して初詣に行くことができたのでとても充実した日になりました。物心ついてからずっと家で過ごす正月だったので正月感があるかと言えばなんともいえないですが、間違いなくこれまでの人生で一番充実した、幸せなお正月でした、ありがとう😊

この記事を読んでくれた方全員が2024年健康で怪我無く過ごせることを祈っております。今年もよろしくお願いします！

新年1発目の📕本紹介📕ということで、今月は絶対に読んでほしい作品二つを紹介したいと思います。

「十角館の殺人」綾辻行人 著
ミステリーの入門書ともいえる作品です。さらに細かく言うとドンデン返し系ミステリーでしょうか。ドンデン返し系とは言葉の通り、物語終盤でいままでの流れを一気にひっくり返すような事実が判明する、という系の作品です。最近の作品でいうと、「方舟」夕木春央  著 ですかね。2023年の本屋大賞7位の作品で、2022年週刊文春ミステリーベスト１０国内部門では1位になっています。こちらの作品も面白いのでまだ文庫化してないですが、見つけたらぜひ読んでみてください😊
話を戻しまして、「十角館の殺人」は1987年に出版された古い作品で、本格ミステリブームの火付け役ともなった作品です。本格ミステリは簡単に言うと、登場人物の中に犯人を推理して導き出す探偵役がいて、その人が得た手がかりを読者にも提示することで、読者も犯人推理に挑戦できるよっていう感じのミステリー小説のことです。つまり、作品の人物とフェアに推理バトルができるということです！

～あらすじ～
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける！
すべてはここから。清冽なる新本格の源流！大学ミステリ研究会の七人が訪れた十角形の奇妙な館の建つ孤島・角島。メンバーが一人、また一人、殺されていく。

あらすじに補足すると、とある孤島のかつて有名な建築家が住んでいた、今は廃墟となった館で数日過ごすバケーションのつもりだったが、次々と仲間が死んでいき、孤島なので外部に助けも求められないという感じです。いわゆるクローズドサークルものです。クローズドサークルが大好きな私からすると、この設定だけで興奮しますね～（笑）　ミステリ研究会メンバーで、イベントとして孤島に行った組と、今回はイベントに参加しなかった本土組の二つの視点で物語が進展していく形式になっています。二つのルートで事件を解決していく感じが新鮮で面白いです。
こちらの作品は、ミステリーをあまり読んだことがなくて何を読んだらいいかわからない、、、という方にめちゃくちゃおすすめの作品です！おすすめ理由一つ目はクローズドサークルものだからです。クローズドサークルものは犯人候補が限定されますし、どんどん人が死んでいくため、候補が減って徐々に犯人を推理しやすくなるからです。理由二つ目は、この作品の登場人物であるミステリ研究会メンバーの名前（正確に言うとサークル員同士で呼んでいるあだ名）が全員有名な海外ミステリー作家だからです。この作品を通して、有名なミステリー作家の名前を知ることができますし、登場人物がミステリ研究会メンバーなのでミステリー小説あるあるのような話もしていて面白いです。この作品をきっかけにぜひミステリー作品にハマってほしいなと思います。まさにミステリー入門書と言える作品です！！

「お探し物は図書室まで」青山美智子 著
わたしが一番大好きな作品です。こちらは2021年の本屋大賞２位で、短編集形式の作品です。文庫化もしています。
　
～あらすじ～
お探し物は、本ですか？仕事ですか？人生ですか？悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。『木曜日にはココアを』の著者が贈る、明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。

小学校に併設されているコミュニティセンターの図書室で、悩める人たちが普通に図書室を利用しようとして立ち寄ったら、小町さゆりさんという司書に出会い、おすすめされた本の助けも借りて人生が良い方向に進んでいくというお話です。全部で５個の短編が入っています。この作品の好きなところはフィクションではありますが、色々な年齢や仕事をしている人たちの人生が描かれていているところです。長編のお話は作中を通して同じ人の視点（人生）で描かれることが多いため、その中で自分に響く言葉が１つくらい書かれていることが多い印象ですが、この作品は５個の短編が入っていてそれぞれの主人公の境遇も異なるため、その分自分に響くフレーズがたくさんあります。なんといってもこの作品を象徴する代表的なフレーズは「何をお探し？」ですね～😊　このセリフは司書の小町さんが各話で、本を借りに来た主人公に向けて言うセリフです。ただ本を借りに来ただけなら、「何の本を探しているの？」という意味だと思うはずが、人生に悩んでいる主人公にとっては、本のことではなく、人生において自分は今何を探し求めているのかを聞かれている感じがしてしまうのです。他には、OLを夢見て上京したものの、婦人服売り場の店員をすることになった主人公が理想とのギャップから、せっかく上京したのにたいした仕事をしていないと思っていたのですが、小町さんと出会い、本と出会い、「仕事がたいしたことないんじゃなくて自分がたいした仕事をしてなかっただけ」だと気付くシーンが好きです。このシーンで仕事に優劣はなく、どんな仕事でも誇りをもってやり抜くことでその仕事の価値が上げられるということを学びました。最後に作品を通して好きなところは、どのお話も序盤で図書室と出会うところです。本と出会うことによって一気に悩みが解決するのではなく、伏線のような形で序盤に登場する感じなんです。これは本や小町さんはきっかけに過ぎず、悩みを解決しているのは自分自身のチカラであることを示しています（自分なりの考察ですが）。そのことから、またつまずくことがあっても自分のチカラでまた立ち上がれるということも示しているように感じるところも好きです。
とっても素敵な作品なのでぜひ読んでみてください！！😊😊

ということで今月の本紹介でした！！
どちらも大変お勧めできる作品になったので、もし機会があったら！機会がなくとも無理して！（笑）　とにかく読んでいただきたい作品の紹介でした！
改めて、２０２４年もよろしくお願いいたします！！🐲🐲

～完～