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鬼頭明里 2nd LIVE「MIRRORS」

当日券を販売しているし、自分のようなすぐにチケット抽選で落選させられるような属性の者でも1階席をゲットできたということは、やっぱり、鬼頭明里のアイドル声優的人気は“恋愛スキャンダル”報道で下降し、ガチ恋系オタクが去ってしまったということなのだろうか?

でも、場内は換気をしているとアナウンスしていたのに汗をかくくらい熱気であふれている。2階席とか3階席がどの程度販売されていたのかは知らないが、1階席に関してはほぼ満席だった。

ということは、鬼頭あかりんの“恋愛スキャンダル”は気にしていないというファンが圧倒的多数ってことなんだろうね。

最近、声優にしろアイドルにしろ、オタク系のライブに行くと観客の平均年齢層が若くなっているんだよね(AKBグループは除く)。
ちょっと前までは、アニオタが高齢化しているなんて言われていたけれど、最近の声優系ライブの現場なんて20代中心だからね。
正直言って、ジャニーズ主演映画を映画館に見に行った時に匹敵するくらい居心地の悪さを感じる。

最近のオタクって、アニオタでもドルオタでも自分の推しが不祥事を起こしても批判せず、ファンならこういう時こそあたたかい言葉をかけるべきだなんて主張する人が多い。

それって、若いファンが増えている証拠だと思うんだよね。
今の若者が野党を嫌いなのって、マスコミを嫌いなのって、批判をするからだからね。つまり、自分が推している声優やアイドルを批判してはいけないって考えは、根底には野党やマスコミ嫌いの思想と同じものがあると思う。

何故、今の若者が批判するのは人間のやることではないみたいな考えを持つようになったかといえば、それは、明らかにゆとり教育による弊害だと思う。

“全員一等賞”とか“全員主役”という思想を植え付けられれば、“何故、いつもアイツばかり主役に選ばれるんだ!”とか、“普段の努力とか無視してあの先公は自分の好きな奴にだけ良い成績をつけやがった”みたいな、本来なら持つはずの“怒り”とか“嫉妬”といった批判を伴う感情がわかないからね。

だから、権力をチェックし、問題があれば批判するという至極真っ当な仕事をしているだけの野党やマスコミが抵抗勢力にされてしまう。

“全員一等賞・主役”のゆとり教育をすすめたのは左の日教組なのに、その教育の結果、左嫌いの人間だらけになってしまったというのは本当、皮肉だよね…。

そんなわけで、不祥事でもなんでもない恋愛スキャンダルに関しては全く批判もせず、それどころか応援するファンが増えたってことなんだろうね。

川栄李奈のデキ婚&結婚相手の元カノへの逆ギレ攻撃が批判されたのは、AKBグループのファンから川栄ファンになった人が多く、AKBグループのファンには中高年が多いからであり、最近相次ぐ声優の結婚どころか、乃木坂46星野みなみの恋愛スキャンダルですら、好意的に捉えられているのは声優や坂道シリーズのファンには若者が多いってことなんだろうと思う。

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そんなモヤモヤしたものを抱えながら今回のライブに参戦することになった。良かったことと悪かったことを列記していこうと思う。

《良かったこと》

一番良かったことは言うまでもなく、あかりんが可愛いことなので、それ以外のことについて触れたいと思う。

声優のライブって、MCがダラダラと長いものが多いが、必要最低限のことしか言わず、スムーズに進行していたことには感心した。
オシて開演し、しかもアンコールを含めて20曲以上歌ったのに、本来の開演時間から丸2時間経たずに終演となったんだから見事な進行と言っていいと思う。声優のライブで、しかも20曲以上歌ったライブで2時間以内で収まった経験なんて初めてだよ!

