20歳のあなたに伝えられることなんて、ない #聞いてよ20歳

筋力と知性は若い時ほど身に付きやすいよ
学割は最強だからまじで使い倒して。特に観劇は一度はしたほうがいい
洋服のジャストサイズを知っておくとスーツが似合うよ
女性なら採寸とフィッティングはしてもらいな
「声を出して泣ける場所」と「声を出して笑える場所」は大切にして

「#聞いてよ20歳」というタグを見かけて、一丁前に何かを伝えてみようと思いました。わたしはいま23歳。たった3年だけれど、その3年間で抱えた傷や涙、思い出、経験値を確実に活かせるのではないか……と。

でも、結局コンテスト提出締切日である今日まで、書き上げることができませんでした。

わたしが生きた20年と、あなたの生きた20年は違う

当たり前だけれど、人が違えば人生は違います。

家庭環境、出生、性別、信条、性格……。好きなことも違えば、受けてきた傷も違う。得意なものも苦手なものも、人生で大切にしたいものも。

「学生の世界は狭い」とか「成人すると世界が変わる」なんて言う人もいるけれど、学生の世界と社会人の世界は分断されているわけではない。環境や人間関係は大きく変わるのかもしれないが、結局人生は地続きなのです。あなたが20歳の今立っている場と、わたしが20歳の時に立っていた場所は違います。

だから、わたしがいくら「20歳の時にこれをしたほうがいいよ」「20歳の時のこれが役に立ったよ」なんて話をしても、きっとあなたの日常を変えることはできないと思ったのです。わたしとあなたは、別の人間なのだから。

世界は変わる。人生なんて予想できない

わたしとあなたの人生はもちろん違うけれど、それ以上に世界も違います。

わたしが高校生の時、LINEのサービスが始まりました。クラスの半分くらいはガラケーだったと思います。

わたしより年上の諸先輩方は、「え、LINEが始まったのが学生時代なの!」とか「そもそも高校生の時にケータイ持ってなかった!」とか感じるのかもしれません。そしてわたしより年下の皆さんは、「ガラケーなんて使ったことない」「LINEなんてもう使ってないよ」とか思うのかもしれません。

今は、世界のスピードがどんどん速くなっています。インターネットの普及によって場所や時間を問わず情報を仕入れられるようになったし、立場関係なく有名になれる・チャンスを掴み取れるようになってきた。

そしてそれは、立ち止まる時間を持ちにくくなってということ。

そんな世界で生き抜く、したたかでなければならないあなたたちは、きっとわたしが20歳の時よりも立派で、賢いのだと思います。

世界は変わります。今あなたたちが常識だと思っているものも、3年後の20歳にとっては非常識になっているのかもしれない。

世界が変わる以上、人生を予想なんてできるはずがありません。20歳の時思い描いたキャリアプラン通りに生きられる人を見つけるのは、きっとサバンナからひとつの指輪を見つけるより難しい。

迷った時、挫けた時、あなたを支えるものは何か

世界のスピードに追い付けなくなった時、どこへ向かえばよいのか分からなくなった時、これまでの努力が水の泡になったように感じた時、大切なものを永遠に失ってしまった時。

あなたを支えるのは、あなた自身でしかないのです。

ひとのアドバイスや、誰かのストーリーは、「ヒント」でしかありません。ヒントはあなたの道を広げたり、あなたの足元を照らしたりするものだけれど、あなたの代わりに何かを選んでくれるものではないし、あなたの迷いを断ち切ってくれるものでもありません。

ヒントの得方を知っておくと便利です。でもそれはあくまで「スキル」みたいな話であって、「生き方」の話ではないので気を付けてください。

自分の人生の責任を、誰かに押し付けてしまわないで。手綱を握らせないで。それだけがわたしの願いです。

失敗もしたし迷惑もかけたし泥だらけで傷だらけの23年間だけれど、自分の人生の選択を常に自らがし、責任を持ち、どれだけ手の皮が擦り切れても手綱を離さなかったことが、誰にも汚しようのないわたしの誇りなのです。

20歳のあなたが進む道の先に、将来のあなたがいます

わたしはいま、23歳です。

20歳にとって、23歳ってちょっとオトナに見えるかもしれません。学校を卒業して、社会に出ていて、ひとりで生きてく力を蓄えている。

でも、23歳になって思うのは、20歳とたいして変わらないということです。社会に出はしたけれど、だからといって急にできることが増えるわけでもなく、愚直な「今」の積み重ねでしかありません。変わったことと言えば、好きなお酒が酎ハイから果実酒のロックになったことくらい。

いま20歳の方や3年前のわたしへ向けて、物知り顔で何かを伝えたり、忠告したりすることはできません。23歳のいまだって、失敗だらけで、とても褒められたものじゃないからね。

すごくありがちだけど、20歳の時、23歳ってもっと大人だと思ってました。社会人経験を積んで、自立して、将来設計もちゃんとしてて……みたいな。

そいで、これまたすごくありがちだけど、23歳になってみて「23歳って大したことないな」と思います。お気に入りのプリンが売り切れだったことで凹むし、同年代のめちゃくちゃスゴイ人たちと比べては落ち込むし、将来どころか来年のことだってよく分からない。

きっと30歳になっても、40歳になっても、「案外大したことないな」って思うんだと思います。

だって、何歳になったって、急にワープできるようにはならないんだもの。わたしが歩むこの道の先に、30歳のわたしも40歳のわたしもいるんです。だから「大したことない」んですよ。そこへのステップをきちんと踏んで、生きているんだから。

景色が変わったと思える瞬間なんて、きっと一生ありません。そう思うと、なんだか終わりのない旅路のようで、踏ん張る気力も失われてしまう気がするけれど。

でも、確実に景色は変わるんだと思います。自分が感じ取れなくても。

今のあなたが、踏み出しさえすればね。

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きゆかさん、うまく答えを出せるようなnoteでなくてごめんなさい。貴重な機会をありがとう。


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