BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-
劇場用オリジナル作品だと思い込んでいたが、どうやら深夜アニメ「エスタブライフ グレイトエスケープ」の劇場版として企画されていたものを改題しただけらしい。
テレビ版のキャラクターも登場するが主人公はテレビ版とは異なるキャラクターだからというクリエイティブな理由でタイトルを変えたのか、テレビ版が思ったより話題にならなかったからテレビ版を知らない人にも見てもらうために変更したのかは分からないが、ぶっちゃけ、改題によってマイナー作品に思われてしまったようにも思える。
というか、フジテレビのアニメの劇場版で配給がギャガって珍しいパターンだよね。完成までに紆余曲折があったのかな?
テレビ版を見ていないとよく分からないような設定もあるし、特にテレビ版から引き続き登場するキャラに関してはそう思った。
ただ、見ているうちに大筋は何となく分かるようになるし、メインキャラはテレビ版の主人公グループではないから、テレビアニメの劇場版であることを前面に出さない売り方をしたくなる気持ちも分からないでもなかった。
とはいえ、マイノリティを悪役にするというのはネトウヨ思想のようにも思えるので、その辺はもっとうまくバランスよく描けなかったのだろうかとも思った。
あと、テレビ版は見ていないので知らないが、この劇場版を見ている限りでは、地域ごとに住人が隔離されているという設定は全然活かされているとは思えなかった。唯一、地域の特色が前面に出されている新宿だって、ヤクザと水商売の街というベタベタなステレオタイプだし、褒められたものではないと思う。
それから、現実とは異なる世界観だから別にいいんだけれど、それでもやっぱり、ニュースを読むアナウンサーが“本日”という言葉を使うのは違和感あるな(アナウンサーは“きょう”と読む)。
それから、本来は生徒と呼ぶべき属性(中高生)を学生と呼ぶのも間違いだしね。
まぁ、今の日本とは異なるシステムの世界観だから細かいことは気にするなと言われたらそれまでなんだけれどね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?