高崎愉快が今年作ったけどどうしようもなかったネタ2022
お疲れ様です。高崎愉快です。
関西のお笑いライブにアマチュアとして出演してはネタなどをやってます。
楽屋Aさん、bar舞台袖さん、なんば紅鶴さんなどのライブハウスに出没しています。
2022年も大詰めになってまいりました。
今年一年お世話になりました。
思い返せば今年の3月まで私生活が猛烈に忙しく、ネタどころではない状況でした。
4月に環境が変わってある程度時間にゆとりができてからは、ネタを書いては休日に舞台に立つ生活を送ってます。
特に一人コントに関しては年間通じて作り続けて、少しではありますがバトルライブでも勝つことができ、「一人コントをする人」と認識していただけるようになりました。
自分なりにはネタに注力することができたと思っているので、年の瀬のこのタイミングに今年僕がやったネタについて振り返ろうかと思います。
ただ、ウケたネタや評判の良かったネタは今後舞台にかける可能性もあり、今回ネタバレすると面白さが減ってしまうなぁと恐れています(今後のウケに影響するほど多くの人に読まれる記事ではないとは思いますが)。
ということで、今回は「高崎愉快が今年作ったけどどうしようもなかったネタ」と題し、ウケなかった等の何らかの問題があったネタについてまとめてみます。
今後やる予定の無いネタ、やる可能性はあるが少しぐらいネタバレしても大丈夫そうなネタを取り上げて「どんな感じでどうしようもなかったか」を解説していきたいと思います。
今年の膿は今年のうちに。
お焚き上げ、お焚き上げ…
どうしようもなかったネタその1:一人コント「パズル」
既婚者の男性。パズルで遊んでいる息子に話しかけるが、そのパズルをよく見てみると…
今年3月、私生活の忙しさが落ち着きはじめた頃に行われた「二足のわらじ」にて披露した一人コント。
思えばこのときの「二足のわらじ」はbar舞台袖での開催でしたね。
※「二足のわらじ」…社会人、学生などと並行してお笑い活動をしている方々に限定したネタバトルライブ、現在は会場を楽屋Aさんに移して開催
私生活でやらなければいけないことが多い状態でも、ふとした瞬間に「面白いネタないかなぁ」と考えてしまうことがあるんです。
この一人コント「パズル」は忙しい毎日のなかで「この発想、いけるのではっ!?」と閃いたネタでした。
そこまでウケませんでした。
別にウケないことは普段は大して何とも思わないのですが、このときは時間が無い状況から生まれた一筋の光のようなネタだったので終わったあとはかなり精神的に堪えましたね。
それ以来一回もやってませんが、発想自体は好きなので場所を変えて披露したいですね。
どうしようもなかったネタその2:一言ネタ「聞くと心が軽くなったあと現実を突きつけられる言葉たち」
朗読系の一言ネタ。人の心をほっとさせるような言葉を言ったあと、つらい現実を突きつけるような冷たい言葉を付け足す。
一人コントに自信がなくなったときに手を出していたのが一言ネタでした。
そもそも大喜利が好きなので、フレーズを羅列して大喜利的なことをする一言ネタには興味がありました。
そもそも、ネタの構造上、一言ごとにネガティブなニュアンスでオチをつけないといけないので「冷たい印象になってウケにくいだろうな」とは思ってました。
ネタ中にあまりにも酷い人間だと思われたからだと思いますが、このネタ中に客席の方から小さくもはっきりした声で「嫌だ…」と聞こえました。
その節は本当に申し訳ありませんでした。
今後やる予定はありません。
どうしようもなかったネタその3:一人コント「生き別れた兄弟との再会」
青年。生き別れた兄弟と対面するも実は…
主催ライブ「至急案件~重要度高~」にて披露。
シンプルにウケませんでした。
バラシの比重が高いネタで、そのまま最後までやりきらないといけないネタでした。
ネタ中ずっと「こりゃダメだわ」と思いながらも舞台上で必死に足掻きました。
ちゃんとウケにいこうと思ったネタでちゃんとウケないのが一番きついですね。
今年は主催ライブを3回開催しました。
毎回僕がネタを見てみたい方々をお呼びしているのですが、ネタが強い皆様の前でこのようなみっともない姿を晒すこともしばしばありました。
精進するしかないです。
このネタは今後やるつもりはありません。
どうしようもなかったネタその4:漫才「デッサン人形」
大学時代の友達から相談を受ける。その内容がデッサン人形(絵やマンガを描く際に人間のポーズを確認する模型)に関するものだったが…
普段はスモールメリーで活動するハカタさんとのユニット「夜更けなんざ」で披露した漫才でした。
今年の夏はM-1に向けて漫才を頑張る夏になりました。
M-1出場は3年ぶりだったのでそれ以来の漫才でしたが、純粋に漫才が楽しかったですね。
人生で初めて2回戦進出でき、漫才だけでなく舞台に立つこと自体への自信に繋がった気がします。
僕はそもそも漫才がやりたくてアマチュア演芸を始めたんだったな。
2回戦でやる3分ネタをどうしようかとなったときに書いたのが「デッサン人形」のネタでした。
本気で2回戦を通過しようと考え、知名度が無いアマチュアのネタを聴いてもらうにはどうするかとなったとき、兎に角二人が今からどんな話をするのかを丁寧にするために3分のうち1分半をフリに使うという作戦に出ました。
本番では聴いてもらえる態勢を作ることはできたものの露骨な手数不足に陥りました。
その後もネタが急に下ネタへと展開する(デッサン人形からどうやって下ネタになるんだよ)ので確実にお客さんを置いていく結果に。
なんでこんなネタを自信満々で2回戦に持って行ったのか不思議で仕方ありません。
また「夜更けなんざ」で活動する際にはやりたいネタです。
どうしようもなかったネタその5:一人コント「水族館デートにて」
水族館デート中の青年。彼女と水族館を回るなかで事件が起きて…
初おろしは中岡フェニックスさん主催「火曜ネタ見せ会」でした。
ネタの見せ方に関して、そのネタ見せ会で初対面だったみずみずしい張田さんから指摘を受けて根本から変更。
その結果、主催ライブ「秋と冬の制し方」にてかなりの手応えを掴みました。
しかし、その手応えとは裏腹に、楽屋Aさんで開催された「二足のわらじ」、「GERAPP CHAMPIONSHIP」といったバトルライブでは無風も無風。
NHKの取材が入っている「二足のわらじ」で負けました。
GERAPPに至っては一回下部ライブに落ちました。
また、京都の木屋町にて開催された「GIG-1グランプリ2022・決勝」でも優勝するつもりで持っていきましたが、全出場者中最低の得票数でした。
あと、ネタ後半で叫び続けるネタなので翌日は声が終わります。
本当に好きなタイプの一人コントで、最初の手応えも悪くなかったのに、全然僕を勝たせてくれないダメネタに成り下がってしまいました。
披露したいのに披露する場もなく、やる側のモチベーションとしても今はやりたくないなぁとモヤモヤした感じのまま年末を迎えています。
今一番処置に困っているネタです。
途中に出てきましたが、今年は中岡フェニックスさんに大変お世話になりました。
「火曜ネタ見せ会」、ネタライブ「ブンブンライト」、コーナーライブ「ブンブンチャンス」とほとんどのイベントで参加させていただき、自分自身について良いところも悪いところも発見することができました。
単独ライブお疲れ様でした。
また話は変わりますが、今年は東京に行ってネタをする機会もありました。
「みんなのペチカ」主催のおーのさん、ネタ見せ会主催のおーはらさん、そしてネタを見ていただいた東京の方々には感謝しかありません。
今後ともよろしくお願いします。
「水族館デートにて」はまだ東京ではやってないので、機会があれば、そして披露するモチベーションが高まればやりたいと思います。
最後に~2023年に向けて~
ということで、「どうしようもなかったネタ」を5個挙げましたが、共通していえるのは「ネタを人前に出す直前までこんなことになるとは思ってない」ということです。
ちゃんとウケると思ってやったら事故が発生したということなので、悪気があってやってはないです(当たり前)。
今後は未然に事故を防ぐ想像力を鍛えていくしかないですね。これはもう本当にいろんなライブに出て会得することだと思います。
一方で、バトルライブでも勝ち上がれて多くの人に楽しんでもらえるネタもできたことも事実で、ウケたネタをきっかけに人脈が広がるという嬉しいこともありました。
次のステップに行けるようネタ作りは怠らないようにします。
2023年の年明け後すぐにR-1の1回戦もあるので当面は2022年作った一人コントを研ぎ澄ます作業になります。
どこまで勝ち進めるかわかりませんが、やれることはやっていこうかと思うのでご期待ください。
それではまた来年もよろしくお願いします。