出逢う。
私たちは、その一言に込められた物語を知らない。その眼の奥に宿る、叫びを知らない。
「聞こえる言葉」と「見える態度」に翻弄されてしまう。
1人ひとりが紡いできたストーリーを掻き消してしまう。
そこにあると分かっているのに、容易には触れられないと思ってしまう。
でも、わたしたちは出逢うことができる。
閉ざした思い込みの扉から出て、逢うことができる。
ただ、あなたと時を共にできて嬉しいと、
あの時あなたの存在に助けられたと、
ただあなたと仲良くなりたいと、
伝えるだけで、ただそれだけで
つながり始める。
ひとりで紡いできた糸を、共に紡ぎ始めることができる。だってもともとは一緒だったんだから。
本当のあなたは見えないから、
出逢えた時の深みを味わえるんだと思った。
それが人間の醍醐味なのかもしれない。
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