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六本木アイドルフェスティバル2021[DAY-1]

五輪は無観客とはいえ開催されているのに、音楽フェス「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2021」は中止となるのはおかしい。しかも、五輪には文句を言わない医師会がフェスにはイチャモンをつけてくるのは納得がいかないとアーティストや出演アーティストやフェス自体のファンから批判が相次いだ。

一見、正論のようだが、同フェス出演予定アーティストで中止になったことを批判していたRADWIMPSの野田洋次郎が泥酔状態でパーティーに参加していたことが明らかになったことから、今度は一気にアーティストやファンへの批判の声が高まるようになった。

そりゃそうだ。そういう連中が五輪開催を批判しておきながら、フェスは開催しろというのは矛盾の極みだし、挙げ句の果てには、自分は感染拡大に寄与してしまうような泥酔パーティーを楽しんでいるんだしね。

結局、フェスに参加したい連中というのはアーティストだろうとファンだろうと、音楽を楽しむことよりも会場で騒ぐことが優先されているというのが本心なわけだしね。中止になるのは当然だよね。

というか、いまだにRADWIMPSも障害者への虐待行為を行った小山田圭吾も出演予定に入ったままの「フジロック」は常識を疑われても仕方ないよね。というか、この感染状況でやるの?

その一方で、アイドル系のフェスは中止にならずに開催されているケースが多い。世間一般的にはドルオタの方が一般の邦楽ファンよりも危険扱いされているようだが、実はドルオタの方がライブ開催上のマナーを守るんだよね。それは、秋元系だろうと地下アイドルだろうとジャニーズだろうと、男のオタだろうと女性のオタだろうと、ドルオタの間には忠実にメンバーや運営の言うことを聞くという文化があるから。

いまだに、映画やドラマでドルオタが登場すると、周囲の客のことを構わずオタ芸をする連中みたいな描写がされるけれど、そんなオタクなんて今はいないからね。というか、ほとんどの会場でオタ芸は禁止されている。
だから、運営側から提示されたルールを守らずライブ鑑賞する連中に対して、ドルオタは厄介なんて言葉を使って揶揄しているんだよね。

ただ、そんなメンバーや運営に忠実なオタでも、やはり、野外フェスとなると話は別のようで、「関ケ原歌姫合戦」では、アイドル側にオタ側にも、コロナ感染者が出てしまったようだ。やっぱり、野外だと開放的になるのかな?
まぁ、室内だと冷房がガンガンに効いていて換気もされているが、野外だと暑いし、水分補給などでマスクを外す回数も増えるから感染リスクが高まってしまうんだろうね。

もっとも、室内開催だった今回の「六本木アイドルフェスティバル」だが、スタンディング鑑賞は完全容認というか、アイドル側から立てと言ってくるし(AKB48グループやイコノイの現場ではいまだにスタンディング禁止なのに…)、「TOKYO IDOL FESTIVAL」(以下TIF)などでは、コロナ前から禁止されているマサイなどの厄介行為も見かけるし、さらには、複数の人間が集団で接触しながら振りコピしているのも黙認されているから、アイドルや運営、ファン、それぞれがコロナ禍でたまっていたものをぶちまけているんだろうね。

そりゃ、感染拡大するよね。

ところで、音楽フェスティバルは大きく分類すると次のような開催形式のものがあると思う。

①複数のステージで同時にパフォーマンスが進行するパターン

ほとんどの音楽フェスがこれだ。一般的な邦楽・洋楽のみならず、クラシックの「ラ・フォル・ジュルネ」や入場無料のジャズフェス「すみだストリートジャズフェスティバル」だってそうだ。

②1つのステージで進行するが、それと同時にアーティストが登場する物販などのイベントが実施されるパターン

アイドル系のイベントにはコレが多い(「TIF」は違うが)。「六本木アイドルフェスティバル」もこの形式だ(限定的な物販しかやっていなかったが)。

③1つのステージで進行し、尚且つ、同時進行のイベントもないことから座席指定となっているパターン

「アニサマ」などアニソン系に多い形式。

基本的に①や②の場合は、全ての観客が全てのステージを見ることはない。特に①なんて物理的に無理だ。だから、特定のステージだけを見る人間のことを考えて、キャパ以上の人間にチケットを売ることができる。ましてや、スタンディング形式ならぎゅうぎゅう詰めという手も使えるから、キャパ以上のチケットを売るのは平常時なら容易だ。

しかし、今回はコロナ禍のため、座席に座る人間がコロコロと入れ替わったのでは、そのたびに消毒するのは事実上不可能だから、座席指定制にせざるをえなかった。勿論、スタンディング形式だと密になるので、それも取り入れるのをやめた。

つまり、②のパターンのフェスなのに、③のパターンのチケットの売り方をすることになってしまった。

そして、普段、「六本木アイドルフェスティバル」の会場としているEX THEATER ROPPONGIでは、着席だと1000席もないから、観客をさばききれないと判断したのだろう。

その結果が、フェス名に“六本木”がついていながら、1日目は渋谷、2日目は横浜での開催となったのだと思う。

というか、ニュース番組やワイドショーで国や都のコロナ対策を批判しているテレ朝が、自社主催の音楽フェス(本フェス)の座席を隔席ではなく全席販売しているのって矛盾しているだろ!まぁ、バルコニー席みたいのは開放していなかったみたいだけれど。

そういえば、1日目の会場となったLINE CUBE SHIBUYAには渋谷公会堂名義だった時代も含めて何回か行っているが、1階席で見たのは今回が初めてだ。
そして、1階席の見やすさに感心した。15列目でもアーティストの表情や動作が肉眼(正確には眼鏡をかけてはいたが)ではっきりと分かるくらいだしね。

おかげで、どのアイドルグループにも好みのタイプがいるなという余計なことに気付いてしまった…。
マッサージとか風俗に行った時、嬢に“可愛い”と言ってしまうことが多い。
嬢は“本当にそう思っている?”と聞いてくることが多いが、本当なんだよね。基本、DDで気が多いから、惚れやすいんだよね…。

というわけで今回のフェスで気になった点は以下の通り。

フェスなのに座席指定となったために、観客の入れ替わりがほとんどないので(途中で掛け持ちしている別イベント参戦のために中抜けしたりとか、外へ食事に出かけたり、物販に並んでいる際は席を外したりというのはいたが)、オープニングアクトのパフォーマンスからエンディングまでの約7時間半(実際はオシたから8時間近かった)、ずっと座席にいることになってしまった。「アニサマ」の4時間程度よりも長い…。

さすがにガマンできずに途中で司会がお知らせ的コメントをしている際にトイレへ駆け込んでしまった…。

そんなわけで、この日の出演アーティストを全部見てしまった…。

ずらっと名前をあげると以下の通りだ。

THE ORCHESTRA TOKYO/Task have Fun/Peel the Apple/LinQ/クマリデパート/Gran☆Ciel/夢みるアドレセンス/Pimm’s/真っ白なキャンバス/アップアップガールズ(2)/FMF/SUPER☆GiRLS/26時のマスカレイド/神宿/まねきケチャ/わーすた

このうち、是非とも見たいと思っていたのは次の4組。

夢みるアドレセンス
新型コロナの感染拡大を鑑みて、「六本木アイドルフェスティバル」に行くのをやめようか、あるいは終盤の大物パートだけ見ようかとか考えたりもしたが、アイドル夏曲の歴史に残る屈指の名曲“メロンソーダ”を聞くことができたので、それだけで満足だ。来て良かったと思う。“メロンソーダ”は、HKT48の“メロンジュース”と並ぶアイドルメロン曲の名曲だよね。

SUPER☆GiRLS
やっぱり、複数の夏曲のキラーチューンを持っているグループはフェスに強い!コロナ禍に入って、夏曲をリリースするアイドルが減ってしまったし(まぁ、海外の浜辺で水着姿のMV撮影ってのが難しくなったしね)、秋元系アイドルはコロナ禍に入る前から夏曲のリリースが減っていたから、いまだにコンスタントに夏曲をリリースするスパガや虹コンみたいなグループは強いよね。

ちなみにスパガの新曲“WELCOME☆夏空ピース!!!!!”はタイトルを見ても分かる通り、当然、夏曲だ。
そして、今回は最大の夏曲キラーチューン“MAX!乙女心”を披露しなかったにもかかわらず、新曲を含む他の夏曲で盛り上げたんだから、やっぱり、夏曲を複数持っているグループはフェス向きだよねって思う。

ところで、スパガってメンバーチェンジが激しいせいで、ブレイクしそうでしない状態が延々と続いているけれど、今のスパガの顔って阿部ちゃんなのかな?まぁ、今の面子ですぐにスパガと認識されるのって彼女くらいだしね。

26時のマスカレイド 
ニジマスも複数の夏曲キラーチューンを持っているよね。新曲“メロサマ”(何かフェスの略称みたい…)をはじめ、去年の“君は青のままで”、それに定番曲の“ハートサングラス”もあるしね。

ちなみに自分の一推しは来栖りんだ。
興味を持った理由は若い頃の妹の顔を整えてアイドルのルックスにしたような感じだから。とはいえ、妹萌えみたいな感情は持ち合わせてはいないけれどね。

揃って金メダルを獲得した柔道の阿部兄妹とか、揃ってグラミー賞を受賞したフィニアスとビリー・アイリッシュみたいな仲の良い兄妹って理解できないんだよね…。
普通、兄は妹を、妹は兄をウザいと思っているからね。妹萌えのアニメや兄妹で近親相姦のAVなんてありえない世界なんだよ。

まねきケチャ
こんなに明るいグループだったっけ?というか、“きみわずらい”をまねきケチャではなく、わーすたが歌っていたぞ…。

絶賛見たいリストに入っていなかったグループの中で印象に残ったのは神宿だった。

アップアップガールズ(仮)とprediaはメンバーが新型コロナに感染したことにより、この日のステージを欠席することになった。
アップアップガールズ(仮)の方は関連グループのアップアップガールズ(2)が代打を務めたからいいんだけれど、prediaの方はどうすんだ?
終了時間を早めるのか?と思ったりもしたが、まさか、神宿が2アーティスト分の枠をパフォーマンスするとは思わなかった…。
そして、ビジュアル的にも、楽曲的にも、地下アイドルとK-POPが合体したような感じですごいと思った。

個々のパフォーマンスとは別に、企画コーナーとして、グループの垣根をこえたユニットが他のアーティストの楽曲を歌うカラオケコーナーがあったが、これを見て、アイドル側もオタク側もなんだかんだいって、AKB48グループが好きなんだなというのがよく分かった。

限定ユニットが、HKTの“メロンジュース”を歌った際には、オタのペンライトが自然と緑になっていたし、AKBの“ポニーテールとシュシュ”を歌った際には観客席は大盛り上がりだったし、AKBや秋元をバカにしているオタもなんだかんだ言って好きなんじゃんというのがよく分かった。

出演アイドル以外では、観客のあるカップルが気になって仕方なかった。
彼氏の方はずっと立ちながら鑑賞し、振りコピしているんだけれど、彼女の方はお気に入りのグループの時しか立たないんだよね。
うまく、恋愛関係を進められているのか気になってしまった…。

ちなみに撮影OKだったのはわーすただけだった。

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フェスなのにね…。結局、生写真を売って運営側が儲けるという文化があるから、いまだにアイドル現場での撮影は不可なんだろうね。


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