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東山奈央 5th ANNIVERSARY TOUR「Welcome to MY WONDERLAND」at パシフィコ横浜

東山奈央という声優、声優アーティストを意識するようになったのは、おそらく2017年はじめの頃だと思う。

1月に彼女がヒロイン役を務めるアニメ「GRANBLUE FANTASY The Animation」の先行放送が行われ、2月には歌手デビュー曲“True Destiny/Chain the world”がリリースされた。
そして、4月から放送されたアニメ「月がきれい」ではオープニング曲“イマココ”(今でも一番好きな東山奈央楽曲)のみならず、エンディング曲やカバー曲による挿入歌も担当、さらには声優として教師役で出演もした。

これ以降、アーティスト活動の方はCDが出るたびにチェックしていたけれど、本業の方は熱心に追っているわけでもないのに、気付けば、彼女が出演しているアニメをちょいちょい見ているという状態が続いていた。

でも、ライブに行こうとまではしなかった。

そんな中途半端なファンの自分が、彼女のライブに初参戦しようと思ったきっかけはなんなのか、正直なところ、はっきりとは思い出せないのだが、おそらく、アーティストデビュー5周年のライブのツアーであるということ、そして、童顔に見え、アイドル的イメージも強い彼女が30歳になってしまったことなどが興味を持った理由なんじゃないかという気がする。

まぁ、アーティストとしてリリースしたシングル、アルバムは全て買っているし、ルックスも好みだから、ファンであることは間違いないんだけれどね。


そんなわけで初参戦となったが、最近行ったアニソン系ライブでは最も自分のようなDDが潜り込みやすい現場のように思えた。

しかし、それは開演前にそう見えただけだった。

まず、ファンの鑑賞スタイルに腹が立った。
自分は2階席の真ん中辺りの座席だったが、2階席の最前の奴等(複数)がMC中とか、みんなが座ってじっくり聞いているバラードの時でも立っているんだよね。でも、自分は真ん中辺りだから立っていると周囲から座れよという圧力をかけられる。でも、座ると全然ステージが見えない。アニソン系アーティストのMCって、ダラダラと長いことが多いから、何も見えない状態で長い話を聞かされるのは、小学校の朝礼での校長先生の話とか、披露宴での酔っ払った上司のスピーチと同じレベルの拷問でしかない。

というか、2階席とか3階席の最前列の客は座って見るものでは?ホールの構造の問題もあるけれど、最前列の客が立っていると後ろの方の席の鑑賞の妨げになるし、そうしたマナー以前の問題として、転落したり、手に持っているペンライトとかドリンクが下のフロアーに落下する恐れもあるわけだしね。東山奈央ファンって常識ないんだねと思われても仕方ないレベルだよね。

それから、グッズとして売られているペンライトが自動制御仕様で曲に合わせて色が変わるようになっているから、公式でないペンライトではライブを楽しめなくなっていることも興醒めだ。
グッズのタオルを売りたいから、無理矢理、ファンがタオルを振り回すための、いわゆるタオル曲というのを作り、タオルを買っていないファンは“非国民”みたいな雰囲気を醸し出している現場も多いけれど、それと同じで、公式グッズを買わなきゃ楽しめないライブというのはクソだと思う。

クソといえば、ジャンルを問わず、邦楽アーティストではおなじみ(洋楽アーティストはまずやらない)告知コーナーというのも腹立つよね。
しかも、その告知内容で客が拍手しなきゃいけないのも意味不明。
しかも、今回の東山奈央公演ではFC限定ライブの告知をしていた。“は?”って感じだ。今回のライブは、一般でチケットを買った人だっているわけだし(自分もそうだ)、そういう人にFCイベントの告知をしても意味ないよね。FCに入れってこと?FCに入っていないのは非国民ってこと?まぁ、FC会員の観客が多いから、彼等は何とも思っていないんだろうが、そういうことをやっていると新規ファンがつかず、気付けばオワコンになってしまうぞ。

そして、全体的にはコロナ前にはよく見かけた典型的なグダグダなMCが延々と続くアニソン系ライブが戻ってきたという感じだった。

戻ってきたといえば、最近、オタク系イベントの現場に中国人が戻ってきているよね。
元々、日本に住んでいる中国人なのか、日本や中国がコロナ対策を緩和したから来るようになった人たちなのかは分からないが…。

話を戻そう。

バックバンドメンバーの誕生日を祝うコーナーなんていらないでしょ。
東山奈央がバンド名義とか、ユニット名義でアーティスト活動をしているなら別だけれど、あくまで、ソロ歌手とそのバックバンドという関係なんだしさ。それから、バックバンドはメンバー全員を紹介するのに、バックダンサーはグループ名を紹介するだけという扱いの差が酷いことも気になった。

あと、アンコールに入ってからが長すぎる!
アンコール中に何度もMCを入れるのはどうかと思う。しかも、アンコール最後の曲の前に客に向けた振り付け講座を長々とやるのもテンポを悪くしている。
そして、そのラストナンバーを歌った後にまた、MCをやって、その後に、客席をバックに記念撮影。それで、その後にもまたMCって、本当、イライラしてくる。まぁ、FCに入っているようなファンはマンセーするんだろうけれどね。

それから、公演中に久しぶりに首都圏を揺らす大きめの地震があったのに、無視していたことも許せない。

多分、東山奈央のライブに行くことは二度とないと思う。

まぁ、良いところもあったけれどね。
歌に台詞を混ぜたり、曲間に寸劇を入れたりして、ストーリー性のあるシアトリカルな構成にしていたのは面白かったし、その展開に合わせて、最初の方がポップな曲、その後がカッコいい曲みたいな感じで、ブロックわけしたセトリの組み方は良かったとは思う。“イマココ”が2曲目で出てくるのには驚いたけれどね。
それだけに、FC会員や信者のみに目を向けた演出や、ダラダラとしたMCが残念で仕方ないんだよね。

あと、東山奈央は可愛いしね。

そういえば、最近、アイドル活動をする声優のメンタルやフィジカルの不調が相次いでいるけれど、東山奈央は歌ったり踊ったりすることが好きみたいだね。アイドル活動って向いている人にはいいけれど、無理矢理やらされている人にとっては地獄でしかないからね…。


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