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SACRA MUSIC FES. 2022 -5th Anniversary-(DAY 1)

SACRA MUSIC FES. が3年ぶりの開催となった。
今回はレーベル発足5周年の記念イベントだ。

まだ、5年(正確には5年8ヵ月弱)しか経っていないというのは驚きだ。
おそらく、レーベル発足前からアニソン界で活躍していた藍井エイルやAimer、 TrySail などといったアーティストが所属となったので、新興レーベルというイメージを持たれないという面はあったのたのではないかと思う。

ただ、今回のSACRA MUSIC FES. は前回に比べると地味な印象は拭えないと思う。
前回は1日目も2日目も休憩を挟んで50曲近くが披露されている。MCを含めれば5時間コースだ。
でも、今回はホームページ上で3時間半の公演時間と告知されている(1日目は実際の進行ではほぼオンタイムで終了した)。

また、SACRA MUSIC所属アーティストの知名度ランキングというものがあれば首位争いをすることになるであろう2組が「不在」というのも地味な印象を与えてしまっているのではないかと思う。

その2組というのはLiSAと=LOVEだ。

前者は「鬼滅の刃」や「ソードアート・オンライン」といった非オタにも知られるコンテンツの楽曲を担当していることから、ストリーミングの再生回数や一般知名度はアニソン系アーティストとしては異例の高さだ。

後者はストリーミングは弱いし、アニソン系レーベルに所属し、事務所も代々木アニメーション学院とアニメ系ではあるものの、アニメやアニソン関連の活動は決して積極的ではない。どちらかと言えば、妹分で、他のレーベル所属である≠MEの方がこの分野では活躍している。
ただ、フィジカル(CD)の売上枚数で見れば、秋元康系、ハロプロ以外ではトップクラスだし、コンサートのチケットも入手しにくくなっている。
不祥事で抜けたケースを除けば、実質的には初の卒業メンバーとなるなーたんの卒業コンサートは落選祭りとなっているくらいだ。
FCスタート当初から加入しているファンでも当選できない。しかも、先日の5周年コンサートでチケット販売を行っていた楽天チケットが高額チケット購入者を2階席にするというありえない配席ミスをしたせいで、今回はローチケでの取り扱いに変更されたから、楽天時代のイコラブ運営やイコラブファンとの関係はリセットされてしまった。そりゃ、落選祭りになるよね。

だから、なーたんの卒コンチケットを入手できなかったイコラブファンのためにも、本公演にイコラブも出て欲しかったなという気もする…。

まぁ、LiSAもイコラブも忙しいから、数曲歌うためだけに拘束時間が長いイベントには参加できないというのもあるんだろうが。

というわけで今回のフェスの1日目の出演アーティストは以下の通りだ。

藍井エイル / ASCA / Aimer / 楠木ともり / ClariS / 斉藤朱夏 / SawanoHiroyuki[nZk] / 三月のパンタシア / TrySail / halca / FLOW / PENGUIN RESEARCH / ReoNa / SennaRin

まずは、オープニングアクトとしてSennaRinが登場。本編はPENGUIN RESEARCHでスタートとなった。

その後はASCAとhalcaが続いた。ちょっと、アイドル的な感じで支持を集めているアニソン歌手パートという感じだろうか。

その次は斉藤朱夏、楠木ともりとソロ活動している声優アーティストの出番。楠木ともりはニジガクのせつ菜役降板を発表しているので、自分にとって彼女のステージ上のパフォーマンスを見るのは、とりあえず、これが最後となるのかな?


さらに、この後にはTrySailが登場。ここまでがアイドル的なブロックって感じなのかな?
よく考えたら、トラセを見るのは去年11月以来だ。今年になって、メンバー全員をソロで見てはいるんだけれどね(ナンスはライブではなく舞台だが)。


ここまでのパートで驚いたことがある。
挨拶程度のものを除くとMCがほとんどなかったということだ。アニソン系のライブというのは、ダラダラとMCが続くことが多い。特にこうしたフェス系だと司会がアーティストに質問したりするから、尚更、ダラダラ感が増す。しかし、インタビューコーナーもなく、次から次へとアーティストが出てくる形だったので、間延びした感じもせずにライブを楽しむことができた。

中盤を盛り上げたのがFLOWだ。
SACRAに移籍してからまだ2年しか経っていないものの、キャリアは20年以上のベテランだし、アニソン系アーティストとしてのイメージが定着してからもしばらく経っている。だから、別格扱いなのかも知れないが、他のアーティストより尺が取られているように思えた。藍井エイルとのコラボを含めれば4曲を演奏した上に、告知コーナーまで設けていたからね。
ただ、このブロックが一番盛り上がったのも事実なので、そんなに不満はなかった。

