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テクニカルランディングと滑走路の名前

事故の内容と意見は書かないが、知らなかった事項があるので書いてみる。
事故から6日後の1月8日より羽田空港C滑走路が復帰・・・流石早いぞ。
 
来月パリ経由で移動があるが、ネットのニュースで発見して羽田発の長距離、例えばヨーロッパ(ロンドン・パリ)行き等のJALは成田空港経由になるという・・・
成田で数時間停車(駐機の方が少しだけ正しい(でも違う)、寄港という表現もあった)して、その後パリに飛ぶので+数時間となって、合計17時間5分だと・・・ ロシアの上を通ってよかった時は12時間台だったので、相当長い時間機内に拘束される。

大昔の国際線は、個人画面が無くて大型スクリーンで全員瓦、同じのを見る映画をやっていたが勿論無難な内容のだし、途中からとかもダメだった。かなりの苦痛を強いられたが、今なら内容に文句がなくて嫌いでなければ片道で4本の映画を見る事も出来て飽きるほどではない(人によるだろうけれども)。ビジネスクラスに乗るときはもっと乗っていたい位快適なのだ。

そうか、便が減ったので成田から乗る別の便の人を一緒に乗せてあげるのか……と思ったが、そうではなかった。

表題のように ”テクニカルランディング” というのは、英語の直訳(技術着陸)では意味は分からないけれど、成田空港に寄って満タンに給油してから飛ぶ事をいうのだそうだ。羽田のC滑走路が使えないので、D滑走路を使って離陸するのだが、滑走路の長さが短いので燃料を満タンにすると、距離が足りないのでどれ位入れるのか知らないけれど、短い滑走路で飛べる量を積むのだと。
ちなみに、燃料の満タンという表現は多分正しくなくて、正式な計算式で出てきた数値に安全係数をかけた量を積むのが正しそうだ。多ければ多いほど重くなるので燃費は悪くなる。さらにちなみにジェット機の燃料はガソリンではなくて、ケロシンという灯油のようなものらしい。

私の友人も先日ロンドンへ出張時に成田経由だったし、もう一人のアメリカへ行った友人はここはどこだ・・と成田空港から冗談を書いていた。

ニュースを見ると、D滑走路を使って離陸に渋滞が出来ていて飛び立つまでに2時間かかったなどと書いてある。なにしろ、余裕はないので一本使えないだけで影響は大きいものだ。

この写真は以前羽田からの離陸前、滑走路が窓から見えた時のもの。今ならわかるがこれはC滑走路と思われる・・・大型機は一番長いここからしか飛べないのも初めて知った。

これはGoogle MAPの航空写真、C滑走路は34Rとしっかり書いてある。停止線では地面に赤い線も書いてある・・・

ここから先はつまらん私のこだわりなので読まなくてもいいです。


この滑走路名 34R の34は真北を0度又は360度とする時の、340度の方向で、Rはright(右)の意味で、同じ角度で2本ある場合の右側ということ。
ちなみに、A滑走路は 34L である。世界中でこの取り決めがあるらしい。

そしてそれは南から北へ向かう場合で、風向きで逆に使う場合は、同じ滑走路でも16L(C滑走路)、16R(A滑走路)という名前になる。ちなみに離陸も着陸も風上に向かって行うことになる。真横の風の場合は使えるなら別角度の滑走路を使うか、機長のテクニックに頼るしかない。

それでは3本平行にある場合は、真ん中はCenterの C を使うのかどうかという疑問が出てくる。調べるとCも使うかもしれないがかなり稀とのこと。ここに書いてあるのを信用すれば、あえて平行でも番号を変えるそうだ・・・

↑ によると、ロサンゼルスのLAX空港は平行に4本で24L,24R25L,25Rという名前だけど全部249度で、アトランタの空港は平行に5本あるので、8L,8R,9L,9R,10 と表記されてるのだと!!

科学的な私はこの340度や160度の角度はばかに大雑把だけど本当に地球の垂直に対して合ってるのか調べたくなる。昔、明石天文台(俗名)は東経135度上にあるのかどうか調べたように・・・

Googleの地図が合ってると仮定しなければならないが、分度器をダウンロードして重ねてみると・・ 330度に見えるんだけど。
さらに、GoogleMAPを信用すると仮定して、緯度軽度はかなり細かい数値まで出るので、2箇所の位置から角度は計算出来るのが予想つく。こういう時にサイン・コサイン・タンジェントの勉強が役に立つはずだが、NETで数値を入れれば角度が出るのはありそうなので探してみる。

国土地理院の測量計算


Gooleの座標の地図を入れてみたいのだけど、滑走路のスタートは何処なのか分からない。情報によればC滑走路は3360mとのことだが、基準の場所がわからないが、今回は角度を調べたいだけなので地図を拡大して滑走路の真ん中を測定してみる。青色の数値が地球上の座標。

信用してみると・・・ 北緯 35.539808  東経139.805056 から 北緯35.565894  東経139.786551 の角度を求めれば良いし、ここの数値をいれれば角度も出るはずなのだが、小数点以下の数値を度・分・秒・とかに分けなければならなさそう。

もう面倒となって・・地図で測定に変更して起点と終点をポイントしてこうなった。ただ・・・地図がおおまかなので誤差は大きいはずだ。

そうすると、340ではなくて329度55分・・・なので、34Rではなくて33Rにするべきではないのか??? と出てくる。いくらなんでもそんなに適当でいいのか?? ちなみに、長さはこの丸の位置で計算すると3384m だそうのなので、基準の滑走路の位置はもっと短いのだな・・・

科学的な私はここで終わらず、滑走路 名前 偏差 とかで色々と調べてみると、なんと!!!! 飛行機業界では、地図上の北ではなくて、磁北を使っているのだと。これは大発見。地図上の北(北極点)と磁石が示す北は違っているのは知っているのだが、飛行機がそんなアナログな数値を使ってるのは知らなかった。コンパス(磁石)は自動的に変換されているのだと信じていたのだけど・・・

日本では磁北と真北の偏差はおおむね7度だそうだ。場所によってちがうのだろうけれども、7度で統一してると・・・ そうか、だいたいだけど337度なので、34R 34L を使うのか!!

今回大変勉強になったぞ。




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