ノイミーステーション特別急行

やっぱり、アイドルグループの魅力を伝えるには、そして、個々のメンバーを認知させるには冠番組が必要だというのを改めて実感することができた番組だった。

とはいえ、ただ冠番組があるだけでは意味がない。この手の番組の中には、人気メンバーとか運営のおしているメンバーしか出ない番組、あるいはその逆でヒマなメンバーしか出ていない番組があるが（AKB48だと日テレの番組は後者、テレ東の番組は前者寄り）、それだとグループの人気や個々のメンバーの注目度を上昇させることにはつながらない。

やはり、全メンバーが一堂に会する形式でもローテーション形式でもいいが、活動休止中などの理由で出演できない者以外は全員が参加する形式のものの方がやはり、そのアイドルグループと個々のメンバーの魅力を伝えてくれると思う。

この配信番組「ノイミーステーション特別急行」はこうした全員参加型（ローテーション形式）だったので個人的にはかなり満足している。

男装した他のメンバーを見るのが好きなきらりとか、料理に挑戦したひぃちゃんとか、メンバーの色々な表情も見られたし、ここまで笑いながら見てしまった番組なんて、本当、久しぶりだなと思った。

それから、声優系事務所の所属ということもあり、そういうレッスンをしているからなのかどうかは知らないが、コントの演技が普通のアイドルよりもうまい。

ただ、残念なこともある。それは、この番組がGYAO!で配信されたことだ。
経済ニュースとして大々的に報じられているようにGYAO!は3月いっぱいでサービスを終えてしまう。
つまり、28日深夜（実際は29日未明）に配信された最終回はGYAO!ではたったの3日弱しか見られないということだ（権利の関係で流せないエピソード以外は期間限定でYouTube配信されることになったようだが）。

そんな悪条件の配信だから、正直そんなに話題になっていないようにも思えた。

それから、テレビ放送を前提にせずに作られているということもあり、30分程度で収まっているものもあれば40分超えのもあるなど各エピソードの尺がバラバラだったことも（海外配信ドラマではよくあるパターンだが）、話題になりにくい要因だったのではないかと思う。
かつて放送された「イコノイ、どーですか？」みたいに地上波で編集版を流し、BSでロング・バージョンを見せるみたいなやり方で、地上波でもBSでも構わないが、テレビ用に再編集したバージョンを流せばもう少し話題になったのになという気はする。

結構、面白かっただけにちょっと残念かな。

まぁ、GYAO!に限らず無料配信系が廃れる最大の理由って長いCMのせいだよね。しかも、一度見たエピソードの気になるところだけをもう一度チェックしようとしても長いCMを見させられるからね…。

TVerは関東未放送のものも含めた民放地上波ドラマの圧倒的多数が見られるから、長いCMを見させられてもガマンしているけれど、GYAO!はそこまで強くないイメージだからね…。
Abemaみたいに無料は期間限定であとは有料に誘導するとか、そういうやり方をすれば良かったんじゃないかなって気もした。