休憩を挟んで後半はReoNaからスタート。
まぁ、後半戦のオープナーとして場を盛り上げるという意味では妥当な人選だろうか。
“シャル・ウィ・ダンス?”も新曲“Alive”も聞けたし、個人的には大満足だ。
それにしても、“シャル・ウィ・ダンス?”だけれど、ReoNaが踊るようになるとは思ってもいなかったな…。あと、どうでもいい話だが、よく利用する風俗店のお気に入りの嬢に似ているんだよね。性格は違うけれど。

この後、三月のパンタシアを挟んで登場したのがエイルだ。まぁ、FLOWのコラボパートにも出ていたからトリはないだろうなと思っていたが、それでも、登場はもう少しあとだと予想していたので、早めの出番にちょっと驚いたけれどね。

さらに驚いたのが、続いてAimerが登場したことだ。てっきり、トリは彼女だと思っていた。何しろ紅白歌合戦出場歌手だからね。
でもそうではなかった。ここで今回のセトリというか、タイムテーブルはアーティストの格とか現在の人気や話題性ではなく、ステージ進行上の都合で選んでいるのだということに気付いた。

だから、本フェス用のバックバンドの伴奏付きとかカラオケ歌唱ではなく、自分たちで演奏するアーティストは本編頭、中盤、トリというセット転換の時間を設けやすいところに配置しているということなのか。

それにしても、Aimerの歌唱力は迫力があって良かった!

そのAimerに続いて現れたのがClariSだ。
ぶっちゃけ、キャリアやアニソン界への貢献を考えれば、トリでもいいくらいだ。
しかも、今年は“ALIVE”で久々に存在感をアピールし、こむちゃっとカウントダウンでは、2013年以来となる首位を獲得した曲となったので、旬のアーティストでもあるしね。

表記は違うが、この日はReoNaと ClariS両方の“アライヴ”を聞くことができたということか。ちなみに、この2組はそれぞれ、「シャドーハウス」2期のOP担当とED担当でもある。

それから、楽曲単位で言えば、一番盛り上がったのは間違いなく“コネクト”だと思う。
他のアーティストも含めて、この日披露された楽曲のほとんどは必ずしも全てのアニメファン、アニメ好きが知っている曲ではない。
でも、このフェスにやって来る人で“コネクト”を知らない人なんて、まずいないからね。
しかも、この後に、トラセとのコラボ曲まで披露したので驚いてしまった。何気に今回で一番感動したパートかも知れない。

そんなわけで、トリは自ら楽器を演奏するSawanoHiroyuki[nZk] となった。トリということもあり、FLOW同様、4曲を演奏したが、楽曲ごとにボーカリストを変えるスタイルのユニットであるため、ReoNaやAimerも再登場した。

そして、この後、まさかのアンコールがあった。

誰がやるの?SawanoHiroyuki[nZk] が出てきてもう1曲やるのか?でも、撤収作業に入っているし…。と思っていたら、まさかのまさかのシークレットアーティストとして、LiSAが現れ、“炎”を歌って去っていった。
となると、知名度の高いSACRAのアーティストで、この周年イベントに登場しなかったのはイコラブだけということになる(EGOISTはアニオタ、アニソン好き以外にはほとんど知名度ないから除外)。
そして思った。イコラブはレーベル移籍した方がいいのでは?レーベルの周年イベントに出ないのは忙しくて出られないというのもあるけれど、ぶっちゃけてしまえば、アニメ・アニソンに興味ないってことでもあると思うんだよね。


出演者全員でエンディングで一緒に歌うとか、トークコーナーがあるとかそういう構成のイベントではないから、都合のいい時間帯にちょこっとだけ出るということだって可能だしね(リハなどの拘束時間はあるが)。
というか、本当に時間がなければ、LiSAのように1曲だけ歌うだっていいわけだしね。

まぁ、アニメやアニソンにほとんど興味ない人が圧倒的多数のイコラブのファンが、この現場に来てもほとんどの時間は退屈だろうし、イコラブのパートしか見る気がないファンによって、場が盛り下がってしまうのも良くないしね。

TOKYO IDOL FESTIVALなどのフェス現場を見ていると、イコラブや“妹分”の≠ME、≒JOYのファン、特に女性ファンって、他のアーティストに興味がない癖に、観覧スペースを陣取っているのが多いから、そういうのが大挙してやって来ると迷惑だしね。

だから、イコラブが出ないという判断をしたことは間違いではないんだけれど、でも、アニメやアニソンに興味ないなら、アニソン系レーベルに所属する必要はないよねって思うかな。

ノイミーに関しては、グループとして深夜アニメ主題歌を歌っているし、グループとして2.5次元舞台にも出ているし、リーダーのもえぴはアイドルアニメの主要キャラの声優を務めているから、アニメ・アニソン界には貢献しているけれど、イコラブは活動初期こそ、そうしたアニメ界隈の活動はあったけれど、最近は一部メンバーがアイドルアニメにチョイ役で出たくらいだしね…。

本人たちにとっても、ファンにとっても、アニソン業界にとっても、レーベル移籍した方がハッピーになれると思うんだけれどね。

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