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立教LDCでの学びログ_2020.04.12

先週から立教大学大学院 経営学研究科 経営学専攻 リーダーシップ開発コース(以下LDC)での授業が始まりました。昨今の状況により、全てオンラインです。「学びを止めない」「考えることを止めない」というメッセージを提示され、私たちに学びの機会を提供くださっている先生方にただただ感謝です。

一週間バタバタと取り組んできました。消化不良にならないよう、少しだけ立ち止まって、気づきを整理してみます。

(1)オンライン・リアルタイム学習は破壊的イノベーション

COVID-19の影響で全面オンライン学習(zoomを利用)になったのですが、いざ取り組んでみるとそのできることの多さと種類に驚きました。普通の授業の中でも、投票機能によって即時的に学生の反応を見る、チャット機能で意見を拾う、ブレイクアウトセッションでグループディスカッションの時間を設けるなど、インタラクティヴに学び合う工夫が随所にあります。

従来の授業や研修では、主張度合いが強い方や進行がうまい方の意見がどうしても反映されやすいものです。しかし、上述したような機能を用いると、意見の主張を提示することを躊躇する方であっても意見を吸い上げやすく、多様な意見や見解が提示され学びの場がゆたかになる印象です。

このような特性を考えると、オンライン・リアルタイム学習は、通常のクラスルームにおけるリアルタイム学習の単なる代替物ではありません。新しい学びのあり方がオンライン・リアルタイム学習にはあるようです。ややキャッチーに言えば、リアルタイム学習の領域における破壊的イノベーションと言えるのではないでしょうか。

このことを強く実感したのは、4/6(月)に開催されたオンライン学習に関するカンファレンスに参加したことも影響しています。LDCとは直接的に関係しませんが、今さら聞けないオンライン学習に関する様々なTipsやヒントが学べると共に、この領域の可能性を実感しました。詳細は、上にあげた中原先生のブログをお読みください。

(2)「一期生」は面白い

私は、何を学ぶかも大事だけれども、誰と学ぶかがより大事だと思っています。高校、塾、大学、企業を選ぶ際には、誰と学べるか/働けるかを最優先に置いたと言っても過言ではありません。

LDCの学びの特徴の一つは学生間のグループワークにありそうです。LDCは金曜日の夜と土曜日に日中が通常の授業なのですが、それ以外にもグループ学習を自主的に行なっています。先週は二回実施し、今週も同様の予定。自主的というと響きが良いですが、課題を考えるとやらざるを得ないという状況でもあります(笑)。

このグループ学習が実に面白い。やはり、一期生は想いが強く、多様なバックグラウンドの方が揃っているようです。翻って自分自身の視野の狭さや凝り固まった思考様式に気づかされてげんなりしますが、心地よいげんなり感です。精進します。

【今週の一冊】※大学院とは必ずしも関係しません。
大澤真幸『戦後思想の到達点: 柄谷行人、自身を語る 見田宗介、自身を語る』(NHK出版、2019年)

新卒時代の某先輩より勧められた一冊。柄谷行人の著作を、著者が柄谷にインタビューしながら共に解説していくという、柄谷好きな私にとっては垂涎ものの内容でした。見田さんも『気流の鳴る音』とか好きなのですが、『漱石試論』、『マルクスその可能性の中心』、『探究』シリーズ、など柄谷ワールドが好きな方にぜひお勧めしたい一冊です。


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