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高嶺のなでしこ 全国お招きツアー2023〜First trip〜 “TOUR FINAL”@Zepp Shinjuku(TOKYO)

これまで都内のZeppというのは交通の便が悪いところにあるというイメージが強かった。

2022年1月1日に閉館したTokyoは広義ではお台場地区に含まれる青海に立地していた。お台場地区はゆりかもめやりんかい線といったアクセスのよくない鉄道を使わないと行けないことから(ゆりかもめは悪天候だと動かないこともある)陸の孤島と呼ばれることもある。

最近では、TOKYO IDOL FESTIVALのメイン会場としてもおなじみの(今年は格下げされたようだが)DiverCityもその名前から分かるようにお台場地区にある。青海よりはマシだが交通アクセスは決して良くない。

2020年にオープンしたHanedaは東京モノレール及び京急空港線の天空橋駅が最寄り駅だ。京急本線ではなく空港線だから、羽田空港の利用者でない者にとっては決して交通の便の良い立地ではない。というか、本当に羽田空港のすぐそばだ。よくこんなところにライブスペースを作ったものだと呆れてしまう。

そう考えると、4月に東急歌舞伎町タワー内にオープンしたShinjukuは史上初めて都内で交通アクセスの良い所に作られたZeppということになる。

新宿地区にはライブハウスや地下アイドルが対バンするような会場はたくさんあるし、ホールもそれなりにあるが、キャパ1000〜2000程度のいわゆるライブスペースというのは長らく存在しなかった。お台場や羽田のような陸の孤島でない繁華街にライブスペースができたのは大歓迎だと思っていた音楽ファンはジャンルを問わず多かったのでは?

しかし、実際に足を運んでみるとこれはダメでしょと思うことの方が多い(タワー周辺が無法地帯と化しているのも問題だ)。

そもそも、Zeppが入る東急歌舞伎町タワー自体、評判は良いとは言えない。タワーのトイレはジェンダー問題で批判されたし、高額入場料を取るシネコンの109シネマズプレミアム新宿も映画ファンからは存在意義があるのかと疑問の声が出ている。

そして、このZeppは建物の地下3階・4階部分に位置している。つまり、1階席にあたるスペースに行くまでには地下4階分をおりていかなくてはいけないということだ。キャパ1500人のライブ会場の動線としては最悪と言っていいと思う。

また、ドリンク代の強制徴収システムも問題だ。いくら飲食店として届け出しているからと言って、ライブスペースやライブハウスでドリンク代を強制徴収されることを歓迎している音楽ファンなんて1人もいないと思う。
百歩譲って、サーバーとかボトルからきちんとグラスに注いでくれて、グラスにはきちんと氷とか入れてくれるなら、まぁ、飲食店と言い張ってもいいとは思う。
でも、最近のライブ会場のドリンクってほとんどがスーパーの安売りで売っているようなペットボトルを渡されるだけだからね。
これで600円も取られるし(ちょっと前までは500円が相場だったが今は横並びでこの額になっている)、長時間開催の対バンライブなのに再入場のたびにドリンク代を取るところも多い。

ぼったくりとしか言いようがない。

来場者全員にドリンク代を払わせないと経営が成り立たないシステムや、興行場でなく飲食店扱いにすれば許可がおりやすい法律がそもそもおかしいんだよね。

そして、最近では興行場として許可を得て営業しているホールの中にも平気で客からドリンク代を強制徴収しているところがあるんだから、ふざけんなという感じだ。

さらに腹が立つのが、ドリンク代が前売チケット代に含まれているのではなく、ライブ当日に入口で現金で別に払わなくてはならないケースがほとんどであるということだ。

中にはチケットは電子なのに、ドリンク代は現金という意味不明なことをやっているところもあるしね。結局、その場で現金が欲しい自転車操業の現場で明朗会計をしたくないから、こういうシステムがまかり通っているんだろうね。

だから、Zepp Shinjukuがドリンク代の支払いをキャッシュレスオンリーにしたのは一歩前進だとは思う。

でも、使えるのが交通系カードのみって意味不明だよね。このハコが東急歌舞伎町タワーの中にあるということは鉄道会社である東急から押し付けられたシステムなのかな?

普通は、交通系カード、クレジットカード、何とかペイ系の主なモノの全てが使えて初めてキャッシュレスと言えると思うんだけれどね。東京ドームの売店もキャッシュレスオンリーだけれど、どれでもOKだからね。

しかも、交通系カードオンリーなのに、その場でチャージできないというのも意味不明。いちいち、交通系カードの残額なんてチェックしていない人がほとんどでは?こんなのトラブルのもとだよ!

それから、音が鳴っているのに引き落とされていないからもう一回やれとなるのもなっていない。マイナンバーカードのリーダーなみの性能の悪さなんだろうね。

あと、こういう動線の悪い会場なのに整理番号を一つ一つ読み上げているのも仕切りが悪すぎる。

そしてステージが狭いのに左右は広く奥行きはある。ほとんどの人が見切れ席になるのでは。できれば二度と行きたくないハコになった。

でも、ライブ自体は良かった!
やっぱり、たかねこってHoneyWorksプロデュースだから、アニソンが好きな人には刺さる曲が多いんだよね。ハニワの人気曲のカバーも結構しているしね。アニメのタイアップがつけば一気にファン層が広がると思うんだよね。乃木坂46や=LOVEはハニワと組んだ楽曲でファン層拡大とはならなかったけれど、たかねこなら行けると思う。

そして、元ラストアイドルが3人もいることもあり、ラスアイがやってもおかしくないようなカッコいい路線系もあるのが、たかねこのさらなる強味でもある。

アニソン系、ラスアイ系を両軸にやっていけば確実にファンは増えると思う。デビューから2年以内に日本武道館公演を行うことを目標にしているようだが、行けると思うんだよね。
“可愛くてごめん”で注目度が増したけれど、これはカバー曲みたいなものだし、実際、世間に良く聞かれたのはたかねこバージョンではなく、ハニワの方のバージョンだったから、カバーでない楽曲で注目される楽曲が出れば、武道館も行けるんじゃないかなと思う。

まぁ、ラストの記念撮影タイムでメンバーがTikTok用の動画を撮りたいと言い出したのはいかにも台本通りって感じでどうかとは思ったけれどね。きちんと、TikTok用に切り取った音源が用意されていたから間違いなく台本通りだよね。

それにしても城月選手は可愛いな。そして、場内で振られているペンライトの色を見ると、城月ファンって結構いるみたいだね。ちょっと嬉しかった。

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