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『自転車を押してあげた』という至って普通の話

今日はいい気分だ

どうも takaoka_-_ です
※セリフをコードで書いてみた第1号

暑い日差しの中
子供2人を
前と後ろに乗せて
頑張るお母さん
お疲れ様です

そんなことを思いながら
客先訪問から帰る私と後輩くん

坂道を勢いよく登るママチャリ

あの勢いは電動機付自転車だ
直ぐにわかるほど
軽やかなスピードで ぐんぐんぐんと登ってく


この暑さでこの斜度の坂は本当に辛い

ここ数年リモートワークばかり
過酷な道だ


後輩くんと登っていく


ふと見上げると
さっき勢いよく追い抜いたママチャリがいた

こんな斜度のきつい坂を
子供2人乗せて
手押し


筋トレかな?


ママチャリにはすぐ追いついた



子供達
「まぁま おそいー」
ママチャリママ
「ごめんねー ゆっくりしかいけないの」



(あぁ・・・充電切れか)



私
「よかったら押しましょうか?」
ママチャリママ
「えっ!??
 あっありがとうございます
 充電切れちゃって」


後ろからママチャリを押す私


陽気にママチャリママと話しながら
前の方で引っ張り後輩君



・・・
後ろの方がしんどいんですけど・・・


私
「学校は夏休み?」

小学生ぐらいに見えたお兄ちゃんに
声をかけてみた


・・・
スルーされた


ママチャリママからフォローが入る


ママチャリママ
「幼稚園なんです
 明日まで夏休みなんですよぉ」
私
「うちも男2人で幼稚園です
 9月1日が待ち遠しいですね」
ママチャリママ
「とても待ち遠しいです」


幼稚園児を持つ親の心境はみんな同じ様だ




坂の上まで登ったところで
ママチャリを開放


ママチャリママ
「本当にありがとうございます
 とても助かりました」
後輩君
「いぇいえ
 頑張ってください」
私
「この後もお気をつけて」


私はママチャリを話した瞬間
すたすたと歩きながら
後ろに手を振り
言葉を返す

「カッコよく決まった」と思った
後輩君がなかなか来ないので
振り返ると

ママチャリママは後輩君にお辞儀と
何度もお礼をしていた


・・・・



(ふっ 後ろから押してたの私だぞ)



あえて言わず 心に留める


これこそが自己満




今思えば
私)「よかったら押しましょうか?」
この何気ない言葉が
自分から出たことに驚いている


昔の私なら
筋トレ頑張ってね
と内心思いながら
あぢぃーと言いはなち
助けず登るだろう


冗談抜きで


その私が
私)「よかったら押しましょうか?」
と言ったのだ


35歳
会社での立場
教育への関わり
2人の息子

その全てのことが
私を変化させたのだろう





ママチャリの電池切れ
子供2人
これは登れないな
まじで電池切れたママチャリ重すぎるから

と解釈したからだろうけど


書いてて思ったが
ママチャリって
頑張る母親をリスペクトしている様に思える

パパチャリはちょっと違和感ある様に感じるのは
父親と育児が紐づかないからなのかな



悲しいけどこれ 現実なのよね




チャリンコ買ったら
パパチャリってラベル貼って頑張ります


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