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サンタクロースをいつまで信じてた?

中華圏の人物の名前をフルネームで言った時に、それがフルネームを呼び捨てにしたものなのか敬称をつけたものなのかが判別しにくいことがある。
たとえば、“あぐねすちゃん”という言葉を聞いた時に、それがアグネス ・チャンを呼び捨てにしたのか、それとも、アグネスに敬称をつけて“アグネス ちゃん”と呼んだ(読んだ)のか分からない場合がある。
アグネス ・チャンさんとか、アグネス ・チャンちゃんと言っていれば、それは明らかに敬称をつけたと分かるが、でも、これはこれで皇族とか王族の二重敬称(天皇陛下とか女王陛下など)のようで違和感がある。

まぁ、さかなクンを呼び捨てにするのは失礼だと主張し、“さかなクンさん”と呼ぶ勢力がいるし、一般紙なんかはドクター中松(ドクターと中松の間に中黒がある時とない時があるのは何故?)を“ドクター中松氏”とか、レディー・ガガを“レディー・ガガさん”とか表記しているので、そこまでこだわっている人はいないのかもしれないが。

中華圏の人名を口に出した時にそのような違和感があるのは、名字や名前に日本語の敬称のさんや君、ちゃん。敬称の一種である、たんやりん、ちんなどを含むものが多いからだと思う。
中華圏ほどてはないかも知れないが、朝鮮半島系にもそういう人名はあるが、日本だとそんなにはないと思う。パッと思いつくのは岡部麟くらいかな?

本記事の“主役”である、台湾出身の馬嘉伶もそんな“問題”が起きる人名を持つ一人だ。
“まちゃりん”という名前を耳にしただけでは、瞬時にそれがフルネームの呼び捨てなのか、愛着を込めて呼んだものなのかは判別しにくい。

ただ、文字で書けば、それがどちらの意味かは一発で判断できる。“馬嘉伶”と漢字で書いた時はほぼ100%呼び捨てだが、“まちゃりん”とひらがなで書いた時はほぼ100%愛称+敬称で呼んでいるものだ。
要はあだ名の“まちゃ”に一種の敬称である“りん”をつけたという解釈だ。

まちゃりんのファンを“あずき”と呼ぶのは、“まちゃ”が抹茶と語感が近いことから、抹茶とあずきの相性はいいよねみたいな発想だと思うしね。
それから、一時期、彼女が「AKBINGO!」でやたらと、“チャリで来た”というギャグ(ネット用語?)をパクっていたのも、まちゃりんとチャリの語感が似ているからだと思う。

それはさておき、AKBの運営はまちゃりんという逸材を活かしきれていないような気がするんだよね。

台湾の若者も他のアジアの国や地域の若者同様、日本のアイドルなんて古くさい、時代はK-POPだと思っている。“親日国”とされる台湾だって、それが現実なんだよね。実際、日本人メンバーもいるK-POPグループTWICEには台湾人メンバーもいるしね。

そうした現状であるにもかかわらず、彼女はわざわざ日本のアイドルになる道を選んだんだよね。
そして、彼女のルックスやキャラクター性からいえば、同じ台湾出身のビビアン・スーのような人気者になるポテンシャルだってあると思う。

でも、AKBの運営が彼女をCDシングルの表題曲に選んだのは“ジャーバージャ”のたった1回だけなんだよね。しかも、これは27人という通常より参加メンバーの多い選抜だったから、通常の16人選抜なら選ばれなかったと思う。
さらに、カップリング曲を含めたとしても、彼女の参加曲は数えるほどしかない。

これで腐らずにやっているんだから、本当すごいなって思う。普通だったら、運営なりファンなりが外国人差別しているから自分に活躍の場が与えられないんだと批判し、とっとと辞めていてもおかしくないからね。

それだけ、AKBが好きなんだと思うんだよね。

そんな中、短編とはいえ、一般公開作ではなく映画祭での上映用とはいえ、まちゃりんの初主演映画が発表されることになった。

まちゃりんといえば、自分は映画館で見に行った際にどこに出ていたか判別できなかったけれど、角川春樹がメガホンをとった時代劇「みをつくし料理帖」にもチラッと出ていたこともあった。

そして思った。本作といい、「みをつくし」といい、AKB色の少ない現場で起用されているということを見ると、AKBの運営よりも村外の方がまちゃりんのポテンシャルを理解しているのではないかと。

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作品自体に関してはツッコミどころが多い作品だったが、想像通りのベタなオチに感動してしまった。

まぁ、まちゃりんが10歳の子どもがいる母親役で、しかも、最初の子どもを産んだ時からほとんど見た目が変わっていない。
さらに、まちゃりんと現時点で10歳(間もなく9歳)の年齢差しかない元SKEの加藤智子がまちゃりんの母親役(10歳の子どもの祖母役)という年齢絡みのことが最大のツッコミどころではあるが。

STUメンバー出演の「酒蔵のむすめ」でもメンバーが結婚したりしていたし、本作では結婚のみならず出産までしているけれど、アイドルに結婚や出産をさせるというのは村外から持ち込まれた企画ならではという気もするかな。村内の企画なら結婚・出産するのは加入時期が古い年長メンバーになるだろうしね。

まちゃりんの演技に関しては、日常会話の台詞とか表情は悪くないんだけれど、ナレーションというかモノローグになると、やっぱり違和感あるかな…。外国人とかハーフ、帰国子女みたいな設定ならこれでもいいんだけれど、日本人女性という設定らしいから、そう考えると、やっぱり、イントネーション的に違和感はあるかな…。

でも、女優としてのポテンシャルはあると思う。

とりあえず、今度は留学生みたいな役を演じて、そこで日本語の台詞を発する訓練をしたら、キャリアアップにつながるのではないかと思った。

それにしても、舞台挨拶で生まちゃりんを見たが、めちゃくちゃ可愛い!

まぁ、ゆいはんが去った現在のAKBでは、ずっきー、ゅぃゅぃに次ぐ推しメンなので、元々、彼女に興味はあったんですけれどね。

ところで、今回、このAkibaScreeningという映画祭で4プログラム5作品を見たが、全て大橋孝史監督作品ってどういうことだ?
というか、上映作品を見ると中国アニメとYouTubeホラー映画祭で上映される受賞作品以外は彼が関わった作品みたいだな。

実質、大橋映画祭じゃん!

そもそも、このAkibaScreeningという映画祭と同時期に同じ秋葉原UDXで開催されている日本酒イベントも彼が実行委員を務めているらしいし、大橋イベントって感じなんだろうね。

そして、コロナ禍に酒のイベントなんて、“は?”って思ったが、彼って、ジョリー・ロジャーの社長だった人か…。

ジョリー・ロジャーが超低予算映画を連発していたことや未払い問題を起こしていたことを考えれば、こういう、自治体の中抜き案件のようにも見える映画やC級以下のレベルの低予算作品だらけのラインナップになるのも、そして、ネトウヨですら嫌う自民党の政治家として有名な今井絵理子を舞台挨拶に呼ぶのも、コロナは風邪論者的イベントを省庁を巻き込んで強行するのも納得だな。

熊本を舞台にした地域おこし短編映画に素人オーディションみたいなので選ばれた俳優が出ているのも、ギャラを払わなくていいみたいな発想なんだろうな…。

本映画祭で上映された作品に出演しているアイドルとかグラドルにきちんとギャラが支払われていることを願うばかりだ。

そういえば、まちゃりんは舞台挨拶で休みが欲しいと言っていたが、いわゆる選抜メンバーでないメンバーも忙しいのか。それだけ、アイドル業界もコロナモードから脱しつつあるってことなんだろうね。

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