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無意識のうちにパパがいない育児の世界 #174

男性の育児参画は進んでいるけども、本音レベルでは、育児は女性がするもの!と無意識レベルで思っている人が多い国だなーと思います。

代表選手はNHKの「おかあさんといっしょ」。小さい頃はおかあさんが一緒にいろよ!という前提、常識がストレートに出ている番組タイトルです。

我が家がとってもお世話になっているオムツ袋のアイコンにも、パパはいません。オムツ替えはママがやるものだ!というメーカーの無意識が反映されています。(ぜひパパの顔も追加してください笑)

3年使ってますが、パパはいないアイコン、、涙

私は、こうした無意識のうちにメンズがいない育児の世界観をぶち壊したい!と思っています。 

昨日の保育園の進級説明会に参加して、さらにこの思いを強くすることになりました。

とてもいい保育園だと思っているのですが、この保育園でも、平日ド頭の月曜日16:00から対面で行う形式を採用しており、まじかーと震え上がりました。

妻は闘病中のため、保育園関連の動きは私が対応するしかなく、
事前に上司にも相談(オレラの時代にはそんなのなかったなー!とかめんどくさいからみを受け流しつつ)して、時間有給制度を使って仕事を切り上げ参加したところ、18組の家族は全員ママのみ参加。男性は私1人だけでした。。

妻の診断書を受け取りに行き、レディースクリニックの待合室で待ってる時くらいの違和感を感じました(笑)

こういうことの積み重ねが、結局は子育ての負担を女性が多く負いながら、男性側の参画が弱くなる要因の1つだよなーと感じましたが、

保育園側はナチュラルにこの時間を設定しているので、無意識のうちにメンズが来れなくてもママが来れたらいいでしょ、となってるのが構造的にヤバい課題です。

保育園側には建設的な意見として、フルタイム共働きや、パパや疾病中の家族も参加しやすいようなあり方を提案したいと思います。


無意識のうちにメンズがいない育児の世界観

進級説明会では何が行われていたか

2歳児クラスから3歳児クラスに進級するため、幼児クラスは持ち物や保育の留意点なども、いろいろと変化をするため保護者会を開いて説明しようという趣旨です。

説明会では、紙の資料が1枚配られて、登園バッグ、着替え、情報連携などの変化について、保育士の先生からご説明をしていただきました。

また、これが対面で一堂に会する理由の大きな点かと思いますが、3歳児クラスから使用する体操着の試着もあり、その場で保育園バッグなども発注しました。

その際、紙の申し込み用紙を保育士が手書きして、電卓で計算し、控えを切り取って渡すというオペレーションが発生していました。

短時間保育の家庭もあるため、保育園側としては一律に集めて16時から説明会を実施できた方が楽なのかもしれません。

しかしながら、フルタイム共働き家庭の場合は、どちらかが休みを取って対応しないと難しい時間です。 

仕事があるから預かっていただいているのに、仕事の時間に集めようとするのは、かなり違和感を感じました。

構造的にママに負担が偏るシステムの見直しが必要

そのため、結果的に、家族向けの説明会であるにもかかわらず、参加しているのはママだけという女性に負担が偏る構図が助長されていると感じました。

説明会の中身も登園バックのサイズ、手提げかばんや寝巻の入れ方など、非常に細かいことが多いため、男性(少なくとも私は)が得意な領域ではないの事実です。 

しかし、こうした場にパパも参加させるように促していくことで、育児に関することを夫婦二人で分かち合っていくという空気が生まれてくることが大切だと思います。

家庭内においては、説明会に参加したママ側が準備を主導して、日々の細かい準備もママタスクになっていくという流れが助長されるのではないかと思います。

 保育園の保護者関連の行事を男性が参加しにくい時間帯に指定しまうことは、結果として、男性が参加できる機会を奪い、育児の性別役割分業を助長してしまうと思います。

育児休業の拡充など、目に見える制度改正をしていくとともに、目に見えない無意識のうちに行われている性別役割分業の壁を壊していく必要があります。

テレビにも育児グッズにも無意識は反映している

このような無意識のうちに育児の世界観にはびこる性別役割分業の常識を破壊していくことが必要です。

外資系メーカーのオムツCMなどは、男性と女性が平等に登場します。

しかし、日系コテコテメーカーは無意識のうちに育児はお母さんがやるものという暗黙の前提を持っています。

そのため、いつまで経っても、NHKは「お母さんといっしょ」のタイトルを変えないですし、視聴者側も受け入れ続けています。

民放でも、家父長制モデル丸出しのサザエさん、ちびまる子ちゃん、教育虐待だらけのドラえもんなどが自然に放映されています。 

海外ドラマを観ると、黒人女性のもとで働く白人男性、LGBTの方など、常に多様な社会の在り方が反映されており、固定的、差別的な表現にならないように、細心の注意を払っているのを感じます。

ではどうしたらよいか?保育園への前向き・建設的な提案 

デジタルを活用した説明会の開催

やはり対面で一堂にオフラインで集うというのが生産性が低すぎて課題です。

オンデマンド動画を事前に配信し、不明点のみ質問フォームに登録する仕組みにするだけでも、コミュニケーションの効率が一気にあがります。

どうしても、対面や同期型で行いたいのであれば、平日日中開催と土曜日開催など2日程で分けて実施し、オンライン配信も選択肢にすべきだと思います。

平日仕事、土日仕事のライフスタイル、家事育児をしながら、合間に確認できるのであれば合理的です。

その上で、1週間程度の期間を設けて、保育園の下校時にサイズ試着などができるようにすれば、時間を有効に使うことができます。

オンデマンド動画での配信を行うようにすれば、保育士も1人の説明でカバーできるため、合理化も図れます。

イベントを抱き合わせた合理化で自然とパパを巻き込む仕組みづくり

さらに、先週、保育園では、保育の様子を写真で展示していたのですが、こちらも展示時間が平日日中となっていました。こうした良い取り組みにも参加したい親がいると思います。

そのため、土曜日の午前中に2歳児クラスの写真展示の展覧観覧と合わせて進級説明会を開催すれば、ママもパパを誘いやすく、進級説明会での話もジブンゴトになっていきます。 

男性は常に、育児をタニンゴトにして、仕事や他のことに走ってしまうため、視界にいれて、ジブンゴトにさせる工夫が必要です。

土曜日の説明会にしていろいろと準備が必要なことを夫婦で確認し、準備を通してコミュニケーションが取れるだけでも、夫婦の会話が増えていき、ともに育児をしている実感を得ることができます。

ハードの整備に加えて、内発的な変化が生まれてやっと成熟していく

育児休業などの身に見える制度改善でハードを整えつつ、ソフトの面が変わらないと本当に意味で質的に社会は変わらないと思います。

ハンディキャップのある方に車両の席を譲らないと罰則されるというのでは本当に弱者にやさしい社会ではありません。

内発的に、そのような成熟した行動をとれる方が増えていって本当に豊かな社会になります。 

その意味から、育児休業を取得すればそれでOK!ということではなく、自然とジブンゴトととして、保育園への送迎や準備などを男性も女性も行っている状態を、子育てをみなで行っていく文化を創っていくことが大切だと思います。

制度拡充に加えて、無意識のうちに創られている男性不在の育児の常識を一つずつ壊していくことが社会を前に進めていくと思います。

以上の考えをクレームにならないように、丁寧にWordファイルにまとめて副園長と話していきたいと思います。

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