ただ、MCが短いせいか、あるいはファン層が若いせいかは知らないが、MCタイムでも観客が全然座らないんだよね。若者ではない観客としては、ちょっと疲れるかな…。観客が座ったのって、アンコール中の告知タイムだけだったしね。

バックバンドメンバーが女性というのも良かった。演奏もうまかったしね。
どうしても、声優のライブって、姫をむさ苦しいオッサンだらけのバックバンドが囲むって形になりがちだけれど、今回の編成は良かったと思う。
アニオタ、声優ファンの層が若返っているんだから、声優アーティストのライブも若い感性に変革していった方がいいしね。

とりあえず、「ヒロアカ」、「鬼滅」、「呪術」、「リベンジャーズ」なんてあたりをきっかけにアニメ・声優カルチャーは確実に若返っているし、BL好きのいわゆる腐女子ではないアニメや声優が好きな女子も増えているってことなんだと思う。

バンドメンバーやバックダンサーの紹介って正直なところ、ダラダラと感じる時間帯だと思うが、今回は鬼頭あかりんの着替えタイム中にモニターにメンバーやダンサーの1Sを映し出し、そこに名前スーパーを入れるという形で消化していたので、着替えタイム、メンバー紹介タイムというライブの2大だらけタイムを縮小できた演出は評価できると思う。 

《悪かったこと》

ただ、同じ着替えタイムの演出でも、あかりんが鏡の中に入っていき、その間に衣装が変わるという演出はどうかと思った。1回だけでも、“は?”って感じなのに、2回もやったからね。

着替えタイムを短くして効率よいステージ進行を心がけるいうのはコロナ禍においては他のアーティストも見習うべきことだと思う。
感染対策のレギュレーションなんていつ変わるか分からないのだから、簡略化できるものはしておいた方がいいしね。

でも、鏡の中に入っていったという設定の時は映像がモニターに流れているだけなんだよね。つまり、あかりんの声は聞こえているが、それは生の歌声ではないということ。ノイズが入るからどうやったって、着替えながら歌うのは無理だしね。

通常の着替えタイムって、バックバンドに演奏させたり、バックダンサーに踊らせたり、モニターに映像を流したりで時間つなぎをするけれど、それがつまらないうえに無駄に尺を食うというのも分かる。でも、このやり方は何か違うよねって気がするんだよね…。

会場内に入ったら、ロビーに展示してある関係者などから贈られたフラワースタンドすら撮影禁止っておかしいだろ。いまだに何でもかんでも撮影禁止にし、場合によっては金を払った者にだけカメコ席とか言って撮影を許可したりなんていうアホなことをしているライブもあるが、本当、日本のエンタメ界は世界から何十年も遅れている!

そして、一番不満に思ったことはペンライトだ。これはアーティストとか運営ではなくファンに対する不満かもしれない。
 
アイドルやアニソンのライブではペンライトを持っていかないとやる気がないと見られてしまうような状況になって久しい。
コロナ禍になってからは発声禁止の現場がほとんどのため、尚更、ペンライトを持っていないと見る気がないのに、楽しむ気がないのにやって来たと思われてしまうようになった。

そのこと自体は別にいいんだよね。

あかりんの場合、ペンライトの扱いが非常に面倒くさいんだよ。

普通のアイドルや声優だと、グループカラーとかメンバーカラーのようなものがあり、基本的には自分が応援しているグループやメンバーのカラーに合わせてペンライトをふっていればいいんだよね。
それで、時々、会場全体で盛り上がるようなキラーチューンの時だけ、グループカラーとかメンバーカラーを無視して、その曲のイメージカラーに合わせればいいというパターンが多い。
たとえば、HKT48なら“メロンジュース”の時に皆でペンライトの色を緑にするみたいなやつね。

ところが、あかりんの場合にはメンバーカラーのようなものが、ソロアーティストとしてやっている時にはないんだよね。

そのかわりに曲ごとにイメージカラーがある。

何度もイベントやライブに足を運んでいる人やライブDVDを繰り返し見ている人は、“あの曲の時は何色”といったのを暗記しているのだろうが、自分みたいなDDには無理!

