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安定のリーアム兄さん主演サスペンス・アクション「ファイナル・プラン」

リーアム・ニーソンといえば、かつては「シンドラーのリスト」や「ロブ・ロイ」、「マイケル・コリンズ」といった実話もの映画に相次いで出演していたことから社会派、演技派のイメージが強かった。

もっとも、改めてフィルモグラフィーを眺めてみると、80年代から2000年代半ばくらいの作品でもSFやアクション系の作品に結構出ているのだが、それだけ、「シンドラーのリスト」のオスカー・シンドラー役など、実話もの映画で実在した人物を演じたイメージが強烈だったのだと思う。

そんな彼のイメージが変わったのは2008年の「96時間」だ。
まさか、この時はシリーズ化されるとは思っていなかったのだろうが、こんな邦題にされてしまったせいで続編2本は邦題と内容が合わないものになってしまったが…。

そして、「96時間」以降、リーアム・ニーソンは続編2本を含む多くのサスペンス・アクション映画に出演するようになった。

そのほとんどが、一見するとパッとしない中年・初老の男が事件に巻き込まれて怒りを炸裂し、隠し持っていた驚異的な能力で敵を打ちのめすというストーリーのものだ。
要は、「ダイ・ハード」シリーズと「デス・ウィッシュ」シリーズと「沈黙」シリーズ(本当の続編はタイトルに沈黙が入っていない1本だけで、残りは全く関係ない作品ばかりだが)を混ぜたようなものだ。

「96時間」シリーズ以外では、「アンノウン」、「フライト・ゲーム」、「ラン・オールナイト」、「トレイン・ミッション」、「スノー・ロワイヤル」などの作品がそれにあたる。

そして、それらの作品の中での無双ぶりから、日本の映画ファンからは、リーアム兄さんという親しみを込めた呼び方で愛されるようになった。

そんな定評のあるリーアム兄さんの日本公開では最新作となるサスペンス・アクション系作品がこれだ(米国では既にこの後、2本の同系統の作品が公開済み。これらの日本公開も求む!)。

本作もこれまでのリーアム兄さん主演のサスペンス・アクション同様、面白かった。本当、兄さんのこのジャンルの作品はどれを見てもハズレがない!
まぁ、どの作品もどこかで見たような話だし、ツッコミどころ満載なご都合主義のストーリー展開なんだけれどね。

いつ、悪徳捜査官の自宅や車に爆弾を仕掛けたんだよとか、いくら一番悪いのは悪徳捜査官だとはいえ、銀行強盗の主人公やその恋人、悪徳捜査官と一緒に組んでいる捜査官への処罰が緩くないかとか、おかしな点はいくつもあるが、まぁ、面白いから細かいことはいいかって感じになれるのが、リーアム兄さん主演作品ならではって感じかな。

他のアクション映画やサスペンス映画だったら、アラが気になって、批判だらけになるのに、面白いからいいかって気分になれるのは、主人公に感情移入させてくれるリーアム兄さんの演技のおかげなのかな?

ところで、今回、この作品をTOHOシネマズ新宿で見たが、本当、ここに来る観客ってマナーが酷いよね。

それは、コロナ前から思っていたことだが、コロナ禍になっても、緊急事態宣言下でもそれは改善されていなかった。まぁ、歌舞伎町というのはそういうマナーの悪い連中が集まる街なんだろうね。

いくら1席空けての座席販売とはいえ、左隣の奴は上映中ずっと、喉をイガイガさせていたし、時々、鼻もすすっていた。しかも、カップホルダーにゴミを残したまま帰りやがった!

そして、右隣の奴は時々、咳をしていた。

体調が悪くなったら、TOHOシネマズ新宿のせいだぞ!

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