【投資信託の話34】「SBI・V」シリーズは本物か?

それでは今晩もはじめましょう。

今回は投資信託シリーズ34話です。

毎度おなじみ、モーニングスター(株)「ファンドニュース」からの紹介です。

記事タイトルは以下です。

「SBI・V」が「eMAXIS Slim」を追うシリーズに浮上=ネット証券の投信積立契約件数ランキング22年4月

https://www.morningstar.co.jp/market/2022/0506/fund_01681.html

概要を載せようと思ったのですが、少し長いので端折ると、

大手ネット証券3社(SBI証券・楽天証券・マネックス証券の投信積立契約件数ランキング(4月)において「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」を「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」が追いかけており、「SBI・V」シリーズが「eMAXIS Slim」シリーズを追う2番手インデックファンドシリーズとして位置付けられつつある、という内容です。



●「SBI・V」シリーズとは?

「SBI・V」の「V」は、みんな大好き「バンガード社」のVです。バンガード社が運用するファンドへの投資をおこないます。

2020年8月にバンガード社が日本から撤退したため「バンガード」の商標が使えなくなり、2021年6月15日からこのように表記されています。


●eMAXIS Slim(イーマクシス・スリム)」シリーズとは?

三菱UFJ国際投信が設定するインデックスファンドシリーズです。

記事には以下のように紹介されています。



シリーズ発足当初から「業界最低水準の手数料率をめざす」と宣言し、同業他社で同一インデックスに連動するファンドで「eMAXIS Slim」シリーズ採用ファンドよりも低い信託報酬のファンドが現れると、速やかに同水準か、それを下回る信託報酬率に引き下げてきた。



●「SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」シリーズが人気を集めている理由

以下の2つと考えられます。

・手数料が低い(0.0938%程度)

・バンガード社が運用するETF(上場投資信託)「バンガード・S&P500ETF」(ドル建て)を円建てで提供


「バンガード・S&P500ETF」はバンガード社が最初に設定したファンドで、純資産残高は5467億ドル(約71兆円!)にもなります。それだけ多くの投資家の支持を得ているファンドであると考えられ、安心感につながっていると思われます。

ちなみに、日本の投資信託の総資産残高が130兆円といわれるので、その半分以上を1つのファンドが占めることになります。驚異的です。




「SBI・V・S&P500」は2019年9月26日設定された比較的新しいファンドです。

一方、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」はその1年前(2018年7月3日)に設定されています。

どちらを選ぶとしても、まだまだこれからのファンドなので、人気を集めていることはさておいて、長期的な視点でかかわっていくことが大切ではないかと思います。


今回は以上となります。

それではまた!

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