結局、1コーラス目のサビに入る直前くらいまで、周囲の様子を見ながらペンライトの色替え作業をやっているから、全然落ち着いて見ることができないんだよね。しかも、曲の途中で色が変わるパターンもかあるからね…。

ぶっちゃけ、古参オタのマスターベーションでしかないものを、後から来たファンに押し付けているとしか思えない。
だったら、嵐がやっていたように運営側が来場者全員に特製ペンライトを貸与して、運営側のタイミングで色が変わるようにした方が観客も落ち着いて楽しめると思うんだけれどね。

《追記》
今回の会場となったみなとみらいのパシフィコ横浜もそうだし、有明にあるガーデンシアターもそうだけれど、オシャレスポットとか新興住民の多い地域で声優やアイドルなどのオタク系イベントが開催された時に正面玄関が閉鎖されて、ぐるっと回って裏口から入場させられることが多いのは何故?バイ菌扱いですか?

もう一つ《追記》
アンコールで銀テープが発射された際に隣の席にいた女性ファンがわざわざ自分の分も拾ってくれた。嬉しかった。

さらに《追記》
“恋愛スキャンダル”報道もあったし、今回のライブ参戦を節目にして、FCを退会しようかなと思っていたが、今回のライブをBlu-ray化する際にライブCD付きのバージョンをFC限定で販売すると知り、退会を断念した。商売上手だな…。
まぁ、運営側も“恋愛スキャンダル”が無傷だとは思っていないってことなんだろうね。今回のライブ開催が発表されたのは、スキャンダル報道の直前だから、今回のライブ参戦を最後にファンを卒業しようと思っていた人もいただろうしね。
実際、今年は1作もCDシングルを出さなかったのも(ミニアルバムは出した)、そしてやっと来春出すことにしたCDシングルがきゃにめ(ポニーキャニオンの通販)限定リリースなのも、オリコン最高位が大幅に下がる可能性を恐れているからなんだろうなという気もする。

あと、鬼頭明里FCって、お知らせ記事で鬼頭明里にやたらと“さん付け”しているのが気になるな。自分のところのアーティストは普通、外部に対しては呼び捨てにするものだぞ!もしかすると、本当にファンが運営しているのか?だから、呼び捨てにできないのか?

ところで声優ってアーティスト名の英語表記が名字・名前の順になっていることが多いけれど、それって、アニオタにはネトウヨが多いから、政府が推奨する表記順にして愛国心をアピールしているのかな?でも、それってネトウヨが大嫌いな中国人や韓国人と同じ表記の仕方なのにね。本当、自民党とかネトウヨって矛盾だらけだよね。

《最後に一言》

とりあえず、これまでにリリースしたシングル表題曲やアルバム、ミニアルバムのリード曲は全部聞けたので大満足。

そして本編最後の曲が“君の花を祈ろう”だったので、尚更、大満足!
この曲って、シングル曲でもアルバムのリード曲でもないけれど人気あるよね。というか名曲だと思う。自分もあかりんの曲で一番好きだしね。
まぁ、どこかで聞いたような感じはするけれどね。

あかりんの音楽性って大きくわけると、

①可愛い系や、いかにも声優アイドルっぽい曲やアニソンっぽい曲

②爽やか系や、サブカルっぽい曲やエモっぽい曲

③ロックテイスト路線

の3本柱で成り立っていると思う。

名曲“君の花を祈ろう”は②だと思うが、それでも、彼女に合っているのは③の路線だと思う。

ミニアルバムのリード曲“No Continue”や2ndシングル“Derire Again”がわかりやすいこの路線の曲だと思う。
だから、彼女が禰󠄀豆子役をやっている「鬼滅の刃」のOPやEDを彼女が歌ってもしっくりくると思うんだよね。
まぁ、「鬼滅」はアニプレックス作品だから、OPやEDはソニー系のアーティストにしか回ってこないので、ポニーキャニオン所属のあかりんが歌うチャンスはないんだけれどね。

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