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≠ME全国ツアー2023「We shout "I am me."」@東京都・日本武道館 6月29日(木)

ノイミーにとって本公演は初の日本武道館公演ではあるが、ノイミーが武道館のステージに立つのはこれが初めてではない。2021年11月に武道館で開催されたアイドルフェス「AYAKARNIVAL 2021」に出演しているからだ。とはいえ、同公演はコロナ禍の制限下で開催されたものだし、フェスだから、今回を初の武道館公演と主張することは何の問題もないと思う。

というか、BiSHが東京ドームで解散公演をする日に初の武道館公演ってアイドル業界の話題のほとんどをそっちに持っていかれる形になってしまうんだけれど、それでいいのだろうかという気もする。

自分だって、四次まであった先行販売に全て外れてしまったし、一般発売日にチケット販売サイトに繋がった時には既に予定枚数終了状態だったから(というか、受付開始時間はどうせ繋がらないと諦めていた)チケットをゲットできなかっただけで、当選していたら間違いなくBiSHに行っていたと思うしね。

解散ライブだから、ライト層も行くし、極端な話、これまでにリリースされたCDを1枚も買ったことがない、フェスも含めたライブを一度も見たことがない、そういう人たちだって見たいと思うはずだ。そして、アイドル運営やチケット販売会社というのはむさ苦しいオッサンだらけの会場の絵面よりも、女性ファンが多い、男のファンでもオッサンでなく若いファンに支持されている現場というのを見せたがる傾向がある。

乃木坂46の齋藤飛鳥の卒業コンサートだって、長年、乃木坂46のFCであるモバイル会員になっていて、飛鳥を推しメンと登録している者でも、オーバー30の男というだけで落選候補の筆頭にあげられてしまい見ることはできなかった。

こちらもサイトーの話だが、=LOVEの齊藤なぎさ卒業コンサートだって同じだ。グループのFC発足当時からの会員ですら落選祭りとなった。

おそらく、解散ライブや卒業コンサートというのはマスコミ取材が多く、会場の映像が流されることが多いから、いかにもオタクのオッサンだらけの映像になるとマイナスイメージになると思い込み、運営やチケット会社は女性や若い男優遇で当選者を決めているのだろう。

興味があったグループの解散ライブとか主要メンバーの卒コンを落選させられると、一気にそのグループに対する興味って低下するんだよね。

乃木坂はモバイル会員をやめたし、イコラブはまだ会員はやめていないけれど以前ほど熱心に情報を追わなくなった。BiSHだって、どうせ解散するんだしどうでもいいやと思うようになった。

そんなわけで、自分はBiSHに見切りをつけ、彼女たちの解散ライブと同日開催のノイミーの武道館公演に行くことにした。

ノイミーの“姉気分”であるイコラブが3月に行った武道館公演の時はクソ席しか与えられなかったので、どうせ、今回もクソ席だろうと思っていた。ところが今回は最前エリアではないもののアリーナ席だった。
翌日の公演の方に応募していたらクソ席だったのかも知れないが、やっぱり、BiSH解散ライブと同日公演ということで、女オタや男の若いドルオタ、転売ヤーみたいのがそちらに集中してしまい、争奪戦がそこまで激化していなかったということなのだろうか。

自分もBiSHの方に行けたらいいなという思いで本公演はチケット受付開始すぐには応募しなかったからね。まぁ、すぐに応募しなかったことでガチのドルオタのオッサンと思われず、優遇されたという可能性もあるが。

ライブ自体は概ね良かったと思う。アリーナ中程の通路近くだったので、トロッコで通過するメンバーの顔をきちんと見ることもできたしね。

それから、念願の武道館公演ということで初のオリジナル曲“≠ME”をオープニングとアンコールの最後の2ヵ所に持ってくるというセトリも予想通りなので、この曲を2回やることに関しては全くとは言わないがそんなに不満はない。というか、マスク着用は義務付けられてはいるものの声出しに関しては自由だから、久々にコロナ前のライブでは当たり前だったこの曲でファン全員が叫ぶフルモードの“好きだー!”を聞けた気がする。
前回自分が参戦した4周年コンサートは声出し解禁ではあったものの、なんとなく中途半端だったからね。

ただ、“てゆーか、みるてんって何?”を聞けなかったのは大いに不満だ。今回のツアーではセトリに復活していたのに、そのツアーファイナルの武道館公演でやらないってどういうこと?何か、武道館公演とかフェスとかの大規模イベントでは、こういうノベルティソングをやると安っぽく見られるとか変な勘違いをしていないか?唯一、非オタにまで拡散されたノイミー曲をライブでやらないってのは納得いかないな。これって、ボン・ジョヴィならライブで“リヴィン・オン・ア・プレイヤー”や“禁じられた愛”、“イッツ・マイ・ライフ”あたりをやらないようなものなんだけれどね。それでいいのかな?

というわけで、単独・フェス問わず自分が参戦したノイミーのライブで“みる何”を聞けない連続記録を更新することになってしまった。最後に聞いたのって3周年コンサートの時かな?この時って、本編でやって、さらにアンコールでもやるくらい自分たちの代表曲、キラーチューンであるというのを理解していたのにね。イコラブ同様、可愛い女性ファンが増えた=ファン層が変わったから、アホ曲“みる何”の需要が減ったという判断なのかな?

それから、過去のライブでは衣装チェンジタイムの時間つぶしのダンスパフォーマンスには“P.I.C.”のイントロを長くしたものが使われることが多かったけれど、今回はそれが最新CDシングル表題曲の“天使は何処へ”に変わっていた。ノイミーのカッコいいダンス系曲として、いつまでも“P.I.C.”に頼っていられないということなのだろうか。

本公演で一番良かったのは、本編終盤をバックバンドの生演奏付きパフォーマンスコーナーとしたことだ。当然、このコーナーではノイミーを代表する人気曲で、アニソンと邦ロックを融合させたようなエモさ全開の楽曲としてもおなじみの“君はスパークル”と“まほろばアスタリスク”が披露された。
また、“君はスパークル”と同じくこのコーナーで披露された“君と僕の歌”はステージ上のアイドルとそのアイドルを応援するファンの信頼関係を歌った曲でもあり、この2曲を続けて歌うというのはなかなかストーリー性のある展開だったと思う。
というか、“君と僕の歌”の歌詞に出てくる“大きなステージ”って誰もがこの日の武道館のステージを思い浮かべるしね。そういう意味では非常にエモい展開だったと思う。

そういえば、生バンドと言えば、途中で“1人いなくない?”って思ったら、ももきゅんがちょっとだけドラムを叩いていて驚いた。結構パワフルで感心した。

《追記》
っていうか、6月29日ってザ・ビートルズが来日した記念日じゃないか!そんな全ての日本の音楽ファンにとって重要な日にノイミーは武道館公演を行ったのか!


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