マガジンのカバー画像

【記事まとめ】組織コミットメント

16
組織コミットメント関連の論文・書籍のレビューをまとめてみました。
運営しているクリエイター

#帰属意識

【読書メモ】組織コミットメント、ジョブ・エンベデッドネス:服部泰宏著『組織行動論の考え方・使い方』[第10章]

組織コミットメントをもっと先行研究せねばとなりまして、真っ先に読もうと思い浮かんだのが、以前も読んで感銘を受けた服部泰宏先生の『組織行動論の考え方・使い方』です。企業人事にとって、これほど読み応えのある書籍というものはなかなかございません。 第12章を中心にまとめた以前のnoteは以下となりますが、今回は組織コミットメントが取り上げられている第10章をまとめます。 持つべきは同期の縁私はこれまで、同期と呼ばれる存在にいつも助けられてきました。学校でも企業でも、いずれのタイ

【論文レビュー】日本企業における帰属意識研究のはじまり:関本・花田(1985)

最初の修士時代に院ゼミか学部ゼミで配布されて「ふむふむ」と読んでいた論文を、まさか12年後に真剣に読み返すことになるとは思いませんでした。三色ボールペンで書き散らしてあるものの、28歳の私の理解はそれほど悪くなかったようで、40歳の私は大変助けられています(笑)。 本論文は、日本における組織コミットメントあるいは帰属意識に関する草分け的な存在と言えます。こういう論文を読んでいると、学部時代はゼミ生間でニックネームで花田先生を呼んでいたのに、もはや裏でも先生としか言えなくなる

【論文レビュー】価値観の変化に対する企業人事の対応とは!?:関本・花田(1986)

昨日に続き帰属意識研究に関する古典的論文のレビューです。働く社員の帰属意識の変遷を踏まえて、企業が人事システムとしてどのように対応しているのかをキャリア・トリー法によって明らかにしています。 関本昌秀, & 花田光世. (1986). 11 社 4539 名の調査分析に基づく企業帰属意識の研究 (下). ダイヤモンドハーバードビジネス, 1, 53-62. 昨日のnoteはこちら。 (URL:関本・花田(1985)レビュー) キャリア・トリーから見える昇進昇格制度の運