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clusterイベントがつないだ、1年間の物語

この記事は、るーしっどさん主催の「clusterユーザーと再定義する非公式アドカレ Advent Calendar 2021」の24日目の記事です。

clusterに来てから、もう1年半ちょい。ジジイがここにclusterに来たのは4月頃で、その頃からclusterでのイベントをやり続けています。

今年一年を振り返ると、今年も今年でジジイのVR生活はclusterイベントでいっぱいでした。僕の1年はイベントでつながり、そしてすべての始まりは一月に起こりました。

1月:すべての始まり「黒歴史オーバーキル」

黒歴史Over KillVer5

今年の一月は、かなり好評だったイベント『黒歴史オーバーキル』から始まりました。黒歴史を事前に投稿してもらい、その黒歴史を使って、デュエリスト達がデュエルするという内容でした。

黒歴史バトルの装置設定
イベントシステム

実はこのイベントの立ち上げた当初、「黒歴史がなかなか集まらない、ヤバイ…!」という事態に陥ってました。1桁台で止まって、そのまま投稿がない日が続いたんですよね。

これはヤバイということで、投稿を増やすためにclusterやVRChatに入って宣伝しまくりました。「黒歴史、ありますか?」なんて聞いて回っていたのです。

この時に助かったのが、人脈がとても広い3Dモデラーのゴールデンタカサンの存在でした。昔からVRChatにいるということもあり、黒歴史ホルダーを紹介してくれたのです。タカさんのおかげで、投稿が20件くらい増えました。

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串刺しのタカサン

そうした宣伝のかいもあり、十分な数の黒歴史が当日までに揃いました。当日は、出演陣は皆ノリノリのデュエリストに。ちなみにデュエリストは、エイトンガルペノさんゴールデンタカサンマサムライさん草羽エルさん

会場の仕組みを作ってくれたのは、「そんなものがclusterで作れるの?」と、clusterの中の人たちも驚かせるガルペノさんでした。おかげでイベントも楽しいものとなりました。

3月: 大加速祭に誘われる

2月頃に、clusterのイベント担当者の方から「大加速祭でイベントやりませんか?」というお誘いを受けました。前回のイベント『黒歴史オーバーキル』が好評だったようなのです。

即答で「やります!」という風に答えたんですけど、イベント内容を生むのに結構苦しみました。なんせイベント枠は30分、しかも会場切り替え無し、という制限だったから。

ジジイがやっているイベントって、大体1時間超えるんです。しかも、当時は『黒歴史オーバーキル』みたいなギミックを使ったイベントをやることが多かった。この2つが制限されたのは結構きつかったのです。

ところが、そんなジジイに天啓が。その頃たまたま『てつじん校長 自校の女子生徒を誘惑』というフェイクニュース動画を撮っていたのです。

「この動画使って、裁判すればいいんじゃない?」そんなことを思いつきました。

イベント内容は、『去勢派 vs Not去勢派』に分かれて、討論をしてもらうというもの。その討論を見てもらって、観客が最後去勢すべきか否かの判決を下すという内容になっていました。

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討論中の様子

甘野氷さんorbi子さんとはこのイベントで出会いました。ぽっちゃりえるさんに「誰かいい人いない?」と尋ねたら、この二人を呼んでくれたのです。

実は、ぽっちゃりえるさんと一緒にイベントを行ったのはこれが最初。これをきっかけに、共にイベントを行う機会が増えていったのです。

5月: 大クソ速祭に誘われる

大加速祭が終わって一息…と思いきや、悪い顔をしたるーしっどさんから「ちょっと秘密の話がある」と言われました。いったいなんの企みだろうと思ったら、なんのことはない、あの大クソ速祭へのお誘いでした。

「大クソ速祭のアンバサダーとして、てつじんさんはぴったり」と言われて誘われました。まあ大加速祭でもロクなイベントしてないしね!自覚はある。

そんなわけで、大クソ速祭の企画段階で誘われたてつじん。夜な夜な行われた会議にも参加し、「ユーザーイベントも行おう、どんなのがいいかな?」と話し合っていました。

どうせなら、本家本元の大加速祭のオマージュがいいよなあという話をしていたときに、僕はたまたま草羽エルさんが行っていた『ガチ恋イベント』を思い出しました。

可愛らしい天使の草羽エルさんと二人きりになれる、恋愛シミュレーション的イベントですね。

次の瞬間、僕は『ウホッ!ガチ恋イベント~マッスルボディは裏切らない~』とチャットに打ち込みました。明らかに夜中のテンションです。

軽い気持ちで言ったのですが、「名前がすでに面白い!やろう!」という話になり、そのままやることにしました。ちなみに草羽エルさんに許可をもらい、なんならイベントに参加してもらいました。

ウホッ!ガチ恋イベント (10)

ちなみに、このイベントにリーチャ隊長を呼びました。別のイベントでリーチャ隊長が「面白いことがあったら俺を誘ってくれ」的なことを言っていたので、「リーチャ隊長がやったら面白いし、誘おう」と思ったのです。誘ったら快諾してくれました。

リーチャ隊長がマッチョアバターを持っていないというので、作って渡しました。それがこのちょんまげアバターです。

まさか、こんなイベントからリーチャ隊長と仲よくなるとは思っていませんでした。今度も一緒にイベントやりますし。世の中よくわからないもんですよね。

6月: マッチョCMイベント開催

上のイベントが終わったあと、やることもないのでclusterに夜な夜なログインしていたおじいちゃん。たまには綺麗なワールドにでも行ってみようと思い、話題のhkさんのワールド『チャペル春の四重奏』を訪れていました。

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高い山と桜に囲まれていて、綺麗なワールドなんです。「相変わらず、凄いワールド作るでぇ、hkさんは…!」と感嘆していました。

しかしなんということでしょう。ジジイは「キレイなワールドでマッチョアバターのCMを撮ろう」というアイデアを思いついてしまったのです。なんでなんでしょうね。自分でもよくわかりません。

マッチョアバターCM撮影.00_05_47_20.静止画004
撮影風景

そこで、筋肉アバターの祖である方に許可を得るためコンタクトを取りました。それが、『Kマザー』の名でも知られる歩留マリさん。この時に、初めてジジイは歩留マリさんと知り合ったのです。

内容が内容だっただけに、「これは断れるんじゃないか?」と心配だったので、チキってめちゃくちゃ丁寧なメッセージを送りました。

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そしたら快諾されたので、計画を決行!前回のガチ恋イベントに出演してくれた、ぽっちゃりえるさん、リーチャ隊長、そして草羽エルさんにお願いし、撮影したものがこちらです。

当時、このCM撮影風景を生配信していたのですが、それが思いのほか好評だったのです。You Aoiさんが見てくれてたらしく、こんなことをツイートしてました。

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このツイートでエンタメ精神に火が付いたおじいちゃん。どうせならバラエティ番組っぽくしてやろうと思い、めちゃくちゃ編集しました。

ただ、そのまま公開するだけでは面白くない。どうせなら、水曜どうでしょうのテレビのイベントみたく、出演陣と一緒に動画を見るトークイベントにしてしまおう!と思い、イベントを行いました。

そうしたら、どこかの無責任な観客が「筋肉元年」「大筋肉祭は不可避」などと呟いてしまったのです。恐らくただのノリで呟いたであろうこの言葉が、ぽっちゃりえるさんの心の炎に火をつけました。

そう、このイベントが『大筋肉祭』の火種となったのです。

8月: 大筋肉祭の始まり

マッチョCMのイベントの翌日、えるさんからこんなメッセージが届きました。

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Discordのメッセージ

なんということでしょう。彼女はイベント直後から、次の一手を考えまくっていたのです。とても軽い気持ちで、「ただ面白いから」というだけの理由で開催したジジイの筋肉イベントは、えるさんの秘められし筋肉への情熱を解き放ってしまいました。

もちろん、リーチャ隊長と草羽エルさんも巻き込まれる形となりました。まあしょうがないよね!

大筋肉祭: 筋の名は

そんな大筋肉祭でジジイは何をしたかというと、音楽を歌ったり、劇に出たり、そしてまたも筋肉イベントを行ったりしました。

劇団四頭筋による劇『筋の名は』では、解剖学の教授として出演。

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昔から劇に興味があったジジイとしては、「この教授は、どんな人物なのか?」「今の時代に対して、どのような懸念を持っているのか?」

そんなことを考えつつ、セリフにアレンジをいれたり、声のトーンに気を配り、その人物になるように努めました。とても楽しい劇でした。

大筋肉祭: マッチョゲッツマネー

ジジイが大筋肉祭で行ったイベントは、『マッチョゲッツマネー』というイベント。筋肉起業家たちに、架空の筋肉サービスを作ってもらい、それを劇団四頭筋と観客にプレゼンするというもの。

マッチョ・ゲッツ・マネー1 (2)

このイベントは、『マネーの虎』という昔のテレビ番組が元になっています。新しく事業を立ち上げたい人が、投資家たちに自分のアイデアをプレゼンするという番組で、結構面白い。ちょうどこの頃、Youtubeで夜な夜なこれを見まくってたんですよね。

そんなこともあり、「筋肉起業家たちに、存在しない架空の筋肉事業を考えてもらい、それをプレゼンさせたらめっちゃ面白いんじゃない?」と思ったのです。

筋肉起業家として登壇してくれたのは、かわしぃさんアビサさん、そして優しい変態さんの3人。思った以上にしっかりとした事業内容を作ってきてくれて、正直びっくりした。ちなみに、イベントで使われたワールドはドルフィンさんという超絶技術保持者に作ってもらいました。

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かわしぃさん
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アビサさん
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優しい変態さん

アビサさんと優しい変態さんと、ちゃんと関わりをもったのはこのイベントからだと思います。アビサさんのエンタメ性と、優しい変態さんの変態さんじゃなさっぷりを知ったのはこの時でした(かわしぃさんは、元々関わりがあった)。

10月: MV初挑戦「いつかこの涙が」

時は遡って5月。ぽっちゃりえるさんからこんなメッセージが届きました。

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即座に「面白そう、やってみたい!」と答えたジジイ。撮影の構想を練り、撮影するワールドを決め、内容を固めるのにかなりの時間を費やしました。当時のメモがこちら。

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撮影アイデアや、ストーリーのメモ

大変だったのが、撮影の日程の調整でした。なんせ8人もいるし、出演者は名だたるVTuberの方々です。田中桔梗さん草羽エルさんバーチャル美少女ねむさん甘野氷さんぽっちゃりえるさん、ジビエーズのドコカノうさぎさん沙影さん、そしてMiliaさんと有名どころばかり。

みんな予定があって忙しいです。本当は6月頃に撮ろうと思っていたのが、リスケにつぐリスケで撮影できたのが9月になりました。

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正直なところ、このリスケにつぐリスケは心が一度折れました。その度に出演陣みんなに予定の調整をお願いしていたので、心への負担が凄かったんですよね。マジで一度撮影を止めようと思いました。

でも、ぽっちゃりえるさんの助けもあり、なんとか日程調整に成功。色々とあって時間が押しながらも、全シーンを撮ることができ、最終的に公開までこぎつけることができました。

長時間に渡る撮影に協力してくれて、本当にありがとうございました!

12月: 筋辞苑から、筋語川柳大会へ

大筋肉祭を終えた8月。その翌月に、ぽっちゃりえるさんが新たな企画をぶち上げました。それが、みんなで作ろう、筋辞苑企画

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そう、やはり終わらなかった。えるさんの筋肉への愛はノンストップだったのだ。

大筋肉祭中に、「キンギュラリティ」や、「バーチャル筋Tuber」などの筋語が生まれた。恐らく、それがきっかけとなったのだろう。筋辞苑を作ろうという企画が始まった。歩留マリさんに至っては、広告まで作ってしまった。

そしてこの筋辞苑は、えるさんが目標としていた1000語まで達成!数々の筋メンバーたちによって、膨大な量の筋語が生まれました。

生まれた懸念、そして筋語川柳へ

筋辞苑の目標である1000語を達成したことは、喜ばしいことでした。でも、しばらくしてふと思ったのです。

「これ(筋辞苑)、作りっぱなしになって忘れられてね?」

そう、筋辞苑が全く開かれてないんじゃないか、作られて終わりになっていないか?そういう懸念が頭に生まれました。

これは、良くないなって思ったのです。使う機会がなければ、記憶の中から消えてしまう。

使う機会がないなら、作ればいい。そこで生まれたのが、現在進行中の『新春!筋語川柳大会』でした。

新春筋語川柳大会F

これは、筋辞苑に載っている筋語を使って、みんなで筋語川柳を書こう!そんな内容のコンテストです。こんな感じで、興味のある方が投稿してくれています。

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とはいえ、筋語川柳を書いてもらうのであれば、そのモチベーションを作ってあげる必要があります。みんながみんな、川柳好きなわけじゃないしね。

というわけで、歩留マリさんsakさんなどを巻き込んで、賞を作りました。sakさんは、大筋肉祭で知り合った超絶ギタリストです。彼には審査員だけでなく、入賞した川柳に即興でギターを弾いてもらうというお願いをしました。

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歩留マリさんはともかく、sakさんはこれをよく引き受けてくれたよなとは思います。入賞した川柳に、その場で即興でギターを弾いてもらうとか、無茶ぶりですからね。sakさんノリがいいし、良い人です。

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正直な話、このイベントがどこまで盛り上がってくれるか予想がつきません。たくさん筋語川柳が生まれて、筋語で楽しんでくれればいいなあと思っています。

すべてがつながって、ここにいる

こうして1年振り返ると、すべてのことが繋がっていたのだと気付きました。

すべての始まりは、1月に行なった『黒歴史オーバーキル』。それを行わなかったら、大加速祭に誘われなかったかもしれなかった。そしたら、ぽっちゃりえるさんと会うこともなかったかもしれない。

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大加速祭があったから、大クソ速祭が生まれた。そして大クソ速祭がなかったら、「ウホッ!ガチ恋イベント」も行われなかった。そしたら、リーチャ隊長と仲よくなることもなかっただろうし、マッチョCMが撮影されることもななく、歩留マリさんとも出会わなかっただろう。

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マッチョCMを作らなければ、MV撮影に誘われることもなかっただろう。あれがあったからこそ、ぽっちゃりえるさんの目に留まったのだから。

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マッチョCMの撮影風景の生配信を見て、You Aoiさんがツイートをしたから、撮影風景の裏側を明かすイベントが行うことになった。Aoiさんがツイートしなかったら、大筋肉祭が行われることもなかったかもしれない。

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大筋肉祭がなければ、筋辞苑も生まれず、筋語川柳も行われず、sakさんと出会うこともなかった。

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そして、来年公演の『劇団四頭筋: 小さな星のアイ』も生まれなかっただろう。劇団四頭筋は、大筋肉祭によって生まれたんだから。

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一つ一つのイベントが数珠つなぎとなり、次のイベントへバトンを渡していた。そして、その時その時で出会った人や、イベントに参加してくれた人たちの手によって、次の一歩が生み出されていた。

きっと僕らの物語は、そうやってすべてが繋がって生み出されていくんだよね。お互いにぶつかり合って動き回るピンボールのように、一人ひとりの何気ない行動が他人を動かし、そうやって世界は回っていくんだ。

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たまたま何かをしたというだけで、たまたま誰かがその場にいたというだけで、それを起点に物語が生まれていく。自分の気まぐれな行動が、誰かの新しい人生を生み出していく。

僕らはそうやって、繋がりあって生きている。自分が何かできる存在じゃない、力がないと思っていても、例え距離が離れていても、生きているだけでどこかの誰かを動かし、そして動かされ、物語が紡がれていく。

それは現実でもバーチャルでも変わらなくて、僕らは繋がって、これからも一緒に物語を生み続けていくんだろうね。

今年は楽しい一年だったな。来年も楽しくしようね。

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