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ひらいて

やたらと若い女性観客が多かった。
男がいても、ほとんどがその女性の付き添いの彼氏みたいな奴ばかりで、非常に居心地が悪かった。
そりゃそうだよね、HiHi Jets / ジャニーズJr.の作間龍斗が主要キャラの1人として出演しているわけだしね。

でも、作品自体はそうしたジャニオタの方が逆に居心地が悪くなるような作品だった。

原作は文学作品なので一般的には、学園もの少女漫画を実写化した、いわゆるキラキラ映画にはカテゴライズされない作品であるが、文化祭などの校内イベントに合わせて、キャラクターたちの関係が変化し、最終的には卒業式で終わるというのはキラキラ映画のフォーマットそのものだ。

モノローグとか手紙の音読とかが多いのは、小説の影響が強すぎる気がしてそれはどうかなとは思ったが、まぁ、キラキラ映画で多様される説明台詞みたいなものと考えれば諦めもつくのかな。

大人の登場人物の出番が少ないのもキラキラ映画っぽい要素だよね。

でも、キラキラ映画っぽく見えるけれど本作に漂う重苦しい空気はテアトル新宿とか新宿武蔵野館辺りでかかるミニシアター系邦画っぽいんだよね。

主人公は精神的に病みまくっているし、その恋敵であり百合関係の相手でもある女子は本当に病気だし、この2人に好かれる男子は家庭環境のせいで考え方が屈折しているし、主人公の仲良し女子はセフレ関係らしい男子とお盛んなようだしね…。

ぶっちゃけ、主要キャラの誰にも共感できない。

ジャニーズメンバーは確かに多様なジャンルの作品に出てはいるけれど、ミニシアター系邦画は少ないから、こうしたテイストにはついていけないジャニオタもいるんじゃないかなって気もする。

そして、さらにジャニオタがついていけないのがピンク映画の要素だと思う。まぁ、本作の監督・脚本・編集を手掛けた首藤凛は、エロVシネの帝王・城定秀夫監督の新作で劇場公開作品である「欲しがり奈々ちゃん」の脚本も書いているくらいだから、そういう属性も持ち合わせている人なんだと思う。女性だけれどね。

本当、主演の山田杏奈がとてつもなくエロ可愛いんだよね!
今日みたいに悪天候で寒い日でなかったら、多分、この映画を見た後に風俗に行きたくなる男は多いと思うよ。特に制服コスプレ系のところにね。

まぁ、1回目の百合の絡みシーンでは山田杏奈が脱がなかったのは、“は?”って感じだったが、2回目や終盤の男子を誘惑するシーンではちゃんと下着姿になっていたのでよしとしたいと思う。
ただ、この百合の絡みシーン、ブラをきちんと外さず=乳首を見せずに、乳房を貪るという大人の事情満載な無理矢理な絡みなので、ほとんど、ブラからハミ出ている部分の乳だけを舐めているって感じになっているけれどね。
でも、それだけで十分にエロい。ほとんど、ピンク映画を見ている気分になるよね。

というか、高校生の話だから、児童ポルノじゃないのか、これって?女性監督作品だから批判されないだけでさ…。

同じ山田杏奈が出ていたテレビドラマ「幸色のワンルーム」が未成年略取を美化していると批判され、関東では放送されなかったことを考えたら、これが批判されないのは、監督が女性で主要キャストにジャニーズが出ているからって理由にほかならないよね。本当、日本のフェミって矛盾しているよね…。

それにしても、女性監督って、車が行き来する中、反対側の歩道から人物を撮るのが好きなのか?
山戸結希監督による、ちょっと異質なキラキラ映画「ホットギミック」でもそういうショットがあったしね。
というか、「ホットギミック」にもエロいところがあった。女性監督だと女優も開放的になれるからとか、そういう理由で女性監督作品の女優はエロくなるのかな?

ところで、作中では3月生まれには変わった人が多いと言及されていたが、それは、卒業式が行われる3月で話が終わるから、そのためにそういうエピソードを盛り込んだだけでは?

個人的には8月生まれの方が変人だらけだと思うけれどね。少なくとも、自分が知っている8月生まれは、自分や妹を含めて、ほぼ全員が変わり者だしね。

≪追記≫
本作を新宿ピカデリーで見たが、しつこくU-NEXT加入の勧誘をしている輩がいて腹が立った。いくら緊急事態宣言は解除されたとはいえ、キャッチセールス的なことはまだやってはダメでしょ!まぁ、20代女性っぽいのにばかり声をかけていたので自分に実害はなかったが。

≪追記その2≫
劇中に出てきたリアル・スクールアイドルみたいなやつはなんだったんだ?

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