ぼくらの7日間戦争
明らかに自民的な政治家や、そういった連中に媚びることによって成り立っている経済界を批判している作品なんだが、この作品を見ると、そういう自民的な世の中を批判するリベラルや左翼と呼ばれる人たちが何故、嫌われるかもよく分かった。外国人とか障害者とか低所得者とかに対する差別をなくそうとか、人権を向上させようとか言っておきながら、上から目線なんだよね。本作でも日本人同士では敬語なのに、外国人に対しては会ってすぐから呼び捨てだしね。そういう欺瞞・偽善がリベラル・左翼が嫌われる理由なんだよね。米国でも日本でもグレタ嬢を嫌う人がいるのは、そういうところだと思う。
それはさておき、結局、「SEVEN DAYS WAR」を使っていたな…。TM NETWORKのバージョンではなく、というか歌もないインスト・バージョンだけれど。
まぁ、どんなに内容に納得がいかなくても、アノ曲がかかれば、とりあえず満足できてしまうという、本当ズルい作品だ。
いわゆるおっさん・おばさんホイホイってヤツだよな…。
同じTM絡みでいえば、今年2月に公開された久々の「シティーハンター」のアニメ映画と同じ。あれも、内容は単なるテレビSPだったが、「Get Wild」や「STILL LOVE HER」、「RUNNING TO HORIZON」といったTM関連曲のみならず、歴代シリーズの関連曲を次から次へと使うことによって、懐古厨を満足させてしまったが、このアニメ映画も同じパターンだな。
だいたい、サブタイトルが「Seven Days War」なんだから、アノ曲が流れないのはおかしいと思っていたんだよな。
ネットで話題にするために情報を出さないようにしていたってことかな?
そういえば、懐古厨ネタといえば、80年代に伝説となった角川映画の原作小説を、角川がアニメとして再映画化する。しかも、単なるリメイクではなく、後日談的な新たな主人公たちによるストーリーにするってパターンで、しかも過去作の重要キャラが脇で再登場もする。「時をかける少女」と一緒だな…。
おかげで、館内はおっさんだらけ…。キラキラ青春映画的なノリのアニメのはずなのに…。
まぁ、アノ曲を使い、過去の実写作のヒロインだった宮沢りえが、そのヒロインが年を取った役で出てくるんだから、ターゲットは完全に40代から50代だよな…。
それにしても、ほんのちょっとしか出てこないのに、宮沢りえのクレジットが3番手って、どういうこと?普通、こういう特別出演って、一番最後とかに出てくるのでは?本業声優より後に名前を出したくないってこと?本業でない人が声優をやると、何でも叩く連中はいい加減にしろと思うけれど、コレはちょっとムカつくかもしれないな…。
そういえば、宮沢りえ版、公開初日に先日閉館になった、スバル座で舞台挨拶付きで見たな…。当時はいい加減だったから、「満席で入れません」とか言っていたのに、前売券(今みたいに当日券と引き換えとか座席予約とか必要のないやつ)を持っていたから、簡単に入れたんだよな…。