ひつじのショーン スペシャル クリスマスがやってきた!
ふと思うことがある。
クレイアニメーション・スタジオの名門アードマンの作品で日本で最も知名度があるのは、「ウォレスとグルミット」シリーズでも、「チキンラン」でもなく「ひつじのショーン」シリーズなのではないだろうか?
「ひつじのショーン」は日本では2本の劇場版のみならず、海外ではテレビスペシャルとして放送された作品2作品(本作含む)まで劇場上映されている。
また、2015年に公開された劇場版1作目は日本でも興収5.7億円と健闘している。世界的には特大ヒットとなった「チキンラン」や「ウォレスとグルミット」シリーズ唯一の長編作品である「野菜畑で大ピンチ!」より日本ではヒットしたということだからね…。
というか、そもそも、「ひつじのショーン」シリーズというのは、「ウォレスとグルミット」シリーズのスピンオフなんだけれどね…。
本家より人気になってしまったということか…。
「ウォレスとグルミット」は単発の短編シリーズと長編1本のみだけれど、「ひつじのショーン」はテレビシリーズとして放送されているから一般の知名度が抜群に高いってことなんだろうね。それに加えて、複数のテレビスペシャルも作られ、劇場版もシリーズ化されているからね。
そんな人気シリーズだから、海外では去年のクリスマスに放送されたクリスマススペシャルで、しかも、日本では既にNetflixでも見ることができる「クリスマスの冒険」がわざわざ劇場でも上映されることになったのだろう。
とはいえ、30分程度の作品1本だけでは映画として公開するのには無理があるので、テレビシリーズからクリスマスっぽい雰囲気のあるエピソード「だんろの前で」、「ある雪の日」、「メリークリスマス!」の3話を加えたイベント上映のような形で公開されることになった。
ただ、ディズニー映画の日本語吹替版のようにタイトルを日本語表記に差し替えて上映するのはどうなんだろうかという気はした。
はっきりと、何の言語か分からない言葉をキャラクターが話しているので吹替版を作らなくても世界中の観客・視聴者に楽しんでもらえるというのが、「ひつじのショーン」シリーズの魅力でもあると思うので、こういうローカライズはあまりよろしくないんじゃないかなという気もする。
話自体はオマケの3本も含めて、とりたてて絶賛する必要も酷評する必要もない作品だった。
とりあえず、ショーンをはじめとするキャラクターたちによる、ベタなギャグでクスッと笑って、たまに、ちょこっとウルってくれば、それで満足といった感じかな。
というか、テレビシリーズをきちんと見たことがなかったのでよく知らなかったのだが、あの牧場主って、彼女がいたんだね。キスシーンがあって驚いた。
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