ネムタイ…
ねむたくて、ねむたくて・・・めが、あけられない
おきるじかんなのに、おきられない
おきないとママにおこられるのに、おきられない
どうしてこんなに、ねむいんだろう?
きのう、ちゃんと9じにねたのに
きのう、ちゃんと11じにほんをよむのをやめたのに
きのう、ちゃんと1じにスマホをとじたはずなのに
ゆめのなかではしりまわったから・・・つかれちゃったのかな?
ゆめのなかではやおきしたから・・・ねたりないのかな?
ああ・・・ねむい
ねむい、ねむい、ねむいねむいねむいねむい・・・・・・
「いい加減にしなさい!!今何時だと思ってるの!!!」
ママの怒鳴り声と、蒸しタオルの衝撃で目が覚めた
「もうご飯食べてる時間ないよ?!着替えて早く学校に行きなさい!!」
蒸しタオルで顔を拭いて、マウスウォッシュだけして制服に着替える
髪の毛は…自転車置き場でみつあみにすればいいや
「いってきまーす!」
眠気の吹っ飛んだ私は、自転車をかっ飛ばす!
眠たくて、眠たくて…目が、開けられない
授業中なのに、起きていられない
起きないと先生に怒られるのに、起きられない
どうしてこんなに、眠いんだろう?
午前中は、ちゃんと起きていられたのに
お弁当の時間は、あんなにはしゃいでいたのに
ちゃんと聞いておかないといけない、代数幾何の授業なのに
難しすぎる授業だから…疲れちゃったのかな?
お母さんのお弁当が多すぎたから…胃袋が働き過ぎちゃってるのかな?
ああ…眠い
ねむい、ねむい、ねむいねむいねむいねむい・・・・・・
「こら~笹島!!ちゃんと聞いとかないと、また赤点だぞ!!!」
先生の大きな声と、くすくすと笑うクラスメイトの声で目が覚めた
「マイちゃん、よだれ、よだれ!!!」
ハンドタオルで顔を拭いて、愛想笑いだけして教科書を手にする
ノートは…ケンちゃんのを写させてもらえばいいや
「すみませーん!赤点は困りまーす!!」
眠気の吹っ飛んだところで、授業終了のチャイムが鳴った
眠たくて、眠たくて…、目が開けられないことがある
起きる時間に、起きられない
起きてなきゃいけない時間に、起きていられない
起きないとヤバイのに、起きられない
……どうしてこんなに、眠いんだろう?
友達と話している時は眠くないのに
スマホで動画を見ている時は眠くないのに
ショッピング中は眠くないのに
カラオケ中は眠くないのに
ケーキバイキング中は眠くないのに
眠くない時間が長すぎるから…眠くてたまらない時間もあるのかな?
眠たくてたまらない時間があるんだから…眠くない時間もあるはずだよね?
どう考えても、眠くてたまらない時間の方が多い気がする
いつもいつも、眠い眠いと言っているような気がする
眠りたいのに眠れないなんてこと、ないような気がする
眠い、眠たくない、眠たい、眠くない……
難しいこと考えてたら、まぶたが重くなってきた…
ああ・・・眠くなってきた
眠い、眠い、眠いねむいねむいねむい・・・・・・
―――ピコン!!!
《夜遅くに…ごめん。マイのこと考えてたら眠れなくて、ラインしちゃった。…寝てる?》
大好きな彼ぴからのラインで、目が覚めた
《ううん、私も眠れなかったから…(^^)ね、今日のYouTubeライブ、見た?私チャット読まれたんだよー!》
眠気が吹っ飛び、どんどんテンションが上がっていく
ああ、たぶん、きっと
私は、また、明日も…
眠くて眠くてたまらない一日を、過ごすことになる、ハズ…
↓【小説家になろう】で毎日短編小説作品(新作)を投稿しています↓ https://mypage.syosetu.com/874484/ ↓【note】で毎日自作品の紹介を投稿しています↓ https://note.com/takasaba/