【製品開発はつらい】

それでは今晩もはじめましょう。

今回は新聞記事からの気づきについてお話します。


記事タイトルは

●マクアケ、製品化の「死の谷」越える 相次ぎ大手企業と(日経産業新聞4/30)


以下概要です。



購入支援サービスを手掛けるマクアケと大手企業とのコラボが相次ぐ。新型コロナウイルス禍でますます消費の先行きが見えづらくなるなか、大手各社の技術やアイデアを「新結合」し、数々のヒット商品を世に送り出している。その過程からは、日本の大手企業が抱えるイノベーション創出の課題が浮き彫りになってくる。


※有料会員限定記事ですが、一応、リンク先をはりつけておきます。

⇒ https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC06CY90W2A400C2000000/


クラウドファンディング(以下、クラファン)のマクアケは利用されたことがありますか?

私は利用したことがないのですが、勤め先ではクラファンで製品開発をしています。また、取引先のメーカーさんでもクラファンで製品開発をしているところがあり、なかには1つの商品で8,000万円!くらい売り上げがあった例もあります。


そのマクアケが大手企業と組んで、新商品の企画からテスト販売までを手がけるサービスに取り組んでいます。

以下、企業側・マクアケ側それぞれのメリットです。

・企業側にとっては、スピードを重視した製品開発・試験販売が可能。

 また、販売前に需要を知ることで、売れない失敗を抑えられる。

・マクアケにとっては、大手企業と組むことで自らの知見とブランド力向上につながる。


消費者にとっても、世の中にない商品を使うことができる、というメリットがあり、とてもおもしろい取り組みです。




大手企業ゆえの開発スピードの遅さや部門間調整など、製品開発にかかわる煩わしい部分をすっ飛ばして開発・試売ができ、そのデータに基づいて社内説得・量産をおこなえることは効率的ではあります。


ただ、以下の点で違和感を覚えたことも事実です。

①本当に開発したい商品があるなら、あえて社内調整の労を避けるのではなく、その熱意をもって関係者を説得することも大切なのではないかと。そのためのロジックやプレゼン力はその後の糧にもなりますし。


②大手企業には自社でマーケティング部門をかかえているところも多いと思います。人財や設備・資金など、経営資源が中小企業より恵まれているのだから、新規事業・新商品の立ち上げから開発・成果を出すところまで自力でやるのが、矜持なんじゃないかと。

それだけ、余裕もないんでしょうが。


今回は以上となります。

それではまた!

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