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東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編 -運命-

2021年7月に公開された前作「東京リベンジャーズ」は興収45億円の大ヒットとなった。
嵐のライブ映画を除けば、この年最もヒットした実写映画だ。
おそらく、映画業界関係者やマスコミ、シネフィルのほとんどがここまでのヒットになるとは思っていなかったはずだ。

なので、続編が作られるのは当たり前だ。
そして、最近の実写邦画ではワーナー作品以外ではあまり見かけなくなった前後編の2部作構成で公開するのもそれだけ儲けられると判断したということなのだと思う。

ただ、6月に公開される後編の尺は知らないが、今回の前編の上映時間は1時間半しかない。
単純に後編も同程度の尺とすると2本合わせて3時間ちょうど。「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」1本の上映時間より短いんだよね。ぼったくりとか守銭奴と呼ばれても仕方ないレベルだと思う。まとめれば、エンドロールは1回で済むし、前作の振り返り的なものも不要だから上映時間は2時間50分程度に収まるわけだしね。

そんなわけで前後編に分割された(2作連続公開形式を含む)映画というのは、洋画だろうと邦画だろうと、実写だろうとアニメだろうと、大抵、少なくともどちらか1本はクソつまらない(場合によっては両方ともクソ)というのがデフォルトなので(「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のPART 2と3のような例外はあるが)、期待せずに見ることにした。

出だしは正直なところつまらないと思った。それに中途半端に挟まる前作の振り返り的なものも邪魔だった。やるなら、きちんと冒頭にこれまでのあらすじをつければ良かったのではないかと思った。

ただ、主人公が再びタイムリープしてからは面白くなった。

というか、タイムリープの要素ばかり気にしていたけれど、よく考えたら、「東リべ」って、なろう系の話だったんだね。
まぁ、他のなろう系のように転生先で無双ではないけれどね。

あと、ハリウッド系のワーナー作品ということもあり、音楽の使い方や音響設計が国際基準になっているのも評価したいと思う。

ところで、前作にもあったヒロインの死を伝えるニュース番組のテロップ表記だけれど、おかしいでしょ!
死亡した人の名前を「○○さん(○○歳)」なんて表記はしないよ!
普通は、「○○さん(○○)」。歳を入れる場合は、「○○さん ○○歳」とカッコをつけない。
本当、日本の映画制作関係者って(ドラマ、アニメもそうだし、小説や漫画の作者もそう)テレビニュースも見ないし、新聞も読まないよね。だから、日本のエンタメ作品って海外作品に比べてリアリティがないんだよね。まぁ、政治的な発言をすると、左翼扱いされるのが嫌だというのもあるんだろうし、ブラック労働だからニュースを見たり新聞を読んだりする時間もないというのもあるのだろうが。

とりあえず、今田美桜は27歳のシーンも制服姿のシーンも可愛いかったし、どちらのシーンも違和感がなかった。

それにしても、今田美桜って今年最も出演映画をヒットさせた女優になるんじゃないのかな?
3月公開の「わたしの幸せな結婚」が既に興収23億円を突破。そして、この「東リべ」続編前後編が揃って前作なみの数字をあげれば、合わせて110億円超だからね…。

でも、ガラガラだったから、今回の前後編は前作ほどヒットしないのかも知れないな…